「老後の不安」についての調査(30代~50代対象)
2015年02月27日
エン・ジャパンは、運営する『エン転職コンサルタント』上で、30代~50代のユーザー1,980名を対象に「老後の不安」についてアンケート調査を行いました。
【調査結果概要】
国立社会保障・人口問題研究所の予測(※)によれば、2035年には3人に1人が老年人口(65歳以上)となる高齢化社会先進国の日本。年金の支給開始年齢引き上げ、定年年齢の延長、高年齢者の再雇用などの取り組みが検討・実施され、多くの方にとって「老後」は身近な問題です。そこで、今回は「老後の不安」をテーマに調査を行いました。以下、概要です。
※日本の将来推計人口 (平成 24 年1月推計)
【調査結果詳細】
1:老後不安の実態・・・96%の方は「老後が不安」と回答。
二大不安の種は「年金制度」「老後の資金」。
元気なシニアが増え、「老後」を何歳からと捉えるかは、人それぞれ。そこで、「”老後”は何歳からだと考えますか?」と30代~50代の方に伺ったところ、全体では57%の方が定年年齢を迎える「60代」を選択し、最多となりました。「ご自身の老後に不安はありますか」という質問では、96%の方が「ある」と回答。年代や婚姻関係の有無でも、差はほとんど見られず、圧倒的多数の方が不安を抱いていることが分かります。
老後の不安があると回答した方に「主にどんなことが不安ですか」と伺いました。第1位は「年金制度」(81%)、第2位は「老後の資金」(79%)、第3位は「病気・怪我」(58%)となりました。年金制度改革が進み、年功序列の給与体系も少なくなる中、金銭面での不安を抱えている方が多いようです。年代別の違いでは、30代は「親の介護」(56%)が第3位に浮上、「退職金」(30代:33%、40代:21%、50代:11%)という回答も他の年代に比べて上位に来ています。反対に年代が上がるごとにポイントが上がる項目は、「老後の仕事」(同41%、同46%、同53%)でした。
婚姻関係の有無で比較し、未婚の方がより不安に感じている項目は「病気・怪我」(未婚:63%、既婚:55%)、「老後の仕事」(同52%、同45%)、「親の介護」(同50%、同43%)、「社会とのつながり」(同28%、同18%)、「人とのかかわり」(同25%、同14%)です。反対に既婚の方の不安が強い項目は、「家族の健康」(同23%、同43%)、「ローンなどの借金」(同19%、同29%)、「子・孫の面倒」(同3%、同13%)となりました。
2:老後不安の解消・・・第1位は6割の方が取り組む「老後資金の貯蓄」。
次いで30代が資産運用、50代は老後の仕事探し。
「不安を解消するために、何か取り組んでいることはありますか」と伺ったところ、53%の方が「ある」と回答して、取り組みの有無は二分されました。年代や婚姻関係の有無でも、同様の状況です。不安を解消するために取り組んでいることがあると答えた方に、「具体的にどのようなことに取り組んでいますか」と質問をすると、第1位は59%と過半数の方が選択した「老後資金の貯蓄」、「生活費の見直し」(30%)、「年金額の確認」(26%)が続きます。年代別では、第1位は変わらないものの、第2位以降に差が見られます。30代では、第2位は「保険の見直し・新規加入」(23%)、第3位は「株運用」(20%)と老後を見通した資産運用関連が上位に挙がりました。40代でも「保険の見直し・新規加入」(23%)は第3位に浮上します。50代では、「老後の仕事探し」(48%)が第2位となっています。
3:老後の仕事・・・続けたい方は、健康維持・自己研鑽に励む。
老後の不安がない方に、不安がない理由を伺うと「老後までのキャリアプランができている」(36%)という理由がトップに挙がりました。多くの方が老後の始まりと捉えている60代を目前に控えた50代に限定をすると、「十分な貯蓄があるので」(44%)という現実的な金銭状況がトップです。安心した老後を迎えるために、若いうちからどのようなキャリアを描いていくべきか考えることは重要なようです。
