地盤に関する意識調査 

2014年11月13日
ハイアス・アンド・カンパニーは、「地盤に関する意識調査」として、「“夫婦の地盤”調査2014」篇・「地盤に関するアンケート2014」篇をインターネットユーザーの男女を対象に実施。

2011年に発生した東日本大震災において、地盤の液状化による甚大な被害がもたらされましたが、それに関する裁判がいまだ決着していない状況です。加えて、今年は4月に消費税が増税され、家計にも多かれ少なかれ影響を与えています。そのような状況のなか、家も夫婦関係も“地盤”の揺らぎを予防するために、家の地盤に加え、“夫婦の地盤”も見直すきっかけにしていただきたいとの考えから、この度の調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

「“夫婦の地盤”調査2014」篇

1)夫婦の地盤”を支えるものは、「愛情」より「忍耐」!“夫婦の地盤改良”に必要なのも「愛情」よりも「忍耐」に変化!
2)半数が“夫婦の地盤”の揺らぎを経験!
3)“夫婦の地盤”を揺るがした要因、トップは「金銭問題」!
4)“夫婦の地盤”が揺らいでも、「改良を諦め」が3割弱!
5)夫は「“夫婦の地盤”を揺るがすのは『夫』」の自覚がありながら、地盤を揺るがす!
6)夫婦の地盤、改善するも依然として約3割は“地盤改良”が必要!

「地盤に関するアンケート2014」篇

1)地盤調査や地盤改良について検討の必要性を認知、約半数
2)マイホームの地盤改良の工法を把握していない、6割強
3) 地盤改良による“有害物質発生”のリスクを認知していない、約7割
  地盤改良による“不動産価値の下落”のリスクを認知していない、約7割
4) 地盤改良のリスクやコストについてきちんと説明を受けたい、半数以上
5) 地盤改良工事費用が多少かかっても、不動産価値の目減り防止を重視、4割弱
6) 地盤改良時に一番優先したいのは「健康対応」

【調査結果】

■「“夫婦の地盤”調査2014」篇

1)“夫婦の地盤”を支えるものは、「愛情」より「忍耐」!
“夫婦の地盤改良”に必要なもの、前回の「愛情」から今回は「忍耐」に!
「あなた方ご夫婦の“夫婦の地盤”を支えているものは何ですか?」との質問に対する回答では、「信頼感」(49.2%)が一番多く、次いで「忍耐力」(37.9%)、「愛情」(36.7%)、という結果となりました。2011年のトップ3は「信頼感」(52.3%)、「愛情」(43.2%)、「忍耐力」(42.6%)であったことと比較すると、1位に変化は見られませんが、今年は「忍耐力」が「愛情」を逆転しています。

加えて、「あなた方ご夫婦の“夫婦の地盤”をより強固なものにするためには何が必要だと思いますか?」と聞いたところ、TOP3は「信頼感」(45.1%)、「理解」(33.5%)、「忍耐力」(30.1%)という結果でした。これも2011年と比較すると、1位・2位に変化は無いものの、3位は「愛情」から「忍耐力」に入れ変わっています。

1つ目と2つ目の質問に対する結果を、本年と2011年で比較すると、ともに「愛情」より「忍耐力」が夫婦の地盤には重要になっていることが伺えます。2011年は“絆”の大切さが見直され、「愛情」が重視されましたが、落ち着きを取り戻した本年は「愛」より「忍耐」が重視されているようです。

2)半数が“夫婦の地盤”の揺らぎを経験!
“夫婦の地盤”が揺らいだことがあるか聞いたところ、「ある」との回答が半数以上という結果となりました。2組に1組が夫婦の地盤の揺らぎを経験していることが分かりました。

3)“夫婦の地盤”を揺るがした要因、トップは「金銭問題」!
2)で“夫婦の地盤”の揺らぎを経験した方を対象に揺らいだ要因が何か質問したところ、「金銭問題」(39.3%)が一番多く、次いで「愛情の欠落」(25.5%)、「子育ての問題」(20.8%)という結果でした。前回調査においても、トップ2は「金銭問題」(36.6%)と「愛情の欠落」(25.8%)であり、“夫婦の地盤”を揺るがすのは「金」と「愛」の問題が定番のようです。

4)“夫婦の地盤”が揺らいでも、「改良を諦め」が3割弱!
“夫婦の地盤”が揺らいだ時の改良方法は、「話し合う」が5割強でトップでした。しかし、次いで割合が高かったのは、「改良は諦めた」(27.1%)で、約3割が“夫婦の地盤”の改良さえしようとしなかったことが分かりました。前回調査においても、「改良を諦めた」は24.2%で2番目に割合が高かったですが、今回は約3%増加しています。

