第4回「ビジネスパーソン1000人調査」(仕事の生産性) 

2015年01月22日
日本能率協会グループは、全国のビジネスパーソン1000人に対して意識調査を行いました。この調査は働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介するシリーズです。
今回、個人で取り組める仕事の生産性向上策について聞いたところ、「新しい知識・技能を学ぶこと」が1位。能力開発によって仕事の質を高めようとする前向きな姿勢がうかがえる結果となりました。

【調査結果】

1.生産性向上のためにできること1位は「新しい知識・技能を学ぶ」、ワークライフバランス意識も上位

2015年の予測は、「勤務先の業績が上向くと思わない」人が68.6%、「勤務先の人員が増えると思わない」人が74.6%、「月給が2%以上増えると思わない」人が85.0%、「残業時間が減ると思わない」人が73.1%でした。勤め先の経営状態や長時間労働の改善については、あまり明るい見通しを持てていません。
仕事の生産性を上げるために、自分自身ではどのようなことができると思うかを聞いたところ(複数回答)、1位「新しい知識・技能を学ぶ」(32.7%)、2位「仕事の優先順位を見直す」(29.8%)、3位「健康を維持・向上する」(25.6%)となりました。僅差の4位は「だらだら残業しない」(25.3%)です。
能力開発やタイムマネジメントなど従来の生産性向上手法に加え、健康的にイキイキと働いてこその能率に注目する人も多く、ワークライフバランス意識の高まりがうかがえます。

2.女性の方が意識の高い「整理整頓」「だらだら残業しない」「健康維持・向上」「仕事の優先順位見直し」

仕事の生産を上げるための取り組みを性別に見ると、男女とも1位「新しい知識・技能を学ぶ」、2位「仕事の優先順位を見直す」です。
回答率に5ポイント以上差が出たのは、「書類や道具の整理整頓」(男性9位12.2%、女性5位23.0%)、「だらだら残業しない」(男性4位21.8%、女性3位29.7%)、「健康を維持・向上する」(男性3位22.7%、女性4位29.3%)、「仕事の優先順位を見直す」(男性2位27.3%、女性2位32.9%)です。生産性を上げるための取り組みが「特にない/わからない」人は、男性25.0%に比べて女性は20.5%にとどまります。
女性の方が回答の割合が高い傾向にあることからも、生産性向上の取り組みについて意識が高いことがうかがえます。

3.40代の4人に1人が、「生産性向上のためにできることは特にない/わからない」

年代別では、20代・30代・40代は「新しい知識・技能を学ぶ」が1位、50代・60代は「仕事の優先順位を見直す」。20代・30代は「だらだら残業しない」が3位になのに対し、40代・50代・60代は「健康を維持・向上する」が上位に挙げられました。また、40代回答者の4人に1人以上にあたる26.9%が、生産性を上げるための取り組みが「特にない/わからない」と回答しました。


【調査概要】
・調査名称:第4回ビジネスパーソン1000人調査
・調査期間:2014年12月1日(月)~8日(月) 8日間
・調査対象:(株)日本能率協会総合研究所「JMAR リサーチモニター」のうち全国の 20歳~69歳までの正規・非正規雇用の就業者(企業や団体で働く正社員、役員、経営者、契約・嘱託社員、派遣社員。ただしパート・アルバイト、医師・弁護士などの専門職業、自由業を除く)
・調査方法:インターネット調査
・回答数:1,000 人(内訳:男性 556 人、女性 444 人)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[日本能率協会]
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