ハイバリアフィルム市場に関する調査 2013 

2014年02月04日
矢野経済研究所は、国内のハイバリアフィルム市場の調査を実施した。本調査におけるハイバリアフィルムとは、水蒸気透過率10-3g/㎡/day以下のバリア性能を持ち、ガラス代替としてフレキシブルデバイス基板での採用が期待されるものを指す。

【調査結果サマリー】

◆ハイバリアフィルム市場は2013年時点で開拓段階、本格的な形成には至らず
ハイバリアフィルムは、フレキシブルデバイスの基板材料として、ガラス代替の需要が期待されている。しかし、フレキシブルデバイスの市場が立ち上がっていないため、基板材料であるハイバリアフィルムは2013年末時点で、フィルムメーカー各社ともサンプル供給や試作の段階にあり、本格的な市場形成には至っていない。

◆2014年以降、ハイバリアフィルム市場は開拓期から形成期へとシフトすると予測
ハイバリアフィルム市場は、2014年以降、徐々に市場が形成され、数年後には拡大期に入ると予測する。ハイバリアフィルム市場に参入するメーカーにとっては、この時期にいかに早く市場の中でのポジションを確立するかが問われており、今後2~3年が勝負になる。参入メーカーにはハイバリアフィルムの用途や使われ方、ユーザー企業の個々の生産プロセスなどに機能・性能を最適化した製品設計に加え、性能・品質と価格とのバランスや、フィルムの品質・信頼性の保証などが必要となると考える。

◆市場予測:2020年のハイバリアフィルム市場規模を2,270万㎡程度と予測
ハイバリアフィルムの需要は、今後、フレキシブルデバイス市場の立ち上がりとともに本格化し、2020年には2,270万㎡程度(メーカー出荷数量ベース)まで拡大するものと予測する。


【調査概要】
調査期間:2013年10月~12月
調査対象:ハイバリアフィルムメーカー
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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