「スマートフォンの使用と姿勢」に関する調査 

2014年02月04日
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは、「スマートフォンの使い方と姿勢」について調査を行い、スマートフォンを使う環境や操作姿勢、肩こりなどの不調についてまとめた。調査は2013年10月14日~10月28日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニター7,399人から回答を得ています。

【調査トピックス】

● スマホ使用者の41.1%が、「1日に1時間以上」使用

● スマホの重量感、iPhone4s 使用者の29.7%が『重い』

● 女性の4割が、「暗い室内」でスマホを操作

● ついつい「猫背」「うつむき」… 女性は半数近くが『寝た状態』でも操作

● 57.1%がスマホ操作による身体の不調あり。

● 不調に結びつくスマホ操作は「文字を読む・打つ」

● 半数が「不調を感じつつ、対策取らず」


【調査結果】

女性の4割が、「暗い室内」でスマホを操作

■スマートフォンの操作環境(場所)
「室内(照明が点いている)」が圧倒的で81.3%、続いて半数程度の48.8%が「屋外(昼間)」と回答。以下、「電車内(昼間)」33.7%、「室内(照明が消えている、暗い)」28.8%、「屋外(夜間)」24.2%と続いた。照明のない室内で操作している人が3割近くに上ることがわかった。

<男女別>
『屋外』・『電車内』は男性の方が値が高く、『室内』は女性の方が値が高い。「室内(照明が消えている、暗い)」については、男性が21.1%なのに対し、女性は39.7%と4割近くに上る。

ついつい「猫背」「うつむき」… 女性は半数近くが『寝た状態』でも操作

■スマートフォンを操作する時の姿勢
「座って(机・テーブルあり)」が最も多く66.3%、「座って(机・テーブル無し)」57.3%、「立って静止した状態で」45.9%と、安定した姿勢で利用する人が多いようである。一方で不安定な「歩きながら」は21.6%と2割が回答。また、よい姿勢とは言えなさそうな、『寝た状態』で操作する人は39.5%に上る。暗い室内や、寝た状態など、目や体に良くない環境で操作している人が多い。

<男女別>
『寝た状態』で操作する人は女性の方が多く、男性が32.6%だったのに対し、女性は49.2%と半数に上っている。

■ついついやってしまう体勢
「猫背になってしまう」が最も多く37.5%、次いで「うつむいた状態になってしまう」32.3%、「同じ体勢で長時間固まってしまう」28.1%、「目を近づけすぎてしまう」26.6%と続いた。「特にない(良い姿勢をキープしている)」と回答した人は23.5%で、76.5%の人は良くない姿勢になってしまうときがあるようだ。

<男女別>
やってしまいがちな姿勢の傾向について大きな違いは見られなかったが、その“割合”については男女差が大きく、女性の値が高い。前問の環境や姿勢も踏まえ、女性は特に、よくない環境・姿勢で操作する人が多いことがわかった。

57.1%がスマホ操作による身体の不調あり。

■スマートフォンを操作していて感じる「身体の不調」あり 
スマートフォンを操作したことが原因だと思われる身体の不調について尋ねたところ、最も多かったのは「目のコリ・疲れ」37.0%、次いで「肩こり」25.3%、「首のコリ」24.3%と続き、『目・肩・首のコリ』を感じる人が多かった。
【肩】・【首】については、「痛み」と回答した人は7%台と少なく、“コっているが痛みを感じるまでには至らない”という症状の人が多いことが伺える。ただし【頭】については「頭皮のコリ・疲れ」4.9%よりも「頭痛」10.4%の方が多く、【頭】に関しては痛みを感じている人が多い。慢性的なうつむき姿勢により引き起こされ、スマホが原因では?と言われている「ストレートネック」を自覚している人は2.8%であった。いずれか、『不調を感じる』と回答した人は57.1%と6割近い。

<スマホ重さ別 不調を感じる人の割合>
スマートフォンの重量感別に、不調を感じる割合「不調率」を算出した。使用しているスマートフォンが「重い」と感じている人ほど、不調率が高いことがわかった。「かなり重い」・「やや重い」と、『重い』と感じる人は6割以上が不調を感じている。

<スマホ使用時間別 不調を感じる人の割合>
スマートフォンの使用時間別では…使用時間が長いほど不調を感じる傾向にあり、【1日に3~5時間】使用する人では72.9%にも上る。スマートフォンの使用が長いほど、不調を感じやすい。しかし、【1日に3~5時間】よりも長時間の、【1日に6時間以上】使用する人では不調率は67.0%と7割を切っている。(この調査からは要因がつかめず)

<使用場所別 不調を感じる人の割合>
スマートフォンを使っている場所別では…最も不調率が高いのは【室内(暗い)】で66.6%、次いで【電車内(昼間)】62.7%、【電車内(夜間)】61.2%と続く。室内では暗い方が不調になりやすいが、電車内や屋外では昼間の方が不調になりやすいことが伺える。

<姿勢別 不調を感じる人の割合>
姿勢別では…【寝て】いる状態で使用している人の不調率が高く65.9%、次いで【歩きながら】61.8%と続いた。

<やってしまいがちな体勢別 不調を感じる人の割合>
やってしまいがちな姿勢別では…【同じ体勢で長時間固まってしまう】人は81.7%が不調を感じており、不調につながりやすい姿勢であることが伺える。一方で【良い姿勢をキープしている】人は不調率が20.4%と、かなり低い。やはり、姿勢は不調と密接に結びついているようである。

半数が「不調を感じつつ、対策取らず」

■目・肩・手が疲れないための対策
“疲れないために行っている対策”としては、「長時間スマートフォンを使い続けない」が圧倒的で32.2%である。以下、「暗い場所で操作をしない」13.5%、「姿勢に気をつける(猫背・うつむきなど)」10.7%と続いた。「特に対策はしていない」人は47.1%で、半数は不調を感じつつ、対策を取っていないことがわかった。

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[インターワイヤード]
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