シニアのリアル調査 2018 第二弾(55~74歳の男女対象) 

2018年11月21日

あおぞら銀行は、日本の60代を中心とするチャレンジ精神旺盛でアクティブな世代を「Brilliant60s=輝ける60代」と名付け、ポジティブな人生をおくるサポートをすべく、シニア層のお客さまへの資産運用コンサルティングに注力しております。
あおぞら銀行では、このBrilliant60s世代に注目し、コアとなる全国の55~74歳の男女約2,000名を対象にした「シニアのリアル調査」を2014年から毎年実施しております。今年で5年目を迎えた最新の調査について以下お伝えします 。

調査結果概要


1. 利用したい未来の技術・サービスの1位は、「リニアモーターカーに乗る」(32.9%)

~2位「自動運転の車の購入・利用」29.9%、3位「インターネット診療・治療」28.5%~
★人生100年時代の到来を見据え、今後数十年の間に普及・実用化されそうな技術・サービスで利用したいものを聞いたところ、「リニアモーターカーに乗る」(32.9%)が1位、2位は「自動運転の車の購入・利用」(29.9%)、3位は「遠隔地に居ても病院に行かずにインターネット経由で診療や治療を受ける」(28.5%)だった。
★男女で比較すると、「リニアモーターカーに乗る」は男性40.2%、女性26.0%と男性が14.2ポイント高いのに対し、「インターネット経由の診療・治療」は男性23.2%、女性33.6%と女性が10.4ポイント高い結果となった。

2. シニアの情報収集、インターネットの利用がますます増加

~一方で商品購入は、ネットより対面を重視~
★シニアが日常生活の中でどのくらいインターネットを利用しているかを聞いたところ、10項目中9項目において、インターネット等のデジタル媒体の利用率が昨年から増加した。残り1項目の商品の購入については、「インターネット」での購入(27.7%)に比べ、「実際のお店(テレビ・カタログ含む)」での購入が43.5%と、昨年比で増加するなど依然として実店舗の利用が多いことがわかった。

3. 人生100年時代に将来不安も年々上昇。「老後の資金に不安」は73%に

~年金への不安視は、年代が下がるほど上昇する結果に~
★老後やお金に関する意識について聞いたところ、「老後の資金に不安を感じる」が73.0%と昨年(70.0%)から3ポイント上昇。「年金があてにできないので心配だ」も72.5%と昨年(71.4%)を1.1ポイント上回った。
★年代別で比較すると、 「老後の資金に不安を感じる」は50代後半が81.7%と、60代(71.7%)、70代前半(67.2%)に大差をつけた。「年金があてにできないので心配だ」でも50代後半が83.0%と、60代(72.3%)、70代前半(62.9%)を引き離す結果となった。

4.孫に就いてほしい職業、「公務員」が3年連続1位に

~自分の希望は「科学者・研究者・学芸員」が3年連続1位~
★孫に就いてほしい職業 は、1位「公務員」(27.5%)、2位「医師」(20.0%)、3位「科学者・研究者・学芸員」(13.7%)と3年連続同様のベスト3だった。中でも「公務員」は過去3年上昇(23.2%⇒25.3%⇒27.5%)した。
★自分が生まれ変わったら就いてみたい職業は、1位「科学者・研究者・学芸員」(13.1%)、2位「公務員」(13.0%)、3位「医師」(12.6%)だった。1位は3年連続「科学者・研究者・学芸員」変動はなかったが、「公務員」が3年連続順位をあげ、1位に迫る結果となった。(2016年:10.8%、2017年:11.6%、2018年:13.0%)

調査結果詳細


1.利用したい未来の技術・サービスの1位は、「リニアモーターカーに乗る」(32.9%)

~2位「自動運転の車の購入・利用」29.9%、3位「インターネット診療・治療」28.5%~
人生100年時代の到来を見据え、今後数十年の間に普及・実用化されそうな技術・サービスで利用したいものを聞くと(予め項目を設定)、1位「リニアモーターカーに乗る」(32.9%)、2位「自動運転の車の購入・利用」(29.9%)、3位「インターネット経由で診療や治療を受ける」(28.5%)の順となった。
ただし男女の差が大きいものも見られた。「リニアモーターカーに乗る」は男性40.2%(1位)、女性26.0%(3位)と男性が14ポイント高い一方、「インターネット経由の診療・治療」は男性23.2%(3位)に対し女性33.6%(1位)、「ロボット家政婦」は男性13.4%(7位)に対し女性25.7%(4位)とそれぞれ女性が10ポイント強高かった。男女で未来への期待分野が異なることがわかった。(【図1】参照)

2.シニアの情報収集、インターネットの利用がますます増加。

~一方で商品購入は、ネットより対面を重視~
シニアが日常生活の中でどのくらいインターネットを利用しているかを聞いたところ、目的に応じて使い分けてはいるが、インターネット等のデジタル媒体の利用率が全般的に昨年から上昇傾向。「交通経路や乗換案内を調べる」ためにデジタル媒体を利用するシニアは73.3%と高く、昨年の71.1%も上回った。「地図を見る」ためにインターネットを利用するシニアも70.4%と昨年の67.2%を超え7割台に達した。

ニュースを読む・聞くには「テレビ・新聞・ラジオを使う」(56.0%)が「インターネットを使う」(26.9%)の倍以上、天気予報を見る際にも「テレビ・新聞・ラジオを使う」(50.5%)が「インターネットを使う」(33.4%)を大きく上回っているものの、インターネットの利用が昨年よりも増え、その差はじわりと縮まっている。本・雑誌を読む・見るのに73.9%が「紙書籍」を利用し「電子書籍」を依然圧倒しているものの、両者の差も昨年から僅かながら縮まった。
一方、商品の購入については、「インターネット」での購入(27.7%)に比べ、「実際のお店(テレビ・カタログ含む)」での購入が43.5%と、昨年比で増加するなど依然として実店舗の利用が多いことがわかった。(【図2】参照)

