介護現場における働き方改革に関する実態調査(居宅系サービスを中心とした介護事業者対象) 

2018年01月11日
エス・エム・エスは、提供する介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」にて、「介護現場における働き方改革に関する実態調査」を実施しました。
このたび、居宅系サービスを中心とした介護事業者304名から回答をいただきました。

【調査サマリー】

・働き方改革の取り組み状況について、「実施済み」、「取り組み中」など、何らかのアクションを起こしている介護事業者は66.4%。何もしていない介護事業者は33.6%

・サービス事業所別では、何らかのアクションを起こしている割合は訪問看護事業所が特に高い傾向

・取り組みランキングとそれぞれの具体的な内容は、
 1位 柔軟な働き方への対応(50.8%)・・・「短時間勤務の導入」(68.3%)
 2位 業務内容の見直し(46.2%)・・・「業務プロセスの見直しや簡素化、廃止・統合等」(77.2%)
 3位 長時間労働の是正(42.2%)・・・「業務終了時間の設定と帰宅促進」(83.3%)

・そのほか、「社内保育設置による人材確保・離職抑制」、「直行直帰の実施」、「ダブルワーク・トリプルワークの許可」なども検討もしくは実施

・約7割が改革を進める上で苦労があったと回答。具体的には「人材不足による取り組みへのリソース不足」、「現状を変えようという現場職員の意識の低さ」など

・「実施済み」のうち、7割以上が「取り組みによる効果を感じている」。得られた効果は、「職員の満足度が上がった」、「業務効率化・生産性向上ができた」など

・現在の勤務先における1カ月あたりの平均残業時間は「残業はない(0時間)」が最多。次いで「5時間未満」、「5~10時間未満」と続いた

・9割以上が介護業界に働き方改革が「必要」と回答。その理由は「退職者が多いから」、「やりがいのある仕事であることを広めてもらいたい」、「給与面を他産業と同じくらいにしてほしい」など

今回の調査により、「働き方改革」に取り組んでいる介護事業者が6割以上いることがわかりました。取り組みにより従業員満足度が向上し、結果として介護現場の人材不足解消につながっていることがうかがえます。介護業界に働き方改革が必要と考える介護事業者は多いものの、職員不足によるリソース確保や現場の意識改革などの課題があることも浮き彫りとなりました。残業時間は「残業はない(0時間)」との回答が最多となるなど、ICTを活用し業務効率化を進めているカイポケ会員ならではの回答も見られました。


【調査概要】
調査対象:「カイポケ」会員の指定介護サービス事業者
調査期間:2017年12月14日~12月21日
調査方法:インターネット調査
回答総数:304名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エス・エム・エス]
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