訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査(20~50代男女対象) 

2017年10月25日
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、訪日外国人が増加している日本において、全国の20~50代男女1,000名を対象に「訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査」を実施しました。

 2017年9月の訪日外国人2,000万人突破のニュースに続き、訪日外国人は現在も毎月増加傾向にあります。訪日外国人の増加に伴って「おもてなし」という言葉も頻繁に聞かれるようになってきました。例えば日本に住む人でも理解が難しい複雑な交通網をはじめ、街中の案内表示は、英語だけでなく、中国語やフランス語、スペイン語、韓国語など多様な言語に対応するなど、急ピッチで訪日外国人の受け入れ対策が進められています。一方、外国人に対しての「おもてなし」といえばコミュニケーションあってのものと考えられますが、そのコミュニケーションと英語学習の実態について、アンケート調査しました。

【調査サマリー】

■外国人のおもてなし、用意すべきは「英語・英会話の習得」が50.4%
■英語が苦手と思っている人は81.9%、理由は「物怖じしてしまうから」「単語、文法に自信がない」
■英語力向上によってしたいこと1位は「海外旅行」!英語を使う環境にチャレンジしたい人が約6割に。
■4つのスキルのうち必要・強化したいのは「リスニング」
■英語資格保有者は29.9%、受験理由1位は「学校・会社で受験させられた」から

【調査結果】

■外国人のおもてなし、用意すべきは「英語・英会話の習得」が50.4%
「外国人へのおもてなしとして用意した方がいいと思うものは何ですか。(複数回答可)」という問いに対する回答は、「英語・英会話の習得」がトップで50.4% となりました。次いで「道路標識などの英語表記」が46.9%と、言葉(コミュニケーション)に関するものが上位となりました。

■英語が苦手と思っている人は81.9%、理由は「物怖じしてしまうから」「単語、文法に自信がない」
「あなたは英語がどの程度得意ですか。(単一選択)」という質問をしたところ、英語が「得意」と思っている人は「得意」「どちらかというと得意」を合わせても18.1%、「苦手」と思っている人は「どちらかというと苦手」「苦手」を合わせた81.9%となりました。また「そう思う理由(複数回答可)」として、得意な人は「新聞、雑誌、ネットニュースを読んで理解できるから」「メールやSNSなどで日常的に使っているから」などと回答し、苦手な人は「普段英語を使う機会がないので物怖じしてしまうから」「単語や文法に自信がない」「試験の点数が悪かったから」などと回答しました。過去の経験や気持ちの面で苦手と感じている方が多いことがわかりました。

■英語力向上によってしたいこと1位は「海外旅行」!英語を使う環境にチャレンジしたい人が約6割に。
「英語力を向上させることにより、あなたがしたいことをお答えください(複数回答可)」という問いに「海外旅行をしたい」が41.9%でトップの回答となり、「ニュースや映画を字幕なしで見たい(34.0%)」「街中で外国人とコミュニケーションをとりたい(29.8%)」が続きました。「海外旅行をしたい」「街中で外国人とコミュニケーションをとりたい」という回答者は、約6割(重複分を除く)でした。英語力が向上すれば、もっと英語でコミュニケーションをとりたいと考えている方が半数以上いることが分かりました。
 また、「〔英語力向上によりしてみたいこと〕を達成するために、必要だと感じることは(複数回答可)」という問いには、「英語に触れる機会を増やす(49.2%)」「英語を学ぶ時間(38.3%)」「勉強や練習を続けるモチベーション(32.7%)」と続き、英語力向上のための機会や時間を作り出すことや、モチベーションの維持が上位を占めました。

■4つのスキルのうち必要・強化したいのは「リスニング」
語学学習のスキルは「聞く」「読む」「話す」「書く」の4つに分けられます。今回のアンケートでは、4つのスキルの強化していきたい順番についても調査し、1位「聞く」、2位「話す」、3位「読む」、4位「書く」となりました。対面コミュニケーションに必要な「聞く」「話す」が上位となりました。

■英語資格保有者は29.9%、受験理由1位は「学校・会社で受験させられた」から
英語資格試験経験者は29.9%にとどまりました。受験した人の理由1位は「学校・会社で受験させられたから」で51.2%でした。次に、「今の自分の能力を確認したいから」という回答が32.8%、「履歴書の資格取得欄に記載したいから」が18.1%と続き、レベルチェックや英語力をアピールするための受験が多い結果となりました。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査名:「訪日外国人へのおもてなしと英語学習に関する実態調査」
対象エリア:東京都および全国の政令指定都市のある道府県(北海道、宮城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県、熊本県)
調査時期:2017年9月29日~10月3日
調査対象:全国の20~50代、男女
サンプル数:1,000名

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[国際ビジネスコミュニケーション協会]
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