更年期障害におけるHRTに関する調査(40~50代女性でホルモン補充療法(HRT)経験者対象) 

2015年01月19日
QLifeは、さがらレディスクリニック院長 相良洋子先生監修のもと、40~50代の女性でホルモン補充療法(HRT)を現在受けている、受けたことがある方を対象に、更年期障害におけるHRTに関するインターネット調査を実施。500名から回答を得た。

今回の調査から、HRTが更年期障害の症状に悩む患者の「特につらい症状」の改善に大きく関わり、症状だけでなくQOLも大きく回復させていることが分かった。また、4人に3人が医師からの勧めでHRTを始めていたが、約半数が治療するまでHRTを知らなかったことから、満足度の高い更年期障害の治療を行うには、医師と患者の「何でも話せる環境づくり」が重要であると思われた。

【調査結果の概要】

1)HRT経験者の約半数は、症状を自覚してから受診までに4か月以上かかっている
HRTを受けた患者は、HRTを受ける前に1人あたり平均5.4個の症状に悩んでいる。
代表的な症状は「急に顔がほてる」「汗をかきやすい」「疲れやすい」。
症状を自覚してから医療機関を受診するまでにかかった期間は「1か月~3か月程度」が19.0%ともっとも多いが、約半数は、症状を自覚してから受診するまでに4か月以上要している。

2)HRTについて治療前から「知っていた」は45.8% 主な情報源はインターネット
4人に3人が「医師からの勧め」でHRTを始める。HRTの情報収集はインターネットが主で、49.4%がHRTに対して不安や抵抗感「ない」「あまりない」と回答。

3)HRTの治療費用 1か月あたり2,000円を超えるかどうかで妥当感に大きな差
HRT費用について1か月あたり「1,000~1,999円」が最も多い。1か月あたり2,000円未満の患者の半数以上が「妥当だと思う」と回答する一方、2,000円以上かかっている患者の半数以上が「高い」「どちらかというと高い」と回答。2,000円を境に、金額の妥当感に大きな差がある。

4)7割以上がHRTで症状が「改善した」と回答。特に辛い症状で効果を実感
7割以上の患者がHRTを始めて、症状が「改善」「やや改善」したと回答。
特に改善した症状は「急に顔がほてる」「汗をかきやすい」「頭痛、めまい、吐き気がよくある」の3症状で、これは患者が悩む「特につらい症状」のベスト3と一致した。

5)HRTでQOLは大きく改善。半数以上が「満足」している
HRT実施により、70%以上が「まったく支障がない」「あまり支障がない」状態まで改善。
6割近くがHRTについて「満足」「やや満足」と回答した。


【調査概要】
調査対象:40~50代の女性でホルモン補充療法(HRT)経験者
有効回収数: 500人
調査方法:インターネット調査
調査時期: 2014/10/16~2014/10/21

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