ソーシャルメディアでのコミュニケーションに関する意識・実態調査(15~29歳の男女対象) 

2015年02月19日
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、15~29歳の男女500名を対象として、「ソーシャルメディアでのコミュニケーション」に関する意識・実態調査を実施。

【調査結果】

◆ 年代でソーシャルメディア利用率に差、約8割が新ツールによるコミュニケーションの変化を実感

まず、友人とのコミュニケーションツール(連絡、交流など総合的に見て)として普段利用しているものを聞くと、「LINE」が圧倒的で70%。次いで「Twitter」(37%)と、携帯電話・スマートフォンのメールや電話よりもソーシャルメディアの方がコミュニケーションツールとして支持されていることが分かりました。また、「Twitter」と「Facebook」は年代間に差が見られ、10代の「Twitter」利用率は49%と約半数で「LINE」に次いで2位。20代は「LINE」に次いで「Facebook」(40%)が多くなっています。[グラフ1] こうしたソーシャルメディアに代表される新しいコミュニケーションツールを取り入れたことで、76%と約8割が「コミュニケーションの仕方に変化があった」と回答しており、取り入れるツールと連動するように、若年層のコミュニケーション様式も変化していると考えられます。

◆ 4割が「自分がどう見られているかを意識」、約5人に1人は「おもしろいと思われる」ことを注視

続いて、これらのソーシャルメディアの使い方についても調査をおこないました。ソーシャルメディアに投稿する際に気を付けていることとして多かったのは「自分がどう見られるかを意識する」(41%)という点で、周囲に自分がどう捉えられているかを意識して、自分のイメージをコントロールしていることが如実に分かる結果となりました。[グラフ2] また、約5人に1人は「できるだけおもしろいと思われる投稿をする」(17%)ことにも注意をはらっているようで、専門家インタビューで明らかになった、10~20代の特徴である「ウケる」「ネタになる」ことを重視する点が反映されていると言えます。

◆ “ツッコミ”・“やじうま”・“大喜利”…ネタ性・おもしろさを選ぶ“中(ナカ)輪”コミュニティの実態とは

そこで、「ウケる」「ネタになる」などの中でも特に“やじうま”的なソーシャルメディアへの投稿にフォーカスすると、実際にソーシャルメディア上で“やじうま”のようなコメント・投稿をしたことがある人は10%。ただし、「自らしたことはないが、されているのを見かけたことはある」(33%)と回答した人は約3人に1人にのぼりました。“やじうま”コメント・投稿をする理由としては、「その場の雰囲気」(64%)が最多で、「流れにのることで楽しそう・おもしろそうだから」(45%)、「普通の投稿より楽しそう・おもしろそうだから」(21%)と、おもしろさや“ネタ性”を求めている様子。特に20代男性は「普通の投稿より楽しそう・おもしろそうだから」を理由として挙げている割合が36%と高くなっています。
どのようなコメント・投稿が“やじうま”だと感じられているかを調べると、「議論を投げかけるようなコメント・投稿」(26%)を想起する人もいる一方で、同程度、「一言程度の短いコメント・投稿」(24%)だと感じている人も。また、「元となるコメント・投稿と関連がない別の話題を持ちかけたコメント・投稿」(19%)に加えて、「ツッコミのようなコメント・投稿」(16%)、「“大喜利”のようなコメント・投稿」(15%)というイメージを抱く人もいるようです。
ちなみに、“やじうま”コメント・投稿経験者にその具体的な内容を聞くと、「特定のコミュニティとのやりとりには、そこでしか通じない言葉や画像を使う。」(19歳・男性)、「友人とはいつも言い合っている定番のあおりやツッコミを入れる。」(18歳・女性)などのほか、「仲のいい友達に対しては、たくさんコメントをしてコメント欄を“荒らして”盛り上がるが、好きなアイドルには返信してもらいたいのでおもしろいネタや返しやすい話題で、コメントをしている他の人に対抗する。」(17歳・女性)といったコメントもあり、“やじうま”コメント・投稿でも使い分けをしている様子がうかがえます。ただし、「内輪で盛り上がるネタには“やじうま”的に食いつくが、無関係の人に不快感を与えないように注意する。」(29歳・男性)と、周囲への配慮をしている人も見受けられました。

◆ 今後使ってみたいソーシャルメディアは「755」、「Instagram」、「ツイキャス」― 新ツールにも積極的な姿勢

自分がどう見られているかに気を配り、周囲との調和を意識しながらソーシャルメディアを活用している10~20代。このような状態の中でも、使っていて楽しいと感じるソーシャルメディアは何かについても調査をおこないました。現在利用中で、使っていて楽しいソーシャルメディアは、「LINE」(81%)、「Twitter」(65%)、「Facebook」(44%)、「Instagram」(20%)と続き、利用率と比例する結果に。一方で、利用経験はなく、今後使ってみたいソーシャルメディアを聞くと、1位は「755(ナナゴーゴー)」(33%)。次いで2位に「Instagram」(27%)、3位に「ツイキャス」(25%)と、比較的新しいサービスが並び、新しいツールを取り入れることに積極的な姿勢がうかがえる結果となりました。


【調査概要】
調査期間:2015年1月17日~1月20日
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
調査対象:15~29歳 男女 500名 ※年代・性別に均等割付

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[トレンド総研]
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