老後の不安がない方に「老後も仕事ができると思いますか」と質問をしたところ、半数の方が「はい」(51%)と回答。具体的な理由を伺うと『健康に気をつけているので、選ばなければ仕事はありそう』など仕事を続けるために、健康維持を心がけているという声が多く並びました。一方で『学ぶ姿勢を忘れず、常に新しい知識とスキルを手に入れている。因みに58才ですが、通信教育で法律を勉強中』『培った人脈や経験は、今後増えるであろう、スタートアップ企業の力になれると思う』といった自己研鑽に励んで、普遍的な雇用されうる能力を身につける姿勢が見られます。また『高齢者は生活維持の上でも就業に迫られ、就業人口も足りなくなるので、職種を選ばなければ仕事はできると思う』『在宅でも仕事ができる時代。アナログな生き方を強いられてきた現在の60代以降とは違い「働く」ことの方法そのものが変わってくるのでは』など社会構造の変化を指摘する声も見られました。
4:老後の充実・・・9割の方が仕事以外の社外活動をしたいと考えている。
理由は「お金」「生きがい」「社会貢献」。
「今後のキャリアも踏まえ、何か現在の仕事以外で別の仕事や活動をしてみたいと思いますか」という質問には、86%の方が「(してみたいと)思う」と回答しました。年代や婚姻関係の有無別では大きな差は見られず、大多数の方が仕事以外の社外活動をしたいと考えていることが分かります。
社外活動をしたいと考えている方に「社外活動を希望する理由を教えてください」と伺ったところ、第1位は「お金がほしい」(62%)、第2位は「生き甲斐がほしい」(49%)、「社会のために役立ちたい」(37%)という結果になりました。特に「社会のために役立ちたい」という回答は、30代で31%、40代で35%、50代で41%と年代が上がるごとに上昇しています。具体的にやってみたい社外活動については、第1位が「起業」(47%)、第2位が「単発のお仕事」(45%)、第3位が「NPO活動」(34%)です。
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:「エン転職コンサルタント」の30代~50代利用者 1,980名
調査期間:2014年10月31日~2014年11月30日
詳しいリサーチ内容はネタ元へ
【調査結果概要】
国立社会保障・人口問題研究所の予測(※)によれば、2035年には3人に1人が老年人口(65歳以上)となる高齢化社会先進国の日本。年金の支給開始年齢引き上げ、定年年齢の延長、高年齢者の再雇用などの取り組みが検討・実施され、多くの方にとって「老後」は身近な問題です。そこで、今回は「老後の不安」をテーマに調査を行いました。以下、概要です。
※日本の将来推計人口 (平成 24 年1月推計)
★老後不安の実態・・・96%の方は「老後が不安」と回答。二大不安の種は「年金制度」「老後の資金」。
★老後不安の解消・・・第1位は6割の方が取り組む「老後資金の貯蓄」。次いで30代が資産運用、50代は老後の仕事探し。
★老後の仕事・・・続けたい方は、健康維持・自己研鑽に励む。
★老後の充実・・・9割の方が仕事以外の社外活動をしたいと考えている。理由は「お金」「生きがい」「社会貢献」。
【調査結果詳細】
1:老後不安の実態・・・96%の方は「老後が不安」と回答。
二大不安の種は「年金制度」「老後の資金」。
元気なシニアが増え、「老後」を何歳からと捉えるかは、人それぞれ。そこで、「”老後”は何歳からだと考えますか?」と30代~50代の方に伺ったところ、全体では57%の方が定年年齢を迎える「60代」を選択し、最多となりました。「ご自身の老後に不安はありますか」という質問では、96%の方が「ある」と回答。年代や婚姻関係の有無でも、差はほとんど見られず、圧倒的多数の方が不安を抱いていることが分かります。
老後の不安があると回答した方に「主にどんなことが不安ですか」と伺いました。第1位は「年金制度」(81%)、第2位は「老後の資金」(79%)、第3位は「病気・怪我」(58%)となりました。年金制度改革が進み、年功序列の給与体系も少なくなる中、金銭面での不安を抱えている方が多いようです。年代別の違いでは、30代は「親の介護」(56%)が第3位に浮上、「退職金」(30代:33%、40代:21%、50代:11%)という回答も他の年代に比べて上位に来ています。反対に年代が上がるごとにポイントが上がる項目は、「老後の仕事」(同41%、同46%、同53%)でした。
