第6回「離婚したくなる亭主の仕事」調査(20~49歳の既婚女性対象) 

2019年03月27日

リスクモンスター(リスモン)は、第6回「離婚したくなる亭主の仕事」調査結果を発表いたしました。調査対象は、20~49歳の既婚女性。

調査結果


(1)依然として妻の約半数が夫の仕事に不満

調査対象者600名に対し「夫の仕事に対する不満の有無」を調査したところ、「不満がある」との回答は47.2%となり、妻の半数近くが夫の仕事に対して不満を持っているとの結果となりました。

「不満がある」と回答した内訳を年齢別でみると「30代」(同53.5%)が最も高く、次いで「20代」(同46.0%)、「40代」(同42.0%)と続いています。

夫の年収別に不満の有無を集計したところ「300万円未満」(回答率66.7%)が最も不満が高く、次いで「300万円以上400万円未満」(同57.6%)、「400万円以上500万円未満」(同52.8%)、「500万円以上600万円未満」(同51.7%)と夫の年収が低くなるにつれて妻の不満が高くなる傾向がうかがえます。

続いて「夫に対する転職希望の有無」を調査したところ、30.3%が「転職して欲しい」と考えているという結果でした。「転職して欲しい」と回答した内訳を年代別でみると「20代」(回答率35.0%)が最も高く、次いで「30代」(同32.0%)、「40代」(同24.0%)の順となり、年齢層が上がるにつれて夫に対する転職希望が低くなる傾向が見られました。

夫の年収別に転職希望の有無を集計したところ「300万円未満」(回答率47.4%)が最も高く、次いで「300万円以上400万円未満」(同41.2%)、「1,500万円以上」(同40.0%)となりました。夫の年収が低いほど妻は転職して欲しいと考えているものの、1,000万円を超える高所得層においても転職して欲しいと考える妻が少なからず存在することが明らかとなりました。(図表A)

(2)年収高所得者層でも妻の不満多い

「夫の仕事を原因とする離婚意識の有無」を調査したところ「夫の仕事が原因で離婚したい」と考えている妻が全体の9.2%存在していることが明らかとなりました。

「離婚したい」と回答した内訳を年代別でみると「20代」(回答率9.0%)、「30代」(同9.5%)、「40代」(同9.0%)と大きな差は生じておらず、「不満がある」、「転職して欲しい」に比べて年齢層による傾向が小さいことが分かりました。

夫の年収別に離婚意識の有無を集計したところ「1,500万円以上」(回答率40.0%)が最も高く、次いで「800万円以上1,000万円未満」(同16.3%)、「300万円未満」(同15.8%)と中間所得層以外の層において離婚意識が高い傾向となりました。

夫の仕事に対する妻の不満は概ね年収の低さと比例している一方で、年収800万円を超える高所得者層においても不満が生じている様子が表れていました。(図表A)

(3)不満理由トップ3に変動なし!

「夫の仕事に不満がある」と回答した理由について集計したところ、最も多かった理由は「給料が低い」(回答率73.5%)であり、次いで「残業が多い」(同37.1%)、「休みが少ない」(同19.1%)でした。上位3項目は前回と同様の結果となっており、妻が夫の仕事に不満を持つ大きな要因に変わりはありませんでした。また特に「給料が低い」は他の項目と比較して回答率が圧倒的に高く、給料に大きな不満を持っている様子がうかがえます。

前回との比較では「残業が多い」、「休みが少ない」といった私生活の時間の減少につながる項目においての不満が低下している一方で、給与に対する不満が一段と上昇しています。

不満理由について年齢層別に見ると「給料が低い」という理由は全ての年齢層において70%を超える回答率となっており、特に20代においては80%近い回答率となっています。また「休みが少ない」、「土日休みでない」という不満は全体では上位ではあるものの、40代になると回答率が大きく低下しています。(図表B)

夫の年収別の不満理由を見ると「給料が低い」は「500万円未満」の層において80%超の回答率であり、特に「年収300万円未満」の層においては90%を超える回答率となっています。

一方「年収600万円以上」になると不満の割合は50%以下まで大幅に低下しています。国税庁が発表した2017年版「民間給与実態統計調査」において、男性の平均年収が531万円であることを考慮すると平均未満の年収であることが妻の不満につながっていると考えられます。

そのほか「残業が多い」という不満の回答率は高所得層の方が高くなっており、妻は給料が高くとも残業が多い夫には不満を持ちやすいといえます。(図表C)

夫の仕事に対する不満理由を「不満」、「転職希望」、「離婚意識」のそれぞれで集計したところ、いずれにおいても「給料が低い」が最も高い回答率となりました。夫の給料が低いことは、妻にとって不満を持つだけではなく、離婚まで考える重要な要素であるといえるでしょう。(図表D)

(4)「離婚したくなる亭主の仕事」/夫の勤務先がブラック企業だと思う理由

「夫の勤務先はブラック企業だと思う」と回答した理由について調査したところ、「サービス残業が多い」(回答率 55.2%)が最も高く、次いで「有給休暇を取得できない」(同 41.2%)、「休日出勤が多い」(同 32.1%)の順となった。
「サービス残業が多い」は、すべての年齢層で回答率が 50%を超えており、長時間働いても給料が増えないことに対する妻の不満が表れているといえる。(図表 H)

(5)「離婚したくなる亭主の仕事」/妻の就業状況との比較

妻の就業状況別に夫の仕事に対する不満の有無を集計したところ、「不満」、「転職希望」、「離婚意識」の全てにおいて、就業している妻の方が夫の仕事に不満を持っていることが明らかとなった。自身が就業している分、夫の勤務先の状況に対してより不満点が見えやすくなっている結果であるといえよう。(図表I)

調査概要


・調査名称:第6回「離婚したくなる亭主の仕事」調査
・調査方法:インターネット調査
・調査エリア:全国
・期間:2019年2月8日(金)~2月11日(月)
・調査対象者:20~49歳の既婚者 女性個人 600人
・有効回収数:600サンプル

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