アジアの人事トップ570人調査「DNA of an HRD」 

2017年08月30日
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、アジアの人事トップ(以下HRD)570人を対象に、HRDに求められる資質やスキル、これまでの職務上の経験などについて調査を行い、「DNA of an HRD」と題する最新レポートを発表しました。

このレポートはアジア地域のHRD570人を対象とするアンケート調査と5人の対面インタビューから構成されたもので、アジアでHR部門のトップとして成功するためのインサイトを提供することを目的にまとめられました。

【主な調査結果】

・HRDが身に付けるべき最も重要な仕事上のスキルとして、53%の回答者が「戦略プランニング能力」と回答。

・HRDに求められる10大資質としては、「積極性」(59%)、「適応力」(47%)、「目標へのフォーカス」、「倫理観」(いずれも41%)、「協調性」、「影響力」、「信頼感」(いずれも39%)、「協調性」(37%)、「自信」(36%)、「勤勉さ」(32%)。

・キャリアアップに役立つツールとして、「社外イベントへの出席」(56%)が最も多く挙げられており、出席するイベントとしては「ネットワーキングイベント」(73%)、「専門分野に関するイベント」(56%)の順。

・HRDの平均就業時間は週46~55時間、残業をすることも珍しくないと回答。

・アジア以外の地域での勤務経験者は全体の29%。勤務地の内訳は、北米(43%)、欧州(31%)、英国(22%)、オーストラリア・ニュージーランド(21%)の順。

・52%のHRDはHR以外の部門での勤務経験がある。

・今後1年間の人事関連の最大の課題として、42%が「従業員エンゲージメント」を挙げており、「予算と人員との戦略要件の一貫性」が41%で続いている。

・今後1年間のその他の課題としては、「企業文化」(38%)、「従業員の離職防止」(38%)、「経済環境への対応」(37%)、「新たな人材の募集・採用」(36%)が挙げられている。

個人の資質としては「積極性」が最も重要であると回答していることが明らかになりました。また、自社のビジネスのあらゆる面に精通していることに加えて、先見性や多彩な能力を持ち、組織と個々の従業員のニーズのバランスをうまく調整していく能力が求められることを明らかにしています。


【調査方法】
本調査はHRリーダー570人を対象に行われたインターネットによるアンケート調査と、対面方式による5名のインタビュー調査によって構成されています。調査に参加したHR部門の上級管理職のうち59%が女性でした。調査時点で、回答者の71%が36~50歳、うち26%が41~45歳でした。また、全体の38%がHRディレクターもしくはHR担当ディレクター(Director of HR)の肩書を持ち、20% が人事統括責任者(Head of HR)、9%が人事担当バイスプレジデントまたはシニアバイスプレジデント([Senior] Vice President of HR)、その他33%が最高人事責任者(CHRO)、HR担当ゼネラルマネージャー(GM HR)、部門HRマネージャーなどの肩書を保有しています。

回答者の国別の内訳は、中国34%、日本21%、マレーシア20%、シンガポール17%、香港7%、アジアのその他の国1%となっています。勤務先については、全体の36%がアジア地域に本社を置く企業、北米が27%、欧州が26%、その他の地域が11%となっており、大部分(87%)が商工業関連の企業に勤務しています。今回の調査では、政府機関を除き、金融サービスを含むすべての業界の企業がこのカテゴリーに含まれています。このうち56%が上場企業、31%が非上場企業です。回答者に対しては、学歴、資格、職歴、国際経験、技能及び資質、担当業務および職責、人事の領域における課題、ワークライフバランスをはじめとする労働状況についての質問を行いました。

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[PRTIMES]
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