婚姻関係の有無で比較し、未婚の方がより不安に感じている項目は「病気・怪我」(未婚:63%、既婚:55%)、「老後の仕事」(同52%、同45%)、「親の介護」(同50%、同43%)、「社会とのつながり」(同28%、同18%)、「人とのかかわり」(同25%、同14%)です。反対に既婚の方の不安が強い項目は、「家族の健康」(同23%、同43%)、「ローンなどの借金」(同19%、同29%)、「子・孫の面倒」(同3%、同13%)となりました。
2:老後不安の解消・・・第1位は6割の方が取り組む「老後資金の貯蓄」。
次いで30代が資産運用、50代は老後の仕事探し。
「不安を解消するために、何か取り組んでいることはありますか」と伺ったところ、53%の方が「ある」と回答して、取り組みの有無は二分されました。年代や婚姻関係の有無でも、同様の状況です。不安を解消するために取り組んでいることがあると答えた方に、「具体的にどのようなことに取り組んでいますか」と質問をすると、第1位は59%と過半数の方が選択した「老後資金の貯蓄」、「生活費の見直し」(30%)、「年金額の確認」(26%)が続きます。年代別では、第1位は変わらないものの、第2位以降に差が見られます。30代では、第2位は「保険の見直し・新規加入」(23%)、第3位は「株運用」(20%)と老後を見通した資産運用関連が上位に挙がりました。40代でも「保険の見直し・新規加入」(23%)は第3位に浮上します。50代では、「老後の仕事探し」(48%)が第2位となっています。
3:老後の仕事・・・続けたい方は、健康維持・自己研鑽に励む。
老後の不安がない方に、不安がない理由を伺うと「老後までのキャリアプランができている」(36%)という理由がトップに挙がりました。多くの方が老後の始まりと捉えている60代を目前に控えた50代に限定をすると、「十分な貯蓄があるので」(44%)という現実的な金銭状況がトップです。安心した老後を迎えるために、若いうちからどのようなキャリアを描いていくべきか考えることは重要なようです。
老後の不安がない方に「老後も仕事ができると思いますか」と質問をしたところ、半数の方が「はい」(51%)と回答。具体的な理由を伺うと『健康に気をつけているので、選ばなければ仕事はありそう』など仕事を続けるために、健康維持を心がけているという声が多く並びました。一方で『学ぶ姿勢を忘れず、常に新しい知識とスキルを手に入れている。因みに58才ですが、通信教育で法律を勉強中』『培った人脈や経験は、今後増えるであろう、スタートアップ企業の力になれると思う』といった自己研鑽に励んで、普遍的な雇用されうる能力を身につける姿勢が見られます。また『高齢者は生活維持の上でも就業に迫られ、就業人口も足りなくなるので、職種を選ばなければ仕事はできると思う』『在宅でも仕事ができる時代。アナログな生き方を強いられてきた現在の60代以降とは違い「働く」ことの方法そのものが変わってくるのでは』など社会構造の変化を指摘する声も見られました。
4:老後の充実・・・9割の方が仕事以外の社外活動をしたいと考えている。
理由は「お金」「生きがい」「社会貢献」。
「今後のキャリアも踏まえ、何か現在の仕事以外で別の仕事や活動をしてみたいと思いますか」という質問には、86%の方が「(してみたいと)思う」と回答しました。年代や婚姻関係の有無別では大きな差は見られず、大多数の方が仕事以外の社外活動をしたいと考えていることが分かります。
社外活動をしたいと考えている方に「社外活動を希望する理由を教えてください」と伺ったところ、第1位は「お金がほしい」(62%)、第2位は「生き甲斐がほしい」(49%)、「社会のために役立ちたい」(37%)という結果になりました。特に「社会のために役立ちたい」という回答は、30代で31%、40代で35%、50代で41%と年代が上がるごとに上昇しています。具体的にやってみたい社外活動については、第1位が「起業」(47%)、第2位が「単発のお仕事」(45%)、第3位が「NPO活動」(34%)です。
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:「エン転職コンサルタント」の30代~50代利用者 1,980名
調査期間:2014年10月31日~2014年11月30日
詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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