『ゆとり世代の住宅観』に対する意識調査(“ゆとり世代”未婚男女と親世代男性対象) 

2016年12月07日
住宅メーカー8社が合同で運営するサイト「イエノミカタ」と「All About」を運営するオールアバウトは、将来的に住宅購入を検討している全国の25~29歳の“ゆとり世代”に当てはまる未婚男女309名、および10年以上前に住宅を購入した彼らの親世代にあたる55~59歳の男性1,000名を対象に、ゆとり世代の住宅観に関する調査を共同で実施いたしました。

【調査結果のポイント】

■ゆとり世代が将来、住宅購入するきっかけは「自分好みの空間が欲しい」を筆頭に「結婚」、「将来資産」など価値観が多様化する一方、親世代は「新築一戸建てへの憧れ」が最も大きい結果に。

■希望の住居形態はゆとり世代でも圧倒的に「新築一戸建て」。中古住宅志向は3割。

■親世代に比べ、ゆとり世代の家づくりにおける重視ポイントは多岐にわたっており、様々なスペック・要素を購入する上での軸にする傾向。

■インテリアに対する超こだわり層は4人に1人で親世代の倍以上存在。照明器具やソファのほか、アート・絵画への関心も高まる。

■共感できるライフスタイルは「長く使えるもの買う」、「ベランダ菜園」や「手の込んだ料理を作る」など“丁寧な暮らし”。

■ペットを飼っていないゆとり世代のうち、住宅購入をきっかけに態度変容するのは4割。人気は猫よりも犬。


【調査結果】

■ゆとり世代が将来、住宅購入するきっかけは「自分好みの空間が欲しい」を筆頭に「結婚」、「将来資産」など価値観が多様化する一方、親世代は「新築一戸建てへの憧れ」が最も大きい結果に。

今後、住宅購入を検討しているゆとり世代(25~29歳)309名と、10年以上前に住宅を購入したその親世代(55~59歳)1,000名に対し、家づくりのきっかけについて尋ねたところ、親世代では「新築一戸建てへの憧れ」が31.1%と最も多くなる一方、ゆとり世代では「自分好みの空間が欲しい」(38.8%)、「結婚」(38.5%)、「将来的な資産」(36.2%)の方がそれを上回る結果になりました。

またそれ以外にも「出産」(20.1%)、「老後に向けての準備」(18.8%)、「金利動向」(18.1%)などが親世代よりも10ポイント近く高いことから、親世代と比べて、住宅購入というものが単に憧れの象徴としてだけでなく、様々な外部要因に影響を受けていると言えそうです。なお「親との同居」については、現在も昔も1割近くと、きっかけとしては大きく変化していませんでした。

■希望の住居形態はゆとり世代でも圧倒的に「新築一戸建て」。中古住宅志向は3割。

今後購入を検討するゆとり世代にその住居形態を尋ねたところ、「新築戸建て」が7割近くと最も多く、ついで「新築マンション」が約5割となり、「中古戸建て」(28.2%)、「中古マンション」(23.6%)と大きく差がつく結果になりました。中古住宅を購入してのリフォームやリノベーションが一般的になりつつあるものの、今回の調査においては3割程度となり、この世代ではまだまだ新築人気が根強い事が明らかになりました。

一方の親世代は、購入当時7割近くが「新築戸建て」を選択しており、「新築マンション」(26.9%)を合計すると、ほとんどの方が新築を志向していたと言えます。
今後、住宅購入をするとしたらどの住居形態を希望するかを尋ねたところ、傾向は変わらず、「新築戸建て」(54.1%)が一番人気となり、「新築マンション」(22.0%)が続きました。しかし、「中古戸建て」(7.5%)、「中古マンション」(8.5%)がそれぞれ1割近くまで上昇し、意識に変化が表れる結果になりました。

