「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感」調査(20歳以上の男女個人対象) 

2015年12月30日
世論調査、市場調査の専門機関である中央調査社は、「国会議員」「官僚」「裁判官」「マスコミ」「銀行」「大企業」「医療機関」「警察」「自衛隊」「教師」の信頼感に関する意識調査を実施しました。調査は、2015 年 9 月 4 日から 13 日にかけて、無作為に選んだ全国の 20 歳以上の男女個人を対象に個別面接聴取法で行い、1,200 人から回答を得ました。主な調査結果は以下のとおりです。
なお、この調査は、2000 年3月、2001 年 12 月、2004 年5月、2007 年7月、2008 年8月、2009 年 12月、2012 年5月にも実施しており、今回が8回目となります。

-「官僚」「国会議員」に対する信頼感は依然低迷しているものの、やや改善-
-「信頼されるよう努力してほしい」のは「国会議員」が最多-
-「情報公開が進んでいないと思う」機関は「官僚」「国会議員」の順-

【調査結果】

1.信頼感

国会議員、官僚、裁判官、マスコミ、銀行、大企業、医療機関、警察、自衛隊、教師に対する信頼感を、「ほとんど信頼できない」の評点「1」から「たいへん信頼できる」の評点「5」の5段階で評価してもらった。

平均評点が高かったのは、自衛隊(3.6)と医療機関(3.5)である。自衛隊に対する評点は、前回調査から 0.1 ポイント低下したものの、前回に続いて相対的に最も高い評点を得ている。医療機関に対する評点は、前回調査と同じ結果であった。次いで、銀行と裁判官(共に 3.4)、警察(3.3)、教師(3.2)、大企業(3.1)が続き、いずれも前回調査より評点が 0.1~0.2 ポイント上昇している。

一方、マスコミ・報道機関、官僚、国会議員に対する平均評点は、それぞれ 2.7、2.5、2.4 と低くなっているが、いずれも前回調査よりは上昇している。前回と比べて、マスコミ・報道機関は 0.1 ポイント、官僚と国会議員は 0.3 ポイントの上昇となっている。国会議員と官僚に対しては、「信頼できない」として評点「1」や「2」をつけた人の割合がそれぞれ 49%、43%と4割を超えているものの、前回調査(それぞれ 63%、57%)と比べると、「信頼できない」と答えた人の比率は大幅に下がっている。

2.信頼されるよう努力してほしい機関・団体

「国民に信頼されるよう努力してほしい」機関・団体としては、国会議員を 66%の人が1番目としてあげている。
3番目まであげてもらった合計でも国会議員(81%)が最も多く、次いで、官僚(45%)、警察(40%)の順となった。
国会議員は過去の調査でもトップにあげられているが、1番目にあげた人の比率は前回(69%)から3 ポイント低下、1~3番目の合計比率は前回(86%)から 5 ポイント低下している。官僚も同様に、1番目にあげた人の比率(7%)が前回(9%)から 2 ポイント低下して、1~3番目の合計比率は前回(55%)から 10 ポイント低下している。

一方、マスコミ・報道機関と医療機関は前回調査よりも比率が上昇している。マスコミ・報道機関は、1番目にあげた人の比率(6%)が前回(3%)から 3 ポイント上昇、1~3番目の合計比率(33%)は前回(26%)から 7 ポイント上昇している。医療機関は、1番目にあげた人の比率(4%)は前回(3%)から 1 ポイントの上昇だが、1~3番目の合計比率(26%)は前回(16%)から 10 ポイントの上昇となっている。

3.閉鎖的な機関・団体(国民に対する情報公開)

「閉鎖的で、国民に対して情報公開が進んでいないと思う」機関・団体を2つまであげてもらったところ、官僚が 46%で前回調査に続いてトップにあげられたが、前回(51%)に比べ 5 ポイントの低下となっている。次いで多い国会議員(45%)は、前回調査(43%)より 2 ポイントの上昇したため、官僚とは僅差となっている。
警察(23%)は前回調査(29%)より 6 ポイント低下している。
以下、裁判官、マスコミ・報道機関、医療機関(共に 12%)、自衛隊(9%)が続き、これらは 1~4ポイントの上昇となっている。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:満20歳以上の男女個人
標本数:4,000
抽出方法:層化三段無作為抽出法
調査方法:調査員による個別面接聴取法
調査時期:2015年9月4日~13日
有効回収数:1,200

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[中央調査社]
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