高齢者の生活実態に関する調査 

2015年01月27日
「老いの工学研究所」は、『高齢者の生活実態に関する調査』を実施し、65~91歳(平均72.2歳)の高齢者587名から回答を得ました。

【調査結果】

1.9割超が、三食をしっかりとる。6割が「肉も魚も、どちらも好き」。

92%が「三食をしっかりとっている」と回答。多くの高齢者が、規則正しい食生活を送っていることが分かりました。
食事の好みでは、「肉も魚もどちらも好き」が60%、「魚が好き」22%、「肉が好き」17%で、「どちらも好きでない」は1%と、食欲もしっかりあることが伺えます。また、75歳以上に限れば、肉好きが魚好きをやや上回りました。
また朝食ではパンを好む人が約50%と、ご飯派の約30%を大きく上回りました。

2.誰とも会話する機会がない人は、わずか5%。毎日3.6人と会話。6割超が、毎日入浴。

【平均】
・1日に会話をする人数:3.6人
・日用品等の買い物に出かける日数:3.5日/週
・電車に乗る日数:1.5日/週
・入浴する日数:5.6日/週
・1日のうち、外出している時間:4時間32分

「1日に誰とも会話をしない」と回答したのは、わずか5%。平均3.6人と会話をし、2日に1度は買い物に出かけており、若い世代と大差のない生活であることが分かります。

一般に、高齢になると衰えて引きこもりがちの生活になり、孤独な人が増えると考えられていますが、今回の調査で、実際には若い頃と変わりない規則正しい生活、交流を保ちながら活動的な生活を送っている高齢者が多いことが分かりました。

高齢者を弱者とみなし、老いや超高齢社会への不安をあおるような議論が多く見られますが、今回の調査結果を踏まえると、重要なのは、多数を占める健康で活動的な健常高齢者がその健康を長く維持し、また将来不安を解消して、いつまでも活動的な生活を送ることであり、そのような目的に沿った情報提供や政策の実行が求められていると考えられます。

なお、今回 回答いただいた当研究所のモニター会員は、88%が要支援・要介護状態にない健常高齢者ですが、「平成25年版・高齢者白書」(内閣府)においても、健常高齢者の割合は65~74歳が約95%、75歳以上で約70%であり、今回の回答者と近い割合となっています。


【調査概要】
調査期間:2014年12月15日~12月26日
調査方法:郵送
回答者:65歳~91歳の男女 587 名(男性 246 名/女性 341 名)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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[老いの工学研究所]
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