慢性疼痛に対する患者と医師の意識比較調査 

2013年07月08日
ファイザーは、慢性的な痛みによる通院経験がある日本全国の20才以上の男女5,150名および、慢性疼痛の治療経験を有する医師103名を対象に、インターネット調査を実施。

痛みは難治化する前に、適切な診療が行われることが重要ですが、昨年実施した調査「47都道府県比較 長く続く痛みに対する意識・実態調査」(全国の20才以上の男女/9,400人)では、慢性疼痛を抱える人の74.3%が「痛みがあっても我慢するべき」と考えていました。また、通院経験のある患者では、42.3%が複数回にわたり通院先を変更していることも分かりました。そこで、今回は、慢性疼痛を抱える人の治療の実態や通院先変更を繰り返す要因を探るため、患者と医師の認識の違いやコミュニケーション行動などを検証しました。(調査期間:2013年5月31日~6月3日)

【調査結果サマリー】

慢性疼痛を抱える人の通院状況

・慢性疼痛を抱える人のなかで、「現在、通院している」のは36.7%で、63.3%は現在病医院に通院していない状態

・病医院に通院していない慢性疼痛を抱える人の約半数(48.4%)は、“痛みが緩和していない”にも関わらず通院していない

患者と医師の痛み治療における認識

・「治療目標を確認した」と認識しているのは、医師では61.2%、患者では34.3%

・医師の治療目標は「痛みの軽減」(52.4%)が最も多く、次いで、「日常生活動作の改善」(27.0%)。一方、医師と治療目標を確認していない患者は、「痛みの軽減」(42.5%)と同水準で「痛みの完治」(41.3%)を自己目標に設定

・医師と治療目標を確認した患者の71.5%が治療に満足している。一方、治療目標を確認しなかった患者で治療に満足しているのは34.4%

・医師の91.3%が患者と治療内容について「十分に対話している」と思っている。一方、通院中患者で「十分に対話している」と思っているのは73.8%、治療中断者*では44.6%と半数以下

通院中患者と治療中断者との意識差

・医師と治療目標を確認している割合は、通院中患者の47.6%に対し、治療中断者では20.4%

・3ヵ月未満で治療効果が現れると治療中断者の32.9%が思っているのに対し、通院中患者は19.1%

・医師からの治療内容の説明を「理解している」割合、通院中患者の81.3%に対し、治療中断者は58.0%にとどまる


【調査概要】
・調査対象:
 ①通院経験のある慢性疼痛保有者
 ②医師(慢性疼痛患者の治療経験を有する)
・サンプル:合計5,253サンプル(内訳 ①慢性疼痛保有者:5,150サンプル、②医師:103サンプル)
・調査方法:患者・医師を対象に、インターネットを使用して調査(定量調査)
・調査の実施日:2013年5月31日(金)~2013年6月3日(月)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ファイザー]
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