Wave 8(ソーシャルメディアについての調査) 

2015年02月04日
マッキャンエリクソンのメディア部門、UMは、世界規模で毎年実施しているソーシャルメディアについての調査「Wave(ウェーブ)」の2014年度、第8弾レポートを発表。

「Wave」は、世界各国のインターネットユーザーのソーシャルメディア利用実態や今後のトレンドを予測することを目的として、2006年から毎年、世界中のアクティブインターネットユーザーを対象に実施している調査です。2014年に実施されたWAVE 8は、世界65ヶ国、5万人を対象に調査を行いました。「Wave」は初めて世界規模で実施されたソーシャルメディアに関する調査であり、過去8年に渡り、ソーシャルメディア上で起きているダイナミックな変化を追っています。

Wave 8では「The Language of Content-コンテンツという言語」をテーマに、「なぜ人々はオンライン上でコンテンツをシェアするのか」ということを考察しています。その中で、コンテンツマーケティングを成功させるために重要な鍵となるソーシャルメディアにおける消費者のニーズを明らかにしています。

日本におけるソーシャルメディア事情は、世界のトレンドと異なる傾向を見せている部分もあります。グローバルレポートでは、主に世界全体のアクティブインターネットユーザーの傾向を分析し、日本版レポートでは、日本独自の傾向について報告をしています。

《Wave 8 日本版のハイライト》


オンライン上のコンテンツと、コンテンツのシェアに関する意識
2013年、オックスフォード英語辞典はその年を代表する言葉に”selfie”を選びました。2014年に調査を行ったWAVE 8では、世界のアクティブインターネットユーザーの83%が、月に一回以上、写真や動画を他の人と共有していると答えています。日本では、同様の活動をしている人が41%と、世界と比較するとまだまだ自発的にコンテンツをシェアすることに消極的なようです。しかし、日本においても、今後はオンライン上でコンテンツのシェアを行う人が増えることが予想されます。この新時代を促進する刺激となっているのは、日に日に長くなる我々のオンライン滞在時間と、ますます強まるインターネット依存です。日本のアクティブインターネットユーザーの52%が「インターネットにアクセスできないとストレスを感じる」と答えています。また「インターネット上でシェアされている意見に影響される方だ」と答えた人は26%、「自分にとって一番良いソーシャルネットワークサイトとは、「実生活」でも楽しめる事を見つける参考になるものだ(36%)」、「ソーシャルネットワークにページを開設している企業は、より好感が持てる(22%)」となっており、オンラインでシェアされている情報やコンテンツの影響力の大きさが窺えます。
人々はコンテンツをシェアしたとき、その行為に対しての他人からの評価を気にします。自分がシェアしたコンテンツについて、「他の人から興味深いコメントをもらったらうれしい」と答えた人は29%、「完全に無視されたときに不快だ」と答えた人は27%でした。10代の若者では「オンラインで有名人になりたい」という人も少なくないようです(18%)。このような状況を理解したブランドは、若い消費者たちに対し、彼らの個人的な目標や願望を満たすようなコンテンツを提供するでしょう。

ソーシャルメディアは成熟期へ
急成長を見せていたソーシャルメディアですが、その勢いはここ数年で落ち着いてきました。人々がソーシャルメディアに求めるニーズも、「楽しい・気晴らし」だけでなく、「新しい経験を共有するため」や「自分の周囲の世界を探求するため」等が増加するなど、変化が表れています。ソーシャルネットワークだけでなく、動画サイトやLINE等のメッセージサービスなど、ソーシャルメディアの形も多様化しています。ブロガーやビデオブロガーの影響力も、大きくなってきています。時代とともに変化する、ソーシャルメディアに対する人々のニーズを捉えることは、コンテンツを提供するプラットフォームを考える上で非常に重要です。

スマートフォンのさらなる普及
グローバル調査の結果によると、WAVE調査が始まって以来、初めて、WAVE 8ではスマートフォンの所有率が他のデジタルデバイスの所有率を上回りトップになりました(84%)。日本では、スマートフォンの所有率は58%とラップトップPC(69%)には及びませんが、過去2年で普及率が倍増するなど爆発的な伸びを見せています。ソーシャルメディアの利用デバイスとして、またコンテンツのシェアに使用されるデバイスとして、スマートフォンが今後主役となることは間違いないでしょう。


《Wave 8 について》
「Wave(ウェーブ)」は、毎年UMが実施するソーシャルメディアに関する調査で、この種の調査では最も規模が大きく、長期にわたって行われているものです。2006年に開始されて以来、ソーシャルメディアの規模と影響力を測り、コミュニケーション・テクノロジーで起きている変化を探ってきました。Waveでは、ここ数年間の調査を通じて、ソーシャルメディアが今までにない成長を見せ、新しいプラットフォームを次々と生み出し、広範な地域において驚くべき速度でクリティカルマスに達している様子を示しています。Wave 8は、10億人以上のアクティブインターネットユーザーの意識を明らかにするために65ヵ国でデータを収集しています。ソーシャルメディアのトレンドや生活者インサイトについて最新の情報を入手したいマーケターにとってWaveは貴重なツールとして機能します。

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