ゲリラ雷雨意識調査 

2017年08月03日
ウェザーニューズは、『ゲリラ雷雨意識調査』の結果を本日発表しました。
本調査は、7月22日~7月26日にスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通じて、「過去5年でゲリラ雷雨に遭遇して命の危機を感じた事があるか」など7つの質問を行い、全国9,602人から回答をいただきました。

調査の結果、6人に1人がゲリラ雷雨で命の危機を感じた経験があり、特に九州・関東北部で回数が多い傾向となりました。また、大阪府や東京都など大都市ほど“落雷”に対する恐怖心が強いことがわかりました。ただ、ゲリラ雷雨への事前の備えは、7割強が“できていない”と回答しており、今後、被害の増加が心配されます。

【調査結果ポイント】

1.ゲリラ雷雨で命の危機、6人に1人が経験/危機回数は九州・関東北部が上位
2.6割強は“落雷”が怖い、上位10位には大阪府や東京都など近畿圏・首都圏がランクイン
3.高知県民は4人に1人がゲリラ雷雨被害による出費の経験あり、5万円以上との声も
4.7割強がゲリラ雷雨への備えができていない中、関東の備えは全国平均以上

【調査結果】

1.ゲリラ雷雨で命の危機、6人に1人が経験 ~長崎県が最も危機回数多く過去5年で平均3回~
 「過去5年でゲリラ雷雨によって命の危機を感じた事はありますか?」との質問に対して、“ある”、“ない”の2項目から回答いただきました。その結果、“ある”が全国平均で16.4%と、6人に1人にのぼりました。都道府県別でみると、上位10位に栃木県(25.9%)や群馬県(20.4%)、京都府(20.6%)、滋賀県(20.0%)など、ゲリラ雷雨の発生が多い府県がランクインしました。

 また、“ある”と回答した人に、「過去5年で(ゲリラ雷雨によって)命の危機を感じた事は何回ありましたか?」と質問し、“1~10回”の中で回答いただきました。その結果、全国平均は1.89回で、都道府県別では長崎県の3回が最も多くなりました。また、上位10位中、九州が半数を占め、群馬県や栃木県もランクインしました。九州は暖かく湿った空気が入りやすく、関東北部は内陸の気温上昇により雷雲が発生しやすいという地域特性がそれぞれあり、これらの影響で他エリアに比べて命の危機を感じた回数が多いと考えられます。

さらに、過去5年でゲリラ雷雨によって命の危機を感じた事が“ある”と回答した人に、「具体的にはどんな危機でしたか?」と質問し、“近くに落雷”、“道路冠水で立ち往生した”、“水没したアンダーパスに知らずに突っ込んだ”、“家屋が浸水した”、“冠水で道と水路の区別がつかずに脱輪した”、“アウトドアの際に河川の水位が急増した”、“そのほか”の7項目から回答いただきました(複数選択可)。その結果、 “近くに落雷”が69.2%、次いで“道路冠水で立ち往生した”が35.5%となり、落雷によって命の危機を感じる人が多いことがわかりました。

2.6割強は“落雷”が怖い、上位10位には大阪府や東京都など近畿圏・首都圏がランクイン
 「落雷と豪雨、どちらにより恐怖を感じますか?」と質問し、“落雷”、“どちらかというと落雷”、“どちらかというと豪雨”、“豪雨”の4項目から回答いただきました。その結果、 “落雷”、“どちらかというと落雷”の合計が6割強になりました。都道府県ごとにみると、“落雷”と“どちらかというと落雷”の合計が最も多かったのは、大阪府(73.4%)で、次いで埼玉県(70.9%)、群馬県(70.8%)、兵庫県(69.6%)、東京都(69.6%)と、近畿圏・首都圏が上位を占める結果となりました。また、“豪雨”と“どちらかというと豪雨”の合計が最も多かったのは、島根県(54.8%)で、次いで山口県(52.3%)、広島県(49.4%)、徳島県(47.1%)、長野県(46.1%)となりました。近畿圏・首都圏など大都市では、道路冠水は起きやすいものの、大規模災害は起きづらい地域特性があるため、豪雨よりも落雷に恐怖を感じる人が多いと考えられます。また、落雷による交通機関への影響など、生活への直接的な影響が出やすいことも要因のひとつであると考えられます。一方、平地の少ない県は、水害や土砂災害が発生すると、大規模になりやすいため、豪雨に恐怖を感じる人が多いと考えられます。

3.高知県民は4人に1人がゲリラ雷雨被害による出費の経験あり、5万円以上との声も
 「これまでゲリラ雷雨による被害により、払ったことのある金額は?」と質問したところ、払ったことがある割合は、全国平均で13.9%となり、最も多かったのは高知県(24.3%)でした。上位10位には、群馬県(22.7%)や栃木県(22.4%)、長崎県(21.7%)がランクインしており、「過去5年で(ゲリラ雷雨によって)命の危機を感じた事は何回ありましたか?」の質問で上位に入った県と一致しています。また、詳細の金額について4つ(“1万円未満”、“1~5万円未満” 、“5~10万円未満” 、“10万円以上”)から選んでもらったところ、 “5万円以上”支払ったことがあるとの回答が1番多かったのも高知県で、13.5%でした。高知県は、湿った空気が入りやすく雷雲が発生しやすい地域特性があり、それによる影響と考えられます。

4.全体の7割強がゲリラ雷雨への備えができていない中、関東の備えは全国平均以上に
 「ゲリラ雷雨への事前の備えができていますか?」と質問したところ、 “完璧”と“だいたいできている”の合計が全国平均で26.3%となりました。特に、関東の1都4県(茨城県、栃木県、埼玉県、東京都、神奈川県)や京都府、大阪府など、首都圏・近畿圏で全国平均を上回る備え率となっています。しかしながら、全体の7割強がゲリラ雷雨への備えができていないという現状です。

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[ウェザーニューズ]
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