専門学校生の学習と生活に関する実態調査 

2017年09月27日
ベネッセホールディングスの社内シンクタンクであるベネッセ教育総合研究所は、2017年1月から3月にかけて、全国の専門学校生9,484名を対象に「専門学校生の学習と生活に関する実態調査」を実施しました。 専門学校は、高卒者の2割(過年度含む)の進学先でありながら、その教育の「中身」について十分に明らかにされないまま、「職業に直結する資格やスキル習得の場」といったイメージで語られてきました。そこで本調査では、専門学校生がどのように学び、生活しているのか、その意識や行動の実態を現役生の視点から把握することを試みました。

調査結果

①関心・興味: 高校時代と比べて学びに対する態度が積極的に

【高校時代を振り返って】 
 「授業に関心・興味がもてなかった」 46.9%

【現在】
 「授業に関心・興味がもてない」 33.1%

46.9% → 33.1% 【-13.8p】

※「とても+まああてはまる」の合計%

②学習時間: 授業、予復習や課題に取り組む時間は週 22 時間

●平均的な 1 週間における学習・生活時間(全体平均):
「授業への出席」 14.5 時間
「予復習や課題に取り組む時間」 3.0 時間
「学外実習やインターンシップ」 2.3 時間
「授業以外の自主的な学習」 1.9 時間

③学習状況: 実践的で多様な教授・学習スタイル
「学んでいる内容と将来の関わりについて考える」 80.7%
「試験や課題を通過するために相当の努力が求められる」 79.2%
「課題や実践を通じて自分なりのコツや考え方を見つける」 74.1% 
※「よく+ときどきあった」の合計%

④教員との関係: 教職員による手厚い 「チーム支援」
「講義などで専門に関する知識や技能をわかりやすく教えてくれる教員」 89.3%
「実習等で職業人としてあるべき姿勢や一流の技術を見せてくれる教員」 79.0%
※ 「いる」の%

⑤学びの意識: 職業の「リアル」に直面するからこその現実的な悩みと高い成長実感
「就きたい職業・仕事に必要な才能・センスの不足を感じる」 57.6%
「授業についていけないと感じる」 47.6%
「学びを通じて自分は成長している」 86.4%
※「とても+まああてはまる」の合計%


【調査概要】
名称 専門学校生の学習と生活に関する実態調査
調査方法 学校通しの質問紙による自記式調査
調査時期 2017 年 1~3 月上旬
調査対象 一般社団法人全国専門学校教育研究会に加盟する専門学校 48 校に所属する 1 年生~4 年生 9,484 名。
※文部科学省 H28「学校基本調査」の専門 8 分野の生徒比率に一致するようウエイト(重み)の設定を行った。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[ベネッセホールディングス]
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