教育に関する意識調査 

2012年03月27日
経済広報センターは、2月、全国の「eネット社会広聴会員」(3,141人)に「教育に関する意識調査」を実施した。

【調査結果(要点)】

・学習指導要領の改訂を「知っている」が48%

・人間形成のために充実・強化すべきことは、学校生活では「部・団体活動」が73%、社会生活では「ボランティア活動」が74%

・魅力的な学校は「基礎学力に力を入れている」が78%

・産業界で拡充すべきことは、「企業から学校へ出張する出前授業」が64%


【調査結果の概要】

1.重要な役割を果たしている時期は「小学校・中学校」で70% 
 未就学児童から社会人までの教育で、特に重要な役割を果たしていると思う時期を聞いたところ、「小学校・中学校」が70%で第1位である。第2位「就学前」12%、第3位「高等学校・専門学校」11%となっている。

2.学習指導要領の改訂を「知っている」が48%
 平成23年度から平成25年度にかけて、小学校から高等学校までの学習指導要領が順次、改訂されることを「知っている」は48%である。
 学習指導要領の改訂を「知っている」と回答した人(48%)に何で知ったのかを聞いたところ、「報道」が84%で、そのほかの情報源を大きく引き離している。
 新しい学習指導要領では、ポイントのひとつとして「学校で学ぶ内容が充実します」を挙げている。その内容で充実を期待するものを聞いたところ、第1位「思考力・判断力・表現力を育みます」が87%、第2位「道徳教育を充実します」が55%、第3位「伝統や文化に関する教育を充実します」「外国語教育を充実します」で、それぞれ45%となっている。

3.人間形成のために充実・強化すべきことは、学校生活では「部・団体活動」が73%、社会生活では「ボランティア活動」が74%
  人間形成のために、学校生活の中で、または、社会生活の中で充実・強化すべきだと思うことを聞いたところ、学校生活では「部・団体活動」(73%)、「林間学校・研修などの集団宿泊体験」(70%)、「心身の訓練」(65%)が上位である。社会生活では、「ボランティア活動」(74%)、「自然や動植物と触れ合う機会」(61%)、「心身の訓練」(59%)が上位となっている。

4.魅力的な学校は「基礎学力に力を入れている」が78%
 魅力的な学校とはどのようなところかを聞いたところ、「基礎学力に力を入れている」(78%)、「コミュニケーションに力を入れている」(60%)、「心身の訓練に力を入れている」(42%)が高くなっている。

5.「創造性を育てる学校教育の実現」を望むが72%
 これからの教育の方向性について聞いたところ、「創造性を育てる学校教育の実現」が72%で最も多く、次いで「入学よりも卒業の学力を重視する制度改革」(59%)、「教育の多様性と選択の拡大」(51%)、「家庭や地域社会における基本的なしつけや道徳教育の徹底」(50%)である。

6.今後、防災教育で必要なのは「地域と連携した防災訓練」「豪雨・豪雪・津波などによる自然災害を含めた防災教育」で7割以上

 東日本大震災を受け、地震に対する備えという観点から、今後どのような教育が必要かを聞いたところ、「地域と連携した防災訓練」(74%)、次いで「豪雨・豪雪・津波などによる自然災害を含めた防災教育」(73%)、「緊急時に対応する教員への防災教育」(62%)となっている。

7.産業界で拡充すべきことは、「企業から学校へ出張する出前授業」が64%
 教育に対する産業界の活動で、今後、さらに拡充すべきと思うことを聞いたところ、第1位「企業から学校へ出張する出前授業」が64%である。第2位「教員の民間企業研修の受け入れ」(56%)、第3位「インターンシップの受け入れ」(55%)となっている。


【調査概要】
・調査対象:(財)経済広報センターが組織する、全国4,040人の「社会広聴会員」の中のeネット社会広聴会員(3,141人)を対象に実施。
・調査期間: 2012年2月2日~2月13日
・有効回答数: 2,029人(64.6%)
・調査方法: インターネットによる回答選択方式および自由記述方式

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[経済広報センター]
 マイページ TOP