インターネットへの依存度とオフラインが原因のトラブルを分析(世界15か国の18歳以上60歳未満の男女対象) 

2018年09月14日

Kaspersky Labが日本を含む世界15カ国で実施したインターネット調査を実施し、インターネットへの依存度やオフライン状態が原因による問題に関して分析を行いました。その結果、23%がインターネット環境が無い状態で外出するよりも、公共の場で服を着ない方がましと回答しており、この傾向は日本でもみられました。

※ 世界15か国の18歳以上60歳未満の男女11,250名を対象に行ったオンライン調査。うち日本での対象者は750名。実施時期は2018年6月。

調査結果


■23%が「スマホなどのインターネット接続機器なしで外出するよりも、公共の場で服を着ない方がまし」と回答

多くの人にとって、インターネットは生活する上で必要不可欠となっており、特に外出時にはその傾向が顕著になっています。今回の調査では、インターネット環境が無い状態(スマホなどインターネットに接続しているデバイスを持っていない状況)で外出するよりも、空腹時に食べ物がない方がまだ良いと29%の人が回答しています。また、公共の場で服を着ない方がましと23%が回答しています。この傾向は日本でもみられ、これらの設問に対する回答は世界の数値より上回っていました。(空腹時に食べ物がない方がまだ良い(日本:32%)、公共の場で服を着ない方がまし(日本:26%))。

現代の人々の生活はインターネットに深く依存しており、インターネットにアクセスできない状況に対して、強いストレスや不安を感じる人もいます。たとえば、スマートフォンやタブレットの紛失は、トラウマの要因となるような状況と比較してもストレスの度合いが高くなることがあります。回答者の90%が、デバイスの紛失や盗まれた場合にストレスを感じると答えました。この回答は、電車や飛行機に乗り遅れること(88%)、軽度の交通事故に巻き込まれること(88%)、病気になること(80%)よりも高い結果となりました。
さらに、インターネットにつながるためであれば、格好悪い思いや、ケガをしてもいいと考える人もいるようです。たとえば、26%の回答者が、道路を横断するときに歩きスマホしたことがあるほか、21%の回答者は、見知らぬ地域や危険なエリアでも歩きスマホをしています。

■インターネットにつながっていないことで15%の回答者が人間関係にヒビ

今回の調査で、インターネット接続の維持は、家族、友人、大切な人との関係にも大きく関わっていることも明らかになりました。デバイスを使えないときに最も気にかかることは、家族や友人に心配されること(51%)、何か起きたときに家族を助けられないこと(45%)でした。日本では傾向が少し異なり、自分を楽しませる方法がなくなる(日本:46%、世界全体:34%)、重要なことや興味深いこと(写真や電話番号など)を保存できない(日本:42%、世界全体:33%)など、人間関係よりも個人的な理由が上位を占めています。

日常生活に当たり前となったインターネット接続デバイスがなければ、多くの人は混乱に陥り人間関係にも影響を与えます。インターネットに接続できない問題を経験した回答者のうち、オンライン状態を維持できなかったことが原因で、教育やビジネスのチャンスを失った(21%)、道に迷った(16%)、パーティなどの交流のチャンスを失った(13%)と答えています。また、恋愛関係への影響については、デートを取りやめた(21%)こともあれば、大切な人とトラブルになった(15%)があると答えています。

また、インターネット接続に依存しているにも関わらず、18%の回答者はデバイスが正常に動作しオンライン状態を維持するための対策をしていません。また、バッテリー残量を管理している人は34%のみで、デバイスの正常性チェックを定期的に行っている人も22%のみです。また、対策していない日本の回答者は20%で、世界全体の水準よりも対策を講じていないことが明らかになっています。安全なインターネット接続のためには、セキュリティのバランスを保ち、インターネットにつながるための対策を講じることが不可欠です。デバイスを堅牢なセキュリティ製品で十分に保護しましょう。

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