『グローバルタレント2021』(タワーズワトソンとOxford Economics共同調査) 

2013年02月20日
タワーズワトソンとOxford Economicsの共同調査『グローバルタレント2021』によると、日本企業は10年後、スキルを持った従業員を採用・確保することが難しくなるだろうと予測している。 同調査では、これからの10年で、グローバルレベルでの広範囲な市場の変化が、タレント(人材)の需要と供給に影響を及ぼすとしている。技術の進化に伴い、高度な技術を持つ従業員の需要は増え、一方で、教育機会の増える新興国ではタレントの供給が増加する、とも予測している。

世界のグローバル企業幹部352名の綿密な聞き取り調査を含む本調査は、全ての業界において、どのぐらいの速度でグローバル化が進み、ビジネスモデルの変革があり、今後の労働人口に影響するかを分析した。更に、各国政府が提供する資料とOxford Economics独自の予測を元に、 46カ国・21業界を対象として、今後10年間でタレントの需要と供給がどのように変化するのかを予測した。

イギリス、アメリカのような成熟したマーケット以上に、日本では、2021年までの間、毎年1.4%のタレントの不足が予測されており、10年間で通算すると約15%の供給不足が見込まれている。一方で、インドネシア、南アフリカ、ブラジル、インドは、タレントの供給増加の傾向が見込まれる。特に興味深い予測として、中国においては、タレントの需給はほぼバランスすることが明らかとなった。

タレントの需要と供給のバランスはマーケットによって異なる、とされている。高度な技術を持つ人材に求められる要件が複雑化・高度化するとともに、日本をはじめとする成熟市場では人材の不足が予想される。グローバルに展開する企業にとって、この予測結果は今後の人員計画・配置・調達を検討する上で大きな示唆を与えている。

本調査について:
『グローバルタレント2021』は、グローバル企業幹部352名へのインタビュー調査および広範囲な統計データを元に作成。Oxford Economicsによる生産性や雇用状況の予測、International Labour Organization による人口動態(デモグラフィック)予測、大学・大学院・博士課程等の修学状況、国勢調査などのデータを参考にしている。

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[タワーズワトソン]
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