生活者の受療行動に関する調査②~病院に行かない理由 

2013年03月28日
メディカルライフ研究所は、日本の生活者の受療行動に関する実態や意識を把握するために「生活者の受療行動に関する調査(2)」を実施。第2回分析結果をまとめた。

※“受療行動”:メディカルライフ研究所では生活者が身体の不調を感じてから医療機関での受診にいたるまでの一連の行動を“受療行動”と呼んでいます。

第1回分析では長期不調や慢性疾患があると認識しつつも、病院に行かない人が多く存在することが判明しましたが、その“病院に行かない”という態度の理由としては、『受診が面倒(病院に行くこと自体が煩わしい)』『まだ大丈夫、と症状を自己診断』『病院に行くとお金がかかる』といった3つの意識が存在していることがわかりました。

【調査結果】

○20代~60代の生活者における、長期不調(半年以上)や慢性疾患を保有していると認識していながら病院に行かない人の、その理由についてみると、「病院に行くのが面倒だった」が最も多く、続いて「症状が軽かった」があげられています。また3位には「お金がかかると思った」があげられ、経済的な面も受診のハードルとなっていることが実態のようです。

○また、同じく病院に行かない理由の上位3項目を年代別でみると、20代~30代の若年層において「お金がかかると思った」が多くなっており、「病院に行くのが面倒だった」とほぼ同じレベルの理由として上位にあげられています。
一方、50代~60代については、「症状が軽かった」と自己判断した結果、受診しなかったケースが若年層に比べて高くなっています。

○「頭痛」、「不眠」、「ひどい倦怠感・疲労」などは、長期間放置していれば慢性疾患に発展したり、重篤な疾患に繋がる可能性がありますが、それらの症状を保有していると認識していながらも、半年以上その症状について病院で診てもらわず放置している人が多く存在しています。


【調査概要】
・調査対象者:全国の20代~60代男女
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2012年9月
・調査サンプル:有効回収数2,000

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[メディカルライフ研究所]
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