お薬手帳に関する調査2014 

2014年05月21日
プラスアールは、26年4月の診療報酬改定を受け、調剤薬局で配布される「お薬手帳」への意識調査を行いました。
その結果、お薬手帳に関する改定について知っていた人は12.8%でした。また手帳の利用度は「持っていく派(50.3%)、持っていかない派(49.7%)」とほぼ半々でした。持っていかない理由として多かったのは「持っていくのを忘れてしまう(50.6%)」、「持ち運ぶのが面倒(20.8%)」であり、利用促進への課題となりそうです。

【調査結果】

■「お薬手帳」を持って行かなければ20円の節約に。12.8%の人が「知っていた」
「4月に診療報酬が改定されました。薬局に『お薬手帳』を持って行かなければ、自己負担額が20円(3割負担の場合)安くなります。このことを知っていましたか?」(N=358)という設問では、12.8%の人が「はい」と回答しました。

調剤薬局は患者に薬を処方するだけでなく、薬を適切に使用するための指導を行います。患者が支払うお薬代にはこうした薬局の指導に対する報酬も含まれています。このうち「薬剤服用歴管理指導料」は25年度までは一律410円(自己負担は3割の場合130円)でした。しかし26年度4月から、お薬手帳への記載が不要な患者に関しては340円(同上110円)と引き下げられ、手帳を持参した人よりも安く済んでしまうことになりました。この改定を「知っていた」との回答は12.8%であり、関心の低さが伺えます。

■現状ではお薬手帳を「持っていく派50.3%、持っていかない派49.7%」とほぼ半々
「普段、薬局に『お薬手帳』を持っていきますか?」(N=358)という設問では、
・必ず持っていく 107人 29.9%
・よく持っていく 73人 20.4%
・あまり持っていかない 100人 27.9%
・全く持っていかない 78人 21.8%
と、「持って行く派」・「持っていかない派」でほぼ半々に分かれました。

■意識高い”持っていく派”、「服薬記録を書きこむ(80票)」、「緊急の場合に備えて携帯(51票)」と積極活用
お薬手帳を持っていく理由については、以下のような結果となりました(複数回答可)。「医師や薬剤師に見せ、薬の重複等を防ぐため(146票)」という理由のほか、「服薬記録を書き込むため(80票)」、「緊急の場合に備えて携帯するため(51票)」と、積極的に手帳を活用している様子が伺えます。
・医師や薬剤師に見せることで、薬の重複などを防ぐため 146票
・あとで服薬記録(いつどれだけ飲んだか・効果はどうか等)を書き込むため 80票
・医師や薬剤師に持ってくるよう指導されているため 72票
・緊急の場合に備えて携帯しているため 51票
・あらかじめ質問を書いておくことで、医師や薬剤師に相談しやすくなるため 15票

■手帳を持っていかない理由は「持っていくのを忘れてしまうから(50.6%)」
お薬手帳を持っていかない最も強い理由については以下の結果となりました(N=154、未回答除く)。「お薬手帳がどう役に立つのかわからない(6.5%)」との回答は少数で、「持っていくのを忘れてしまう(50.6%)」、「持ち運ぶのが面倒(20.8%)」という回答が目立ちました。手帳が役に立つことは理解しているものの、つい持っていくのを忘れたり、面倒に感じたりする人が多いようです。

・持って行くのを忘れてしまうから 78人 50.6%
・持ち運ぶのが面倒だから  32人 20.8%
・シールをもらえば十分だから 19人 12.3%
・複数の医療機関にかかることが少なく、飲み合わせなどの心配がないから 14人 9.1%
・お薬手帳がどう役立つのかわからないから 10人 6.5%
・メモなどを書き込みにくく、服薬記録をつけるのに不便だから 1人 0.6%

■服薬記録アプリ「使ってみたい(72.4%)」
また服薬記録アプリについては、現在利用していない人のうち「絶対に使ってみたい(11.2%)」、「まあ使ってみたい(61.2%)」と合計72.4%の人が関心を示していることが分かりました(N=294、未回答除く)。
・絶対に使ってみたい 33人 11.2%
・まあ使ってみたい 180人 61.2%
・使ってみたいと思わない 81人 27.6%


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年4月16日~2014年5月14日
地域:全国
対象者:「カラダノート」利用者
(年齢構成10代2%、20代21 %、30代36 %、40代28 %、50歳以上13%)
有効回答数:358

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