「20代(当時)の仕事・恋愛・結婚」に関する調査(20~29歳/40~49歳の男女対象) 

2018年02月21日
パートナーエージェントは、20~29歳/40~49歳の男女1,960人に対して「20代(当時)の仕事・恋愛・結婚」に関するアンケート調査を実施いたしました。

<調査背景>

 「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばれる現在の20代は、バブル崩壊後のいわゆる「失われた20年」に育ち、サブプライムローン問題や、東日本大震災による「超就職氷河期」を経験してきました。「ゆとり世代」とはそもそも、ゆとり教育を受けた世代という意味ですが、生まれてから1度も好景気を経験したことがない世代として、現代の若者を特徴的に示す言葉として使われることがあります。
 そんな時代に育った影響からか、現在の20代は上の世代に比べて、贅沢よりも自分自身にとっての心地よさ、地位や収入よりも安定した生活、プライドよりも合理性を求めるといった傾向があると言われています。
 今回の調査では、現在の20代の仕事・恋愛・結婚に対する価値観と、現在40代の人たちが20代だった当時の価値観を比較しながら、両者の間にどのような違いがあるのかを調べてみました。

<調査結果サマリ>

・「1ヶ月の交際費が1万円以上」、2人に1人だったのが3人に1人へと減少
・20代の4人に1人が「恋愛は面倒」、2人に1人が「合コンに参加したことがない」
・「結婚相手は自分から探すもの」24.8%、「婚活をしたことがある」24.6%
・優先するのは「趣味」「仕事」「睡眠」、しないのは「運動」「勉強」「恋愛」
・ゆとり世代ゆとり世代のイメージは「自分にも当てはまる」(49.5%)と思うが、「いい気分ではない」(40.0%)

<調査結果>

■「1ヶ月の交際費が1万円以上」、2人に1人だったのが3人に1人へと減少
Q.あなたの状況について教えてください(n=1,960)※必須回答
Q.あなたの考えについて教えてください(n=1,960)※必須回答

 現在の20代と、現在40代の人たちが20代だった当時(以下、「20年前の20代」)の状況や考え方について、それぞれ調査した結果を比較してみました。

 まずは仕事について、プライベートより仕事の方が大切かどうか尋ねたところ、「プライベートより仕事」と答えた「20年前の20代」が25.2%であったのに対し、「現在の20代」は18.2%と7.0ポイント減少していました。
 また、他人の年収や役職が気になるかどうかについては、「気になる」と答えた「現在の20代」は38.9%。こちらは「20年前の20代」(29.9%)よりも9.0ポイント増加していました。

 1ヶ月の交際費についてはどうでしょうか。
 「20年前の20代」の52.4%が「1万円以上」あったと回答しているのに対し、現在の20代で「1万円以上」と回答したのは35.3%にとどまりました。

■20代の4人に1人が「恋愛は面倒」、2人に1人が「合コンに参加したことがない」

 続いて、恋愛に関する価値観はどうでしょうか。
 「恋愛は面倒」と回答した「現在の20代」は24.5%でした。
 また、プライベートと恋人のどちらを優先したいか聞いてみたところ、プライベートを優先したいと答えた「現在の20代」は、「20年前の20代」と比較して10.8ポイント増の40.9%でした。

 合コン参加経験については、「参加したことがない」と回答した「現在の20代」は53.7%でした。

■「結婚相手は自分から探すもの」24.8%、「婚活をしたことがある」24.6%

 さらに結婚観についてはどうでしょうか。
 「結婚はした方がいい」と考えている「現在の20代」は、20年前に比べて8.0ポイント減の47.2%でした。
 また、「現在の20代」の24.8%が結婚相手は自然に出会うよりも「自分から探すもの」と考えているようです。

 婚活経験については、「婚活をしたことがある」20代は24.6%でした。「結婚相手は自分から探すもの」(24.8%)という考え方が影響しているのかもしれません。

■優先するのは「趣味」「仕事」「睡眠」、しないのは「運動」「勉強」「恋愛」
Q.日々の生活の中で優先しているもの上位3つは何ですか?(n=220)※必須回答・複数回答可
Q.日々の生活の中で優先していないもの上位3つは何ですか?(n=220)※必須回答・複数回答可
Q.あなたが選択した優先している3つのことについて、その理由を教えてください。(n=220)※必須回答
Q.あなたが選択した優先していない3つのことについて、その理由を教えてください。(n=220)※必須回答

 「現在の20代」は日々、どんなことを優先して生活しているのでしょうか。優先しているもの、優先していないものの上位3つをそれぞれ答えてもらいました。
 優先しているもの上位3つは「趣味(遊び)」(45.9%)、「仕事」(39.1%)、「睡眠」(33.2%)となりました。

 優先していないものとしては「運動」(30.0%)、「勉強(資格取得など)」(27.7%)、「恋愛(恋人)」(25.0%)がトップ3となりました。特に、3位の「恋愛(恋人)」は「恋愛は面倒」と感じている傾向が表れた結果ではないでしょうか。

■ゆとり世代のイメージは「自分にも当てはまる」(49.5%)と思うが、「いい気分ではない」(40.0%)
Q.「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばれることについてどう思いますか?(n=220)※ 必須回答

 「ゆとり世代」「さとり世代」と呼ばれることについて、「現在の20代」はどのように感じているのでしょうか。
 「自分にも当てはまる」、つまり自分たちが「ゆとり世代」「さとり世代」のイメージに当てはまっていると考えている人は49.5%でした。
 ただし、そのことについて「いい気分ではない」と感じている人が40.0%いました。


 時代の変化を受けて、同じ20代という時間を迎えていても、その価値観は時代によって違うということが分かりました。
 婚活というと、従来は「なかなか結婚できない30代・40代がするもの」というイメージがありましたが、ここのところ婚活を始める20代が増加しています。
 今回の調査結果を見る限り、「自然に出会って恋愛をした相手と結婚する」という考え方も、当てはまらなくなってきていると言えそうです。近いうちに「結婚相手は自分から探しに行く」ことが当たり前の時代がやってくるのかもしれません。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~29歳、40~49歳男女 1,960名
集計期間:2018年1月4~8日

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