第12回 大都市交通センサス調査(詳細分析) 

2018年03月30日

国土交通省は、平成27年に実施した第12回大都市交通センサスの調査結果を基にした詳細な分析を実施し、その結果を取りまとめました。
 ※大都市交通センサスは、公共交通施策の検討に資する基礎資料の提供を目的として、三大都市圏における鉄道、バスの利用実態を把握する調査で、5年ごとに実施。

主な分析結果


1.男女別・年代別利用者数(平成22年との比較、定期券利用者を対象)

鉄道の男女別・年代別乗車人員の変化について分析しました。
・鉄道の男女別乗車人員は、男性は、首都圏・近畿圏で減少し、中京圏は概ね横ばいとなっているのに対し、女性は、全ての圏域において増加
・年代別の変化をみると、男性は20歳代や65歳以上で増加、30~64歳代では減少。女性は20歳代以上の全ての年代で増加

2.大規模開発と輸送需要

平成22年から平成27年にかけて大規模開発が行われた地区の通勤・通学目的の乗車・降車人員(乗換え、帰宅を除く。)の変化について分析しました。
 首都圏:豊洲地区では降車人員が約1.3倍に増加
     東京スカイツリー地区では乗車・降車人員が各々1.3倍、1.2倍に増加
     武蔵小杉地区では乗車人員が約1.8倍に増加
 中京圏:名古屋駅周辺地区では降車人員が約1.2倍に増加
 近畿圏:あべのハルカス地区では降車人員が1.1倍に増加

3.鉄道ネットワークの整備による利用経路の変化

平成22年から平成27年にかけての以下のネットワークの整備(新規・延伸等)による利用経路の変化について分析しました。
 首都圏:上野東京ライン開業(平成27年3月開業)
     副都心線・東横線相互直通運転(平成25年3月運転開始)
 中京圏:地下鉄6号線(桜通線)延伸(平成23年3月開業)

目次


第 12 回大都市交通センサス実態調査の内容
調査結果の概要
Ⅰ 三大都市圏における鉄道利用状況の変化
(1)乗車人キロの変化(定期券利用者)
(2)属性別利用者数の変化(定期券利用者)
(3)初乗り・最終降車時間帯別利用者数の変化(通勤定期券利用者)
(4)地域別利用者数の変化(定期券利用者)
Ⅱ 女性・高齢者の鉄道利用の特性
(1)利用目的
(2)鉄道乗車距離
(3)通勤・帰宅目的の初乗り時間・最終降車時間分布(男女別)
(4)鉄道端末交通手段(高齢者)
(5)鉄道利用回数(高齢者)
Ⅲ 鉄道ネットワークの整備による利用経路の変化(通勤定期券利用者)
(1)【首都圏】上野東京ライン開業(平成 27 年3月開業)
(2)【首都圏】副都心線・東横線の相互直通運転(平成 25 年3月運転開始)
(3)【中京圏】地下鉄6号線(名古屋市営地下鉄桜通線)野並・徳重間(平成 23 年3月開業)
Ⅳ 大規模開発と輸送需要(定期券利用者)
(1)豊洲地区・東京スカイツリー地区・武蔵小杉地区(首都圏)
(2)名古屋駅周辺地区(中京圏)
(3)大阪駅周辺地区・あべのハルカス地区(近畿圏)
Ⅴ 都市構造と輸送需要(定期券利用者)
Ⅵ 距離帯別にみた鉄道端末交通手段(定期券利用者)
Ⅶ ピーク・ピークサイドや帰宅時間帯の利用状況の変化(定期券利用者)
Ⅷ 鉄道通勤者の始業時刻と出社時刻(通勤定期券利用者)
Ⅸ 列車種別にみた鉄道利用状況
Ⅹ 空港アクセスバス利用に関する分析
大都市交通センサスに関する調査報告書、集計結果について

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[国土交通省]
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