口内環境についての調査(20~69歳の男女対象) 

2018年05月31日

マクロミルは、全国の20~69歳の男女1,000名を対象に口内の悩み・口臭が気になるか・ホワイトニングの経験有無など、口内環境についての調査を行いました。

調査TOPICS


  • 大人の口内の悩みで多いもの、1位は「口臭」で21%。次いで「歯の着色・変色」、「虫歯」
  • 自分の口臭が気になる人は6割超。そのタイミングは「朝起きたとき」「口の中が乾燥している時」
  • 「予防歯科」や「審美歯科」の利用状況は?歯医者の定期診察に行く人は63%、また、ホワイトニングの経験者は16%
  • 歯磨きのスタンダードは?「歯を磨く頻度」、「歯を磨く時間」、「歯ブラシの交換頻度」のよくあるパターン

調査結果


■大人の口内の悩みで多いもの、1位は「口臭」で21%。次いで「歯の着色・変色」、「虫歯」

20~69歳の男女1,000名に、口内の悩みについて尋ねました。今までに悩んだことのある症状として、最も多かったのが「虫歯」61%、次いで「口臭」38%、「歯の着色・変色」35%、「歯石」34%でした。

このように、過去の悩みとして圧倒的に多かったのは「虫歯」で、6割超の方が虫歯の経験があることがわかります。一方で、口内で何も悩んだことのない人も15%いることが分かりました。

それでは、今現在の口内の悩みについてはどうでしょうか。確認してみると、68%の人が何かしらの悩みを抱えていることがわかりました。現在の悩みとして最も多かったのは「口臭」で21%、次いで「歯の着色・変色」21%、「虫歯」19%でした。いずれも2割程度が該当しています。

年代別に確認すると、世代によって悩みに特徴がみられました。20・30代で最も多い悩みは「歯の着色・変色」、40代・50代で最も多い悩みは「口臭」(50代では「虫歯」も1位)、60代では「歯周病」であることがわかります。またどの年代でも、「口臭」は悩みの上位3位内にあがっており、年代を問わず気にしている人が多い様子がうかがえます。

■自分の口臭が気になる人は6割超。そのタイミングは「朝起きたとき」「口の中が乾燥している時」

それでは、“悩む”まではいかなくとも、自分の口臭を“気にしている”人はどのくらいいるのでしょうか。また、口臭が気になるのはどのようなタイミングが多いのでしょうか。口臭にフォーカスして尋ねました。

結果、自分の口臭について、「とても気になる」が16%、「やや気になる」は46%で合わせて62%が“自分の口臭が気になる”と回答しました。

それでは、どのようなタイミングで自分の口臭が気になるのでしょうか。口臭が気になると回答した方(616名)に尋ねたところ、最も多かったのが「朝起きた時」63%、次いで「口が乾燥している時」50%でした。この2つのタイミングは過半数に達しており、3位「体調が優れない時」以降とスコアの差が開きました。

■「予防歯科」や「審美歯科」の利用状況は?歯医者の定期診察に行く人は63%、また、ホワイトニングの経験者は16%

昨今、虫歯等になってから治療に行くのではなく、事前に対策をしておく「予防歯科」の重要性が注目されてきています。また、歯の病気の治療を目的とするのではなく美しい口元を作ることを目的とした「審美歯科」も浸透してきました。これらはどの程度浸透しているのでしょうか。

ここでは、「予防歯科」の一例として“歯医者への定期検診”へ通う頻度を、「審美歯科」の一例として“歯のホワイトニング”の経験の有無を、尋ねた結果をご紹介します。

「歯医者へ定期診察に行っていますか?」と尋ねたところ、定期診察に行っている人は63%、行っていない人は37%という結果でした。定期診察に行く頻度は、「1カ月に1回以上」と高頻度の人が5%、「2~3カ月~半年に1回程度」が29%、「1年に1回程度」が11%でした。定期検診に行っていると回答してはいても、行く頻度が低い方もいる様子で「2~3年に1回程度」は7%、それよりも低い頻度と回答した方は12%にのぼっています。

また「歯のホワイトニングをした経験がありますか?」と尋ねたところ、16%が経験アリ、84%が未経験でした。ホワイトニングの方法としては、「ケア用品を使って自分で行った」が9.4%、「歯科で審美治療した」が7.4%です。

一方で、歯のホワイトニング未経験者(842名)に対し、興味の程度を尋ねると、56%の方がホワイトニングに「興味がある」※1と回答しています。経験はない方でも過半数と多くの方が興味を持っていることがわかります。

※1:「とても興味がある」13%、「少し興味がある」41%の合計値

■歯磨きのスタンダードは?「歯を磨く頻度」、「歯を磨く時間」、「歯ブラシの交換頻度」のよくあるパターン

子どもの頃は、幼稚園や保育園、学校等で歯磨き指導があり、自分の歯磨き方法を見直す機会があるものですが、年齢を重ねていくにつれ、自分がどう歯を磨いているか、また、他人がどのように歯磨きを行っているかを話す機会は減っていくのではないでしょうか。日本人の歯磨きのスタンダードをさぐるべく、「歯を磨く頻度」、「歯を磨く時間」、「歯ブラシの交換頻度」について尋ねました。

〇歯を磨く頻度
1日あたりの歯を磨く平均回数を尋ねました。最も多かったのが「2回」で49%、次いで「3回」が23%、「1回」が21%でした。「4回以上磨く」は3.5%、「1回未満(磨く日もあれば磨かない日もある)」は3.7%です。
歯磨き頻度のスタンダードは、1日「2回」であると言えそうです。

〇歯を磨く時間
1回あたりの歯磨きにかける時間を尋ねました。最も多かったのが「1~3分未満」で43%、次いで「3~5分未満」で37%、「5~10分未満」が13%でした。「10分以上磨く」方も4.4%いることが分かりました。
歯を磨く時間のスタンダードは、1回あたり「1~3分」であると言えそうです。

〇歯ブラシの交換頻度
歯ブラシを交換するタイミングを尋ねました。最も多かったのが「2~3ヵ月に1回程度」で39%、次いで「月に1回程度」で37%でした。75%と大多数の方が、3カ月以内に1回以上歯ブラシを変えていることが分かります。
歯ブラシ交換頻度のスタンダードは、「3カ月に1回以上」と言えそうです。

ただしこれらはあくまで、本調査結果から導き出された歯磨きの最も多いパターンであって、口内環境を健康に保つための推奨回数ではありません。口内環境を健康に保つためには、歯医者等専門家の意見を聞くことが大切です。

調査概要


調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間:2018年5月11日(金)~2018年5月12日(土)

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