グローバル年金指数ランキング(2013年度) 

2013年10月07日
マーサーは、2013年度グローバル年金指数ランキング「マーサー・メルボルン・グローバル年金指数」を発表した。

2009年に11カ国を対象として調査を開始。5年目の本年対象国は20ヶ国に拡大し、対象国の様々な年金制度への取り組みが指数として表される。調査では、対象国の年金制度に0から100までの評価が付けられ、「十分性(Adequacy)」、「持続性(Sustainability)」、「健全性(Integrity)」の平均評価値が指数として表される。各国の老後の所得保障制度における50以上の質問項目から構成され評価付けされている。

各項目の評価指数における構成は次の通り。
十分性 (Adequacy)40%
持続性 (Sustainability) 35%
健全性 (Integrity) 25%

日本の年金制度は昨年2012年の指数、ランキング共に変化がなく、制度の安定性はみられるも、高齢化人口をめぐる課題に対する取り組みなど引き続き改善の余地があることが明らかになった。日本の総合指数は2012年、2013年ともに44.4であった。しかしながら日本の"十分性(Adequecy)"の項目は改善がみられ、指数は2012年の46.1から47.9に上がった。一方、"健全性(Integrity)"の項目指数は2012年の63.3から60.5に若干下がった。

デンマーク、オランダ、オーストラリアはトップ3の順位を維持。デンマークは昨年2012年に最高ランク"A"の評価を得た最初の国だが、2013年も総合指数を82.9から80.2に若干落とすも首位を堅持した。同国の十分に積み立てられた年金制度、優れた資産構成と掛金の水準、十分な給付レベルおよび法令の整った個人年金制度が高く評価された。

シンガポールの順位は13位から7位と飛躍的に上がり、上位10位に入った。シンガポールの総合指数は2012年の54.8から2013年の66.5と伸び、ランク評価も"C"から"B"へと上がった。これはOECDが中央積立基金(CPF)への取り組みと個人年金のデータを改正したことに起因する。

総合指数によるランキング

1位 デンマーク
2位 オランダ
3位 オーストラリア
4位 スイス
5位 スウェーデン
6位 カナダ
7位 シンガポール
8位 チリ
9位 イギリス
10位 ドイツ

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[マーサー]
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