■親世代に比べ、ゆとり世代の家づくりにおける重視ポイントは多岐にわたっており、様々なスペック・要素を購入する上での軸にする傾向。

また家づくりをする上での重視ポイントも尋ねたところ、ゆとり世代・親世代ともに「価格」(ゆとり世代:61.2%、親世代:58.7%)と「間取り」(ゆとり世代:54.0%、親世代:66.8%)が2大要素なりましたが、それ以外の項目で比較してみるとほぼ全ての項目において、ゆとり世代の方が親世代と比べて10ポイント以上高くなったことから、様々なスペックや要素を吟味し、住宅を比較検討していると言えそうです。特に「内装・インテリア」、「防犯・セキュリティ」、「省エネ」については、親世代の倍以上も重視している結果になりました。

なお、希望する間取りのタイプに関しては、「収納スペースが充実した間取り」(71.9%)が最も人気が高く、「家事をしやすい間取り」(63.5%)、「夫婦それぞれの時間や趣味が楽しめる間取り」(48.5%)が続きました。「個性的な間取り」(19.2%)が最も人気が低いことから、実用性に長けた間取りの方が支持されていることが伺えます。

■インテリアに対する超こだわり層は4人に1人で親世代の倍以上存在。照明器具やソファのほか、アート・絵画への関心も高まる。

インテリアに対するこだわりの程度を尋ねたところ、ゆとり世代では「とてもこだわっている」(23.6%)と回答した人が4人に1人おり、親世代と比較すると倍以上も多く存在することが明らかになりました。「まあまあこだわっている」を含めると約9割のゆとり世代がインテリアに対して関心がある状況です。一方の親世代は、「どちらでもない」(26.4%)を含めると3割以上がインテリア無関心層と言えるでしょう。

さらにインテリアに「とてもこだわっている、まあまあこだわっている」と回答したゆとり世代128名に、自身のこだわりを反映する具体的なインテリアが何かを尋ねたところ、1位「照明器具」(67.2%)、2位「ソファ」(64.1%)、3位「ダイニングテーブル」(51.6%)となりました。その他、「絵・アート」(20.3%)についても5人に1人が選択し、インテリアとして関心が高まっていることが分かりました。

■共感できるライフスタイルは「長く使えるもの買う」、「ベランダ菜園」や「手の込んだ料理を作る」など“丁寧な暮らし”。

さらに共感できるライフスタイルについて尋ねたところ、「長く使えるものを買う」(63.4%)が最も多くなりました。そのほか「なるべく余計なモノを持たない」(44.7%)のほか、「ベランダ菜園」(28.5%)、「時間が掛かる手の込んだ料理を作る」(22.7%)など、日々の何気ない生活に意識を向け、無理なく楽しむ“丁寧な暮らし”にも共感を示していました。また「家族と触れ合う時間を大事にする」(48.2%)と、「ひとりで過ごす時間を持つ」(47.6%)が同程度の割合となったことから、家庭の中でも家族とプライベート、どちらの時間も大切にすることが伺えます。

■ペットを飼っていないゆとり世代のうち、住宅購入をきっかけに態度変容するのは4割。人気は猫よりも犬。

ペットを飼っていないと回答したゆとり世代198名に、住宅購入後の犬・猫との同居に対する考えを尋ねたところ、「すぐにでも飼いたい」、「様子をみて飼いたい」を含めると、犬・猫あわせて4割近くが、住宅購入をきっかけに態度変容することが明らかになりました。
なお犬が27.8%に対し、猫が14.6%になるなど、犬の方が倍以上も人気を集める結果となりました。


【調査概要】
・調査日程:2016年8月26日(金)~9月8日(木)
・調査対象:
 (i)将来的に住宅購入を検討している全国の25~29歳
 (ii)10年以上前に住宅購入をした全国の55~59歳
・有効回答者数:(i)309名、(ii)1,000名
・調査方法:インターネットリサーチ
・性別:(i)男性156名 女性153名、(ii)男性1,000名
・未既婚:(i)未婚100%、(ii)既婚100%

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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