日本国内におけるアプリケーション開発 (AD) に関する調査(従業員数20人以上のユーザー企業のITリーダー対象) 

2019年02月21日

ガートナー ジャパンは、日本国内におけるアプリケーション開発 (AD) に関する調査結果を発表しました。

企業におけるAD手法 (*) について、現在および今後の採用方針を尋ねたところ、ウォーターフォール (WF) 型を「採用中」と回答した割合が43% (継続/拡大28%、縮小15%) と最も多い結果となりました。次いで、アジャイル型を「採用中」という回答率は17% (継続/拡大15%、縮小2%)、反復型が16% (継続/拡大15%、縮小1%) と続きました。また、「未採用:採用予定あり」がアジャイル型で13%、反復型で9%となっていることから、非WF型の両手法の採用が今後拡大するものと予想されます。

IT部門が関与しないビジネス部門主導の開発については、「採用中」の割合は14% (継続/拡大9%、縮小5%) と相対的に低いものの、「採用中:縮小」の5%に対して「採用中:継続/拡大」が9%、「未採用:採用予定あり」が6%と少ないながら存在することから、今後、ビジネス部門主体の開発の採用は増えていく傾向にあることがうかがえます。実際に、モバイル・アプリの開発やロボティック・プロセス・オートメーション (RPA) の実装をビジネス部門が主導する案件は増加傾向にあり、ベンダーやシステム・インテグレーター (SI) が顧客企業のビジネス部門と直接商談するケースも増えつつあります (図1参照)。

(*) ガートナーは、AD手法を大きく3つのカテゴリに分類している。
・ ウォーターフォール (WF) 型:従来の明確で固定された (とされる) 要件を扱う手法。シーケンシャルな作業分解図を使用してプロジェクトのコストを予測し、プロジェクトにかかる期間と必要なリソースを特定する。
・ 反復型:段階的ウォーターフォールを基に、各段階またはイテレーション (反復) の後にフィードバックを返す明示的な機会を追加する手法。これにより、要件の不備を早い段階で検出し、解決できるようになる。
・ アジャイル型:固定の期間とリソースを使用してデリバリを計画する手法であり、その基盤となるのは (作業分解図の形を取る) 時系列ではなく、分解された機能である。
なお、日本では反復型とアジャイル型の定義の違いは若干曖昧である。

調査手法

本アンケート調査は、ガートナーが2018年4~6月に従業員数20人以上の日本企業を対象に実施したものです。回答者はユーザー企業のITリーダーになります (有効回答企業数715社)。

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[ガートナー]
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