漢方のイメージに関する調査 

2014年07月28日
漢方デスクは、生薬の原材料価格高騰を受けて、漢方のイメージに関する調査を行いました。
その結果、漢方が日本独自の伝統医学であるということ、漢方薬に使われる生薬のほとんどが中国から輸入されたものであると知っている人が3割弱にとどまることが分かりました。

【調査結果】

■「漢方は値段が高いイメージがある」と約2割が回答
「漢方のイメージにあてはまるものは何ですか?」(N=2,889、複数回答)という設問では、以下の回答が得られました。

・値段が高い 23.4%
・副作用が少ない 22.7%
・にがい、臭い 18.8%
・オーガニックでからだに優しい 12.1%
・薬だけでなくライフスタイルも提案してくれる 9.6%
・難しい 8.6%
・効果効能がよくわからない、怪しい 4.8%

イメージとしてよく挙げられた「値段が高い」というのは、生薬の原材料費の高騰も一因となっております。

■漢方が日本の伝統医学だと知っていた人はわずか2割
「漢方が中国のものではなく日本の伝統医学だということはご存知でしたか?」(N=1,478)という設問では、「はい」と回答した人の割合は22.6%でした。

■漢方薬に使われる生薬の原産地を知っている人は約3割
「現状漢方薬で使用されている生薬の9割は中国からの輸入品であるということはご存知でしたか?」(N=1,485)という設問では、「はい」と回答した人の割合は26.0%にとどまりました。

■8割近くが国内産生薬の利用を希望
「国内産の生薬があれば、利用してみたいですか?」(N=1,474)という設問では、86.8%が「はい」と回答しました。

近年、生薬の世界的需要の高まりや中国政府による輸出制限で生薬の価格が高騰し続けています。価格高騰は今後も続くと予想されており、将来的に生薬自体の入手が困難となる可能性があります。これらの問題を避けるためにも、生薬を日本で生産し、安定して供給できるようにする必要があります。そして、日本の生薬農家を支えるためにも、日本の伝統医療としての漢方を多くの人に知ってもらう必要があると考えます。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年7月20日~2014年7月25日
地域:全国
対象者:「漢方デスク」利用者
 (年齢構成19歳以下3%、20-34歳37 %、35-49歳48 %、50-64歳10 %、65歳以上1%)
有効回答数:1,485

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[漢方デスク]
 マイページ TOP