転職成功者の年齢調査 

2013年05月15日
インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、2007年4月~2013年3月にDODAの転職支援サービスを利用したビジネスパーソン約5万人の転職をした年齢について調査を行なった。

【調査結果概要】

【全体】転職者の平均年齢は31.0歳 高年齢層の転職者増により5年で2歳プラス

転職者の平均年齢は2008年以降右肩上がりに上昇し、29歳から31歳へ5年間で2歳上昇しています。また転職者の年齢割合からも、35歳以上の割合が10.4%から22.6%と2倍以上増加していることがわかります。これは、転職市場における即戦力ニーズの高まりの影響と考えられます。2007年頃までの転職市場では、新卒採用で採りきれなかった若手を補うために第二新卒層を採用して育成する企業が目立ちました。しかし、2008年頃からは、景気やマーケットの変動が激化する中、事業展開のスピードを加速するために、経験豊富な即戦力を採用する企業が増え、35歳以上の転職者が増加しています。また、大手メーカーで早期退職者の募集やリストラが広がり、30代後半以降の優秀な技術者が転職マーケットに増えたことや、就業人口自体の高齢化も影響していると考えられます。
このような中で企業から必要とされる人材になるためには、年齢を問わず、どの企業でも活用できる“専門性”や突出した“強み”と、どのような状況や環境でも能力を発揮することができる“柔軟性”や”応用力”の2つを備えることがポイントになりそうです。

【職種別】 販売や営業は20代の転職が60%超、技術系職種は30代以上が50%超

転職者の年齢割合を職種別に見ると、20代の割合が最も多いのは「販売・サービス系」の69.6%。次いで、「専門職系」(67.1%)、「営業系」(63.2%)と続きます。これらの職種では、早期に現場に配属され、入社数年で大きな裁量を任されるケースが多く見られます。年齢(経験年数)と能力が比例しないことも多いため、成長スピードが早く柔軟性の高い若手を採用しようとする企業も見られます。
一方、30代以上の割合が最も多いのは「技術系(建築/土木)」の73.6%で、次いで、「技術系(機械/電気)」(63.9%)、「技術系(IT/通信)」(61.3%)が続きます。技術系職種では専門領域の知識やスキルを段階的に習得していくことで、中長期的にキャリアを形成していく傾向にあります。このため、十分な経験や技術を身に付けた30代以上の採用ニーズが高いと言えます。このように、キャリア形成のスピードが早い職種は転職者の年齢が低く、中長期的にキャリアを形成していく職種では転職者の年齢が高い傾向にあることがわかりました。

【調査概要】
・調査期間 : 2007年4月~2013年3月
・調査対象 : DODA転職支援サービスを利用して転職したビジネスパーソン
・サンプル数 : 約5万人

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