<学生版>求職者の動向・意識調査 2018
2018年08月22日リクルートジョブズの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」では、求職者の動向や意識を調査するために隔年で「求職者の動向・意識調査」を実施しています。
本調査は、その「求職者の動向・意識調査」の学生版として、高校生・大学生等に在学中のアルバイト・パートに関する動向や意識について弊社で初めてアンケート調査を行い、まとめたものです。
人材不足が続く中、アルバイトをする学生の採用はひときわ難しいと言われることも少なくありません。今回の調査結果からは、学生の「働く」ことに対する前向きな様子がうかがえます。加えて、仕事の目的では「自分が成長するため」が上位に挙げられるなど、学生が仕事を選ぶ際にどのような観点で選ぶかといった求職意識の特徴がわかります。
求人側の企業にとっては、採用にあたっての工夫点などを本調査から見出すことができるのではないでしょうか。
主な調査内容
■就業意向 (単一回答)【対象者:全員】
在学中の今後の就業意向を聞くと、「ぜひ働きたい」が約半数、「働いてもよいと思う」が3割弱、「できることなら働きたくないが、働くしかないと思う」が約1割だった。特に大学生等の女性は、「ぜひ働きたい」が5割を超えている。
■仕事の目的 (複数回答)【対象者:全員】
仕事の目的を聞くと、「自由に使えるお金(小遣い)の確保のため」が最も多く、64.9%だった。次いで「生計の維持のため」が約4割で、特に大学生等で割合が高くなっている。金銭面以外では、「自分が成長するため」「視野を広げるため」などが上位にあがった。
■最近1年間の仕事探し経験(新卒以外)(複数回答)【対象者:全員】
最近1年間(2017年4月~2018年3月)に新卒以外で仕事探しをした経験があるのは、回答者全体の26.8%。大学生等では28.4%、高校生では22.7%だった。
■探した仕事の職種(小分類)(複数回答)【対象者:仕事を探した人】
希望した職種を見ると、上位3項目は、大学生等、高校生どちらも「コンビニ・スーパー店員」「ホールスタッフ(飲食店のウェイター・ウェイトレス)」「ファーストフード店店員」だった。大学生等では「塾講師、家庭教師、採点、通信教育」や「一般事務、スタッフ職」が上位に入るのが特徴的といえるだろう。
■1年以内の就業状況 (単一回答)【対象者:全員】
仕事探しをしなかった人を含めた全員に、最近1年(2017年4月~2018年3月)でアルバイト・パートなどの仕事をしたことがあるかを聞くと、大学生等の約8割、高校生では5割弱が「ある」との回答だった。
■1年以内の仕事の満足度 (単一回答)【対象者:1年以内/仕事探し当時就業者】
仕事への満足度は、多くの項目で「とても満足していた」または「まあ満足していた」とした割合が約7割にのぼった。アルバイト・パートをしている学生は事前にイメージしていた働き方ができている場合が多く、満足度が高いのではないだろうか。
調査概要
■調査目的
・労働市場における学生アルバイト・パートの就業実態および意識を明らかにする
・学生のアルバイト・パートに関する求職実態および意識を明らかにする
■調査手法:インターネット調査(インテージ社モニター利用)
■対象者条件:
・全国 15~29歳の男女
・現在の職業が 大学院生、大学生(昼間)、大学生(夜間)、短大生、予備校生、専門学校・各種学校生、高校生 のいずれかの人
※高校生以外を「大学生等」として集計した。
■調査期間:2018年3月29日(木)~3月31日(土)
■有効回答数:3,261人