ゲリラ豪雨に関する調査(20代から50代の方対象) 

2018年07月25日

日本気象協会が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」は、『tenki.jpラボ』にて、これからの季節に特に注意したい局地的大雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」をテーマに、20代から50代の一般の方1000名に実施した「ゲリラ豪雨に関するアンケート調査」の結果を、2018年7月25日に発表します。

調査結果の概要


①ゲリラ豪雨の認知度は97.2%!ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は7割超え
ゲリラ豪雨という言葉は、その言葉が持つ印象の強さや報道される機会も増えていることから、「知らない人はいない」と言ってもよいほどに浸透。

②ゲリラ豪雨はどんな雨?
2人に1人は「傘があってもびしょ濡れになってしまうような雨」と回答

2人に1人の人が、ゲリラ豪雨は傘などでは防げない、4人に1人の人が、濡れるのを避けられない現象であるというイメージを持っていることが判明。

③ゲリラ豪雨に遭遇したら、7割の人が「やむまで待つ」
「濡れる覚悟で予定通り行動する」人は1割。

④降水量からイメージする雨の強さ、75.6%の人が過小評価をしていることが発覚!
レーダー画像の色や降水量の数字のイメージと、実際の雨の強さが合っていた人は2割にも満たず。

調査結果


ゲリラ豪雨の認知度は97.2%!ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は7割超え

 全国の20代から50代の一般の方1000名に、ゲリラ豪雨に関するアンケートを実施しました。ゲリラ豪雨という言葉を聞いたことがあるかを調査したところ、「ある」と回答した人は97.2%と、ほとんどの方がゲリラ豪雨を知っていることがわかりました。ゲリラ豪雨という言葉は正式な気象用語ではありませんが、その言葉が持つ印象の強さや、テレビやウェブニュースを通じて報道される機会も増えていることから、「知らない人はいない」と言ってもよいほどに浸透していると考えられます。

 次に、実際にゲリラ豪雨に遭遇したことがあるかを聞いたところ、「何度も遭遇したことがある」と回答した人は52.9%と半数を超えており、「一度遭遇したことがある」人(19.4%)と合わせると、ゲリラ豪雨に遭遇したことがある人は全体の7割を超える結果になりました。意外にも多くの人がゲリラ豪雨に遭遇していることがわかります。

ゲリラ豪雨はどんな雨?
2人に1人の人が「傘があってもびしょ濡れになってしまうような雨」と回答

 続いてゲリラ豪雨のイメージについて調査しました。ゲリラ豪雨は感覚的にどんな雨か聞いたところ、「傘があってもびしょ濡れになってしまうような突然の雨」が53.0%、次いで「恐怖を感じて外に出られないような突然の雨」が25.9%でした。約8割の方が、ゲリラ豪雨は傘などでは防げず、濡れるのは避けられない現象であるというイメージを持っているようです。
 では、ゲリラ豪雨の本来の意味はどうなのでしょうか。ゲリラ豪雨という言葉は、前述したとおり正式な気象用語ではなく、明確な定義はありません。学術的な言葉の中から妥当なものを探すと「局地的大雨」に当たります。局地的大雨とは、急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨のことです。1ミリの雨の中でも雨具なしだと10分ほど歩けばびしょ濡れになってしまいますし、1時間に満たない短時間でも、突然数十ミリの雨が集中的に降ると、傘があっても濡れてしまったり、視界が悪くなったりします。できれば遭遇したくないと思う方が多いのではないでしょうか。

ゲリラ豪雨に遭遇したら、7割の人が「やむまで待つ」「濡れる覚悟で予定通り行動する」人は1割。

 最後に、外出先でゲリラ豪雨に遭遇した際に、どう行動するかを調査したところ、「やむまで屋内施設をウインドウショッピングする」が30.5%、「やむまで軒下や屋根のある屋外で待つ」が27.0%、「やむまでカフェやレストランに入る」が14.3%で、TOP3を合わせると約7割の人が、「やむまで待つ」と回答しました。
 一方、「濡れる覚悟で予定どおり移動する」と答えた人は9.9%と、約10人に1人でした。ゲリラ豪雨の際は、雨だけでなく、落雷や突風の恐れもあり、無理に行動をするのは危険を伴います。ゲリラ豪雨は少し待つことで、雨脚が弱まることがあります。

<降水量〇〇ミリの雨の強さとは?>
降水量からイメージする雨の強さ、75.6%の人が過小評価をしていることが発覚!

 ゲリラ豪雨に関する調査の番外編として、降水量の数字からイメージする雨の強さを聞きました。

 最も多かった回答は、「バケツをひっくり返したように降り、道路が川のようになる」が43.7%で1位となり、次いで「どしゃ降りで、傘をさしていても濡れる」が26.5%で2位でした。実は、降水量50ミリ~80ミリは「非常に激しい雨」に分類され、この強さの雨が降ると、人が感じるイメージとしては「滝のようにゴーゴーと降り続き、傘は全く役にたたなくなる」と言われています。しかし、レーダー画像の赤色や降水量の数字のイメージと、実際の雨の強さが合っていた人は17.3%と2割にも満たず、なんと7割以上の人が雨の強さを過小評価していることがわかりました。

「tenki.jpラボ」調べ

調査概要


ゲリラ豪雨に関するアンケート調査
調査対象:全国の20代~50代 合計1000名
調査方法:インターネット調査(調査会社の登録モニター活用)
調査期間:2018年6月18日(月)~6月20日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[tenki.jp]
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