2014年版Networked Society City Index(ICT成熟度の観点で都市をランキング) 

2014年12月05日
エリクソンは、最新のNetworked Society City Index (ネットワーク化社会City Index) を発行。
本レポートでは、40の都市のトリプルボトムライン (経済、社会、環境) の開発におけるICT (Information Communication Technology, 情報通信技術) 投資の観点から、その成熟度を分析しました。

レポートから得られた重要な知見の一つとして、ICT成熟度が低い都市には上位の都市に比べてICT成熟度の伸びが早い傾向、つまりキャッチアップ効果が認められました。多くの都市には、ますます時代遅れになりつつある高価な物的インフラを避けて先進的なモバイル・テクノロジーを利用した革新的なアプリケーションに直接移行することで、ICT成熟度の面で一足飛びに他の都市を追い越す機会があります。

ランキングの上位5位には前回と同じストックホルム、ロンドン、パリ、シンガポール、コペンハーゲンが名を連ねましたが、今回はパリがシンガポールを抑えて3位に入りました。今年のレポートには、ベルリン、ミュンヘン、バルセロナ、アテネ、ローマ、ワルシャワ、マスカット、アブダビ、ドバイの9都市が新たに加わりました。これらの都市の中ではミュンヘンが最上位に位置しており、ベルリンとバルセロナがこれに続いています。

また今年のレポートには、新テクノロジー、ICTソリューション、ICTアプリケーションの観点から、都市の未来に関して新たに3つの予測が加わりました。

・スマート市民: 都市の発展に大きくかかわるのは行政側よりも住民の方です。より開かれた公共サービスや行政のあり方がこの力関係の変化を捉えています。

・GDPの再定義: コラボレーションやシェアリングが中心となる経済に移行することで、ICTソリューションを活用してより少ないリソースでより多くの価値を生み出す機会が増えます。そのため、GDPの定義を持続可能な社会における重要な価値を反映するものに変えていく必要があります。

・コラボレーションの力: 将来のネットワーク組織は、コラボレーションやシェアリングによってより柔軟で効率的なものとなるでしょう。これに伴って従来の都市行政の条件が変わることで、法規や行政面での変化が必要になるでしょう。

エリクソンのNetworked Society City Indexは、持続可能なエンジニアリングと設計を目指すSwecoとの緊密な協力により作成されました。
本レポートでは、上位3位のストックホルム、ロンドン、パリ以外に、アブダビ、アテネ、バルセロナ、北京、ベルリン、ブエノスアイレス、カイロ、コペンハーゲン、デリー、ダッカ、ドバイ、ヘルシンキ、香港、イスタンブール、ジャカルタ、ヨハネスブルグ、カラチ、ラゴス、ロサンゼルス、マニラ、メキシコシティ、マイアミ、モスクワ、マスカット、ムンバイ、ミュンヘン、ニューヨーク、オスロ、ローマ、サンパウロ、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、台北、東京、ワルシャワを調査対象としています。

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[エリクソン・ジャパン]
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