「AI採用」についての調査(転職希望者対象) 

2019年03月22日

ワークポートは、全国の転職希望者300人を対象に、【AI採用】についてアンケート調査を行いました。

調査結果


■AIによる選考の経験者は2.3%
 80%以上が「AIによる選考は受けたことがない」

近年、企業の採用活動にAIを導入する動きが盛んになっています。AIを導入することで人事担当者の負担を減らすことができ、人間の感情や環境に左右されない公平な選考ができることが評価されており、今後もAIを使った採用活動は増えていくと思われます。
そこで今回は、転職希望者がAIによる選考に対してどのような印象を持っているのか調査しました。まずAIによる選考を受けたことがあるか聞いたところ、81.3%が「いいえ」と回答しました。企業がAIによる選考を公表していない場合もありますが、実際にAIによる選考を経験した人はまだ2%程のようです。

■採用活動へのAIの導入は「書類選考まで」と考える人が56.0%
 課題は信頼度の向上

次に採用活動にAIを導入する際どの段階までが適切だと思うか質問したところ、一番多かったのは56.0%で「書類選考まで」となりました。書類選考までが適切とする理由では「書類選考はAIを導入することで公平な審査が行われると思う」(30代・女性・接客販売)、「一番候補者が多い工程だから担当者の負担を減らせる」(30代・女性・事務)といった公平性や効率化を挙げる意見のほか、「人の魅力は対話で判断されるべき」(20代・男性・営業)、「一緒に働く仲間として人物面は実際に会って判断するべきだと思うため」(40代・男性・管理)といった、面接以降はAIではなく人同士で行うべきという意見が多く挙がりました。

一方で、AIを「導入するべきではない」という意見も15.3%あり、「人生を機械に判断されるのは嫌だ」という抵抗感を訴える声のほか、採用活動にAIを導入するにあたって「採用する人材の多様性の欠如」と「AIへの信頼度不足」などを懸念する意見が挙がりました。今後、AI採用が肯定的に捉えられるためには、統計的処理精度の向上や信頼度の向上、それをどう求職者に理解させるかなども課題となってくるのではないでしょうか。

■今後AIを導入した採用活動は増えると予想する人が82.0%
 採用活動にAIを導入する場合、その企業への志望度が低下する人は20.3%

今後AIを導入した採用活動は増えていくと思うか質問したところ、82.0%が「はい」と回答しました。次に、採用活動にAIを導入していることでその企業への志望度は変化するか聞いたところ、64.0%が「変わらない」と答えました。

理由としては「どう選考するかより、その会社そのものの魅力が重要だと思うから」(20代・男性・教育)、「その企業へのイメージと採用手法は別物だから」(30代・男性・営業)といったように、選考方法は企業への志望度に直接的には影響しないとする声が多く挙がったほか、AIによる採用を経験したことがないため判断がつかないという意見も散見されました。

一方で、AIを導入することで志望度が「低くなる」と回答した人も20.3%いました。志望度が低くなる理由としては、「データのみで人の良さを見ない感じがするから」(40代・女性・営業)、「個性が認められない会社というイメージが出てしまう」(40代・男性・管理)といった会社の信頼度低下に繋がるという意見が目立ちました。

日常生活に浸透し便利さや信頼度を実感しつつあるAIですが、今回の調査の結果、「自分をAIに判断される」となるとその信頼度はまだ不足しているようです。採用活動にAIを導入する場合は、企業側だけでなく判断される転職希望者側のメリットも打ち出しながら不安を取り除き、信頼度を上げることが求められるのではないでしょうか。

調査概要


調査内容:AI採用について
調査期間:2019年3月5日~3月12日
調査対象者:当社利用者
有効回答:300人

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[PRTIMES]
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