5)夫は「“夫婦の地盤”を揺るがすのは『夫』」の自覚がありながら、地盤を揺るがす!
“夫婦の地盤”の揺らぎを経験した方に、実際揺るがしたのは「夫」・「妻」のどちらだったかを聞いたところ、「夫」が7割強ということが分かりました。一方、全員を対象に、一般的に“夫婦の地盤”を揺るがすのは「夫」・「妻」のどちらが多いと思うか聞いたところ、「夫」と回答したのは男性が79.9%、女性は74.7%と、男性は「夫」が地盤を揺るがす要因となりやすいと自覚しているにもかかわらず、実際に地盤を揺るがしてしまいがちである様子が伺えます。

6)夫婦の地盤、改善するも依然として約3割は“地盤改良”が必要!
現在の“夫婦の地盤”の状況を聞いたところ、「改良地盤(夫婦の地盤に弱い部分が見受けられたが、現在は補強済み)」が37.1%、「強固地盤(夫婦の地盤に全く問題が見られない状態)」は35.3%と、ともに3割を超えました。前回調査では、「改良地盤」(39.9%)と「強固地盤」(30.7%)の計が70.6%であったことから、“夫婦の地盤”の状況には改善が見られます。しかし、「軟弱地盤(問題が起こったら、すぐに被害が起きそうな状態)」は12.1%、「不同沈下(地盤を揺るがす問題がいくつか存在している状態)」は8.4%、「液状化(大きな問題が起こり、夫婦の地盤が傾いている状態)」も5.5%と、依然として“夫婦の地盤”に問題を抱えている夫婦が約3割いることが分かりました。

■地盤に関するアンケート2014篇

1) 地盤調査や地盤改良について検討の必要性を認知、約半数
住宅未購入者を対象に、マイホーム検討において、地盤調査や地盤改良について検討の必要があることを知っているか聞いたところ、「知っていた」は46.1%でした。2012年に実施した前回調査同様、約半数は地盤調査や地盤改良に対する意識を持っていることが伺えます。

2)マイホームの地盤改良の工法を把握していない、6割強
マイホーム購入済みの方を対象に、ご自身のマイホームの地盤改良がどのような工法で工事されたかを把握しているか聞いたところ、「把握していない」との回答が63.8%と6割を超える結果となりました。

1)では住宅未購入者の約半数がマイホーム検討時に地盤の考慮をする必要性を認識しているのに対し、住宅既購入者の6割強がマイホームの地盤改良工法を「把握していない」と回答していることから、提示された地盤改良に対し、内容を把握しないまま実施してしまっているのではないか、と考えられます。

3)地盤改良による“有害物質発生”のリスクを認知していない、約7割
  地盤改良による“不動産価値の下落”のリスクを認知していない、約7割

地盤改良による有害物質(発がん性物質六価クロム)発生のリスクについて知っているかという問いでは、「知らなかった」が72.8%となりました。加えて、地盤改良で不動産価値が下がるリスクがあることを知っているか、との問いには「知らなかった」との回答が67.4%となり、前回調査と比較して、「認知していない」の割合が減少していることから、地盤改良に潜むリスクに対する認知が徐々に拡大している様子が伺えます。

4)地盤改良のリスクやコストについてきちんと説明を受けたい、半数以上
これからマイホームを建てる時に地盤改良が必要であるとしたら、「地盤改良のリスクやコストについてきちんと説明を受けたい」との回答が54.6%で、マイホーム建設時には、メリットやデメリットを隠さず、選択肢を提示されることを望んでいる様子が伺えます。

5)地盤改良工事費用が多少かかっても、不動産価値の目減り防止を重視、4割弱
不動産価値の目減りと、地盤改良の費用に関して、これからマイホームを建てる時に地盤改良が必要であるとしたら、「どちらとも言えない」との回答が50.9%で半数以上でした。しかし、「不動産価値の目減りを防ぐために、目先の地盤改良工事は少し費用がかかっても構わない。」も4割弱であることから、地盤改良工事をないがしろには出来ない、と考えている方も少なくないようです。

6) 地盤改良時に一番優先したいのは「健康対応」
これからマイホームを建てる時に地盤改良が必要であるとしたら、「健康対応」「資産価値」「環境対応」「コスト削減」において優先したい順位を聞いたところ、「健康対応」がトップ、「コスト削減」が最下位という結果となりました。5)同様、多少のコストはかかっても、地盤改良の内容を重視する傾向が伺えます。


【調査概要】
・調査名 :「地盤に関する意識調査」
・調査方法 :ハイアス運営サイト「ハッピーリッチ・アカデミー」「二世帯住宅大作戦」「住宅ローン大作戦」「土地活用大作戦」上でのアンケートにて選択・記述式にて回答を得た。
・調査対象 :インターネットユーザー
・調査期間 :2014年10月29日 ~ 11月3日
・有効回答数 :1,635名
 「“夫婦の地盤”調査2014」篇:既婚者対象 n=1060 (男性)64.9%% (女性)35.1%%
 「地盤に関するアンケート2014」篇:すべて対象 (住宅未購入者)52.7%  (住宅既購入者)47.3%

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ハイアス・アンド・カンパニー]
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