生活者の受療行動に関する調査②~生活者の受療行動6タイプ 

2013年09月12日
メディカルライフ研究所は、日本の生活者の受療行動に関する実態や意識を把握するために「生活者の受療行動に関する調査(2)」を実施。第4回分析結果をまとめた。

※“受療行動”:メディカルライフ研究所では生活者が身体の不調を感じてから医療機関での受診にいたるまでの一連の行動を“受療行動”と呼んでいます。

メディカルライフ研究所では、2012年9月に実施した「生活者の受療行動に関する調査(2)」において不調症状や疾患を保有している人に、「日常の健康意識(規則正しい生活を送っているか?など)」「医師観」「薬観」「治療観」「不調時の対処行動」など、健康・医療に関連する行動、意識について聴取。これらの項目の回答結果について、多変量解析などデータ分析を行うことによって、受療に関する行動・意識の特徴を把握し、それを元に生活者を以下の6つのタイプに分類しました。

■受療に関する意識・行動をもとに、生活者を6つのタイプに分類
『不調、即行動タイプ』
『きちんと相談、しっかり受療タイプ』
『受療情報、自分で判断決定タイプ』
『受療後まわしタイプ』
『不調軽視タイプ』
『病気・健康無関心タイプ』

①最も多いタイプは「不調軽視タイプ(30.9%)」
「1位 不調軽視タイプ、2位 受療情報、自分で判断決定タイプ、3位 受療後まわしタイプ」
 最も多かったのは、不調になっても大丈夫と病院へ行こうとしない「不調軽視タイプ」で、2位に「受療情報、自分で判断決定タイプ」、3位に「受療後まわしタイプ」となっており、上位3タイプのうち2タイプは、受療意識があまり高くないタイプとなっています。なお、何か不調を感じたらすぐに病院へ行くという、受療に最も積極的な「不調、即行動タイプ」は1割程度と少数派(5位)です。

「受療に対して前向きなグループと後ろ向きなグループで分けると、ほぼ半々」
 各タイプの特性から大きくグループ分けしてみると、不調を感じた際に病院に行くことを考える受療に前向きなグループ(『不調、即行動タイプ』『きちんと相談、しっかり受療タイプ』『受療情報、自分で判断決定タイプ』)と、不調になっても病院に行くことをあまり想定していない後ろ向きなグループ(『受療後まわしタイプ』『不調軽視タイプ』『病気・健康無関心タイプ』)の2つに分かれており、ほぼ半々の比率となっています。
 また、受療に前向きなグループをさらに詳しくみると、不調になればすぐに病院に行ったり、医師と相談しながら治療していくことを前提に考えるタイプと、一方すぐに病院には行かず、まず自分で不調に関する情報を調べて、必要を感じれば病院に行く、という2つのタイプに分かれており、「不調になれば病院に行くのが当然」と考える人は、全体の約25%しかいないというのが現状のようです。


【調査概要】
・調査手法:インターネット調査
・調査時期:2012年9月
・調査地域:全国
・調査対象:20歳~69歳 男女
 最近2年以内に、半年以上の長期不調症状、または、慢性疾患を保有していると認識している人
・調査サンプル:有効回収数 2,000

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[メディカルライフ研究所]
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