製薬会社MRと看護師との関係性調査(臨床看護師対象) 

2017年11月07日
エス・エム・エスは、臨床看護師向け学術Webサイト「ナースプレス」にて、「製薬会社MR(医薬情報担当者)と看護師との関係性調査」を実施いたしました。
実際に臨床現場で働いており、製薬会社MRに接触したことのある看護師に対し、日ごろMRとどのように接し、どのように感じているのかを調べたものです。
このたび、263名の臨床看護師より回答をいただき、結果をまとめましたので、概要をお知らせします。

【調査サマリー】

・MRに接触している看護師の7割以上は、月に1回以上、MRと接触していることが分かった
・9割以上の看護師が、MRからの情報提供をポジティブと感じていることが分かった
・約3割の看護師が、MRに会って悪い印象を受けていることが分かった
・8割以上の看護師が、「看護師にとってMRが必要だと思っている」と回答した

チーム医療が求められている昨今、看護師には、患者さん・家族と医療チームを結ぶ架け橋として、より正しい医薬品情報を把握することが求められています。 もちろん、医薬品の処方を行うのは医師ですが、患者さんの治療の経過に寄り添い状態を見極め、異常をいち早く医療チームにつなぐのは看護師です。また患者さん・家族の服薬指導や管理を通して、治療の継続と遂行を支えていく役割を担っているのも看護師です。 そのため、看護師がどれだけ正しく医薬品情報を把握し、患者さんに適切に対応していけるかが、治療の成否に影響を与えているといえるでしょう。

今回の調査では、看護師がMRから積極的に情報を受け取りたいと要望していることがわかり、上記現状を裏づける結果となりました。また、看護師がどのような情報を欲しいと考えているかも浮き彫りになりました。 

●8割以上の看護師が、「看護師にとってMRが必要だと思っている」と回答した

◆「思う」と回答した方のコメント(一部抜粋)
・医師だけでなく看護師も多くの知識や技術が必要であり、その内容の提示はありがたい
・院内薬剤師よりも自社製品のことはわかっているはずなので、ピンポイントで頼りになる存在だ
・医師とは別の意味で、[得た情報が]患者さんの近くにいる看護師ならではの視点から、薬剤への関わりへ繋がるとおもう ※[ ]内は弊社補足 
・薬剤師と詳しく薬のことなどで話し込む時間がなかなか取れないが、患者さんと関わる上でタイムリーなアドバイスや不安を解消するためには薬の情報や知識をいただけることは看護師としてありがたい
・実際に処方をするのは医者であるが、観察や注意点を看護師も理解しておかなければ患者に指導もできないし、観察も十分に行うことができないから。
・医薬品の情報をMRから得る機会が看護師にももっとあって良いと思う

◆MRに今後期待すること(一部抜粋)
・勉強会、疾患の治療での自社薬剤の位置づけ、治療の今後の状況(開発薬の大まかな傾向)、人気のある患者向け冊子・その活用
・医師のみでなく現場の医療者に対する接点が増えて欲しい
・難しい専門用語が多いので、わかりやすく説明して欲しい
・薬の詳しい成分や研究成果だけでなくて、あわせて疾患の説明や副作用への対処など、現場で使える知識が欲しい
・作用機序をわかりやすく教えて欲しい
・もっと勉強会を開催して欲しい。医師ばかりにご機嫌をうかがうのはやめてほしい。実際に薬剤を患者に投与するのは看護師である。だからもっと薬剤師以上、医師以上に看護師にも関わってもらいたい。
・新薬だけでなく、よく使われている薬についても復習を兼ねて教えて欲しい。また、今開発途中であるもの、研究されている新薬についても知りたい


【調査概要】
調査対象:「看護師向けWeb学術サイト「ナースプレス」に会員登録している臨床看護師
調査期間:2017年10月20日~10月31日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:ナースプレス会員(臨床看護師)263名

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[エス・エム・エス]
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