中小企業の経営課題に関する調査 

2015年02月25日
東京商工会議所は、中小企業委員会において、標記調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
本調査は、中小企業が抱える経営課題を、「売上」、「事業コスト」、「経営資源」の視点から検証し、また「設備投資」の実施状況、「経営者保証に関するガイドライン」の認知度を調査したものです。

【調査結果の主なポイント】

【売上状況】
・約4割(39.1%)の企業が、一年前と比較して売上高が「増加」している。
「販売・受注量」が「増加」している企業は36.9%、一方「販売・受注単価」が「上昇」している企業は21.2%にとどまり、売上増加は「量」の増加に起因している。

【売上拡大の課題】
・「売上拡大を阻害している外部環境」としては58.2%の企業が「価格競争の激化」と回答(前回66.2%)。

【事業コスト】
・原材料単価について、64.8%の企業が「上昇」と回答(前回調査47.0%)。
(商品仕入単価「上昇」63.7%、燃料・光熱費「上昇」55.7%)

・9割弱(88.3%)の企業が、事業コストの上昇(商品仕入れ単価、原材料単価、燃料・光熱費)を価格に転嫁できていない。
(「全く転嫁できていない」27.8%、「一部しか転嫁できていない」60.5%)

【人員の過不足状況】
・約6割(62.7%)が「不足」と回答。特に建設業では86.3%が「不足」としており、深刻な状況。

【設備投資】
・2014年は37.0%が設備投資を実施、2015年は45.3%が実施予定となり、設備投資は増加の見込み。

【借入の意向】
・「ある」が49.5%、「ない」が50.5%と、ほぼ半数となっている。

【経営者保証に関するガイドラインの認知度】
・「経営者保証に関するガイドライン」(2014年2月適用開始)について6割の企業が名称を認知している一方、8割弱の企業が内容を知らないと回答しており、内容の周知強化が必要。


【調査概要】
対象:当商工会議所会員企業の中小・小規模企業4,875社
期間:平成27年1月14日~1月30日
回答数:850社(回収率17.4%)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[東京商工会議所]
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