生活者の受療行動に関する調査②~不調大国、ニッポン 

2013年01月30日
メディカルライフ研究所は、日本の生活者の受療行動に関する実態や意識を把握するために「生活者の受療行動に関する調査(2)」を実施。第1回分析結果をまとめた。

※“受療行動”:メディカルライフ研究所では生活者が身体の不調を感じてから医療機関での受診にいたるまでの一連の行動を“受療行動”と呼んでいます。

本調査からは、国民の多くが若年の頃から長期的な不調を抱えており、しかも慢性疾患や重篤な疾病へと繋がるリスクがあるにも関わらず、医師の診断を受けていない等症状の原因を明確に把握していない人が過半数に上るという実態が浮かび上がりました。

【調査結果】

○日本人の20代~60代の男女において、「何らかの半年以上の長期的な不調症状」を感じているとした割合は75%にのぼっています。
また、フレッシュなイメージのある新社会人が多く含まれるような20代前半に限ってみても、6割以上と高いスコアになっています。

○20代~60代男女における慢性疾患保有認識率(本人が何らかの慢性疾患を保有していると認識している割合)については、全体で46%であり、およそ2人に1人が慢性疾患ありと認識しています。なお、20代前半に限ってみると、およそ4人に1人が慢性疾患ありと認識しています。

○多くの人が長期的な不調症状を自覚している中で、その長期的な不調の原因を医師の診断で特定した人は34%に留まっています。そして、「不調の原因や病気についてはおおよそ見当がついているものの病院など医師の診断を受けていない」が26%、「不調の原因や病気についてわからない」が40%という結果となり、3人に2人は不調の原因を、医師や専門家の診断によって明確に把握せず、放置している実態が浮かび上がりました。また、20代前半に限ってみると「医師の診断で特定」したケースは、全体よりおよそ10%下回る2割台となっています。


【調査概要】
・調査対象者:全国の20代~60代男女
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2012年9月
・調査サンプル:有効回収数2,000

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[メディカルライフ研究所]
 マイページ TOP