携帯電話の日常生活利用を見ると、写真撮影は48.0%と昨年(41.4%)から6.6ポイント上昇し「デジタルカメラ・フィルムカメラ」(31.3%)との差を広げた。時刻の確認では、携帯電話が35.9%に対し「腕時計や移動先の時計」が47.2%とややリードしている傾向が昨年とほぼ同様で、大きな変化はなかった。(【図3】参照)

デジタルデバイスの利用(「紙やテレビ・ラジオなどの従来型の情報源」と「インターネットやモバイル機器などのデジタルデバイス」のどちらを使うかで、後者を選んだ割合)を男女で比べると、特に「写真撮影」では女性(57.4%)が男性(38.2%)を19.2ポイント上回り、「友人・知人・家族との連絡・対話」でも女性(56.9%)が男性(48.4%)を8.5ポイントの差をつけた。(【図4】参照)

3.人生100年時代に将来不安も年々上昇。「老後の資金に不安」は73%に。

~年金への不安視は、年代が下がるほど上昇する結果に~
老後やお金に関する意識について聞いたところ、「老後の資金に不安を感じる」が73.0%と昨年から上昇。「年金があてにできないので心配だ」も72.5%と昨年を上回った。それに呼応して、「多少お金がなくても幸せに暮らすことはできる」は調査開始以来下降傾向が続き、今回は62.2%となった。「お金は今を楽しむために使うべきだ」(61.5%)は2016年から僅かながら上昇、「将来に備えてお金を蓄えている」(60.5%)「資産の運用をまじめに考えたい」(50.7%)共に大きな変動はなく、老後の資金への不安が募るものの、その対策を講じる意識が高まらない状況となっている。(【図5】参照)

年代別に見ると 「老後の資金に不安を感じる」で50代後半が81.7%と、他の年代を大きくリード。同様に「年金があてにできないので心配だ」についても、50代後半が83.0%と他の年代と比べて最も高かった。一方で、「多少お金がなくても幸せに暮らすことはできる」は70代前半が71.5%、「お金は今を楽しむために使うべきだ」も70代前半が70.5%と他の年代を引き離す結果となり、人生に前向きでお金も積極的に使う70代のアクティブシニアらしい意識が浮き彫りになった。(【図6】参照)

4.孫に就いてほしい職業、「公務員」が3年連続1位に

~自分の希望は「科学者・研究者・学芸員」が3年連続1位~
「孫に就いてほしい職業」 は1位「公務員」(27.5%)、2位「医師」(20.0%)、3位「科学者・研究者・学芸員」(13.7%)と3年連続同様のベスト3となり、安定性や専門性の高い職業を望む傾向が変わらないことがわかった。
男性では「スポーツ選手」(9.4%)が7位にランクアップしたほか、昨年ベストテン圏外だった「起業家・投資家」(5.6%)が10位に入った。女性では「パイロット・キャビンアテンダント」「看護師」がベストテン圏外となり、「通訳・翻訳家」(8.2%)と芸術家(7.0%)がランクイン。「IT関連」が昨年の5位から順位を落としたものの8位に残った。(【表1】参照)
一方、近年子どもに人気の高い「動画クリエーター(ユーチューバーなど)」は35位(1.0%)と、シニアからの評価は低かった。

孫に将来就いてほしい職業」の上位職業を3年間比べると、1位の「公務員」は過去3年連続して上昇(23.2%⇒25.3%⇒27.5%)しており、安定性の高い職業への集中度合いがうかがわれる。(【図7】参照)

一方、「あなたが生まれ変わったら就いてみたい職業」 を聞くと、1位「科学者・研究者・学芸員」(13.1%)、2位「公務員」(13.0%)、3位「医師」(12.6%)と、昨年からベスト3の顔ぶれが変わり、「孫に将来就いてほしい職業」と同じ3種の職業で上位が占められたことで、シニアもやや現実的な選択をするようになってきたことがわかった。しかし、ベストテン内には「宇宙飛行士」(男性10位)や「作家などの文筆業」(女性5位)などもあり、世間の波に左右されないシニアの夢も示された結果となった。(【表2】参照)

「あなたが生まれ変わったら就いてみたい職業」の上位職業を3年間比べると、1位の「科学者・研究者・学芸員」は過去3年連続して微減(14.1%⇒13.6%⇒13.1%)する一方、2位の「公務員」や4位「パイロット・キャビンアテンダント」、6位「料理人・料理研究家・パティシエ」、7位「大工・職人」が徐々に増加している。(【図8】参照)

調査概要


あおぞら銀行 「シニアのリアル調査」 2018
■調査目的:シニアの方々の暮らしぶり・老後の意識・資産運用・旅行や外食・趣味・お子さまやお孫さまについてなど、様々な視点からお金に関連する実態やその意識を調べる。
■調査対象者:全国55~74歳の男女 合計2,071人
■調査内容:インターネット調査 2018年6月8日(水)~2018年6月10日(金)実施
■金融資産背景:
当調査対象者の平均金融資産額:50代後半1,407万円、60代2,141万円、70代前半2,022万円
一般(二人以上の世帯)の平均金融資産額(*):50代1,689万円、60代2,062万円、70歳以上2,512万円
(*)出典:2017年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」調べ

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