睡眠に関する調査(世界10ヵ国)
2015年03月20日
フィリップスは、世界10カ国の約8,000人を調査対象とした、睡眠の傾向や習慣をテーマとした一連の報告書の第1回目となる、「Sleep: A Global Perspective(睡眠:グローバルな視点)」を発表。
世界睡眠医学協会(WASM:World Association of Sleep Medicine)による毎年恒例の世界睡眠の日を支援して発表されたこの報告書では、仕事や金銭/経済状況についての心配事が、睡眠に悪影響を及ぼす主な要因であることが明らかになりました。さらに、睡眠は健やかで満ち足りた暮らしを送るための重要な要素であると世界中の人々が認識しているにもかかわらず、ほとんどの人が睡眠を改善するための手段を講じていないことも判明しました。
人々はもっと眠りたいと思っているが、その方法が分からない
米国、ブラジル、英国、フランス、オランダ、ドイツ、中国、日本、韓国、オーストラリアで調査した7,817人のうち、96%が睡眠は自分にとって重要だと回答しています。同時に、調査対象者の57%が、睡眠をより良いものにできるかもしれないが、睡眠を改善するための行動は起こしていないと回答しています。さらには、日常的に一晩中眠れている人は全体のわずか17%で、調査対象者の22%は、週に5~7日も、予定より早く目が覚めてしまうと回答しています。
加えて、調査対象者の6%が閉塞性睡眠時無呼吸を抱えていると回答しました。これは、世界中で1億人 以上がこの障害を患っているという他の報告書と一致する結果です。閉塞性睡眠時無呼吸患者の約80%が診断を受けていないと推定されるため、相当数の人々が、睡眠時無呼吸の適切な検査や診断、治療を受けることによって、恩恵を受けることができる可能性があります。
経済状況が睡眠に及ぼす影響
家族や仕事、学校、社会生活、パートナーとの関係性など、健やかで満ち足りた暮らし全般に影響を及ぼす12項目の要因リストの中で、「睡眠」が87%でトップにランクイン、「金銭/経済状況」が84%でその次に続きます。さらに、睡眠を妨げる13項目の要因リストの中では、「金銭/経済状況」が28%、「仕事」 が25%を占めています。一方で世界中の67%の人が携帯電話を手の届くところに置いて睡眠をとっているが、それらのテクノロジーが睡眠を妨げる要因であると回答したのはわずか21%でした。
「あなたの睡眠を妨げる要因となっているものは何ですか?」の問いに対して「仕事」と回答した国ランキングでは、韓国が43%で第1位、次いでブラジル (33%)、中国 (32%) が上位にきています。日本は23%で10ヵ国中5位となっています。「金銭/経済状況」と回答したのは、ブラジルが39%でトップ、ドイツと米国が共に31%でその次にランクインしています。日本は16%で10ヵ国中最下位となっています。
日本人の調査結果について
今回、フィリップスが実施をした睡眠に関する調査対象者には、750名の日本人(調査対象全体の約10%。男女比 48%:52%)が含まれています。
平日の平均睡眠時間が4時間以下の日本人は日本人調査対象全体の3%と10ヵ国中一番多く(次いで米国、フランス、ドイツ、英国が2%)、4~5時間も13%(次いでブラジルが10%、オーストラリアと英国が8%)と、10ヵ国中一番多い結果となりました。また、平日の平均就寝時刻も、午前2時以降が日本人調査対象全体の5%と10ヵ国中一番多く(2位が3%で韓国)、午前1~2時の間も11%で10ヵ国中断トツのトップ(ブラジルが6%で2位)となり、日本人は平日の睡眠時間が短く、就寝時間も遅い傾向にあるということが明らかになりました。
「あなたの睡眠を妨げる要因となっているものは何ですか?」との問いに対しての日本人の回答ランキングは、上位から「テレビやテクノロジー(SNSやEmail等)(25%)」「仕事(23%)」「就寝直前のカフェインや刺激物接種(17%)」「金銭/経済状況(16%)」「自分の健康(14%)」「同床者のいびきなどの睡眠問題(11%)」「家族の健康(10%)」「子供の世話(8%)」「就寝直前の食べ過ぎによる満腹感(6%)」の順となっています。本質問に対して「金銭/経済状況」と答えた日本人は全体の16%と10ヵ国中最下位(次いでオランダ21%、中国22%)、「家族の健康」と答えた日本人も10%で10ヵ国中最下位(次いでオランダ13%、ブラジル14%)で、 金銭/経済状況や家族の健康に対する悩みが睡眠障害を引き起こしている割合は、日本では10ヵ国中一番低い結果となりました。
「あなたは日常生活においてどのくらいストレスを感じているか、1(全く感じていない)~5(とても感じている)段階で評価してください」との問いに対しての国別平均ランキングは、ストレスを感じている国から順番に、「韓国(3.71)」「ブラジル(3.57)」「米国(3.47)」「英国(3.40)」「ドイツ(3.37)」「日本(3.34)」「オーストラリア(3.32)」「中国(3.28)」「フランス(3.19)」「オランダ(3.16)」となり、日本は10ヵ国中6番目となりました。
「寝室の大きさはどの位ですか?」の問いに対して、「狭い(13.4㎡以下)」と答えた日本人は全体の28%で、10ヵ国中、韓国(61%)、中国(46%)、ブラジル(35%)に次いで4位でしたが、その一方で「広い(18.6㎡以上)」と回答した日本人は18%で、フランス(36%)に次ぐ2位でした(3位が米国で16%)。
「普段どこで寝ていますか?」の問いに対しては、「シングルベッド」が日本人全体の42%で1位、次いで「(布団などを敷いた)床・畳(24%)」、「ダブルベッド(17%)」の順となっています。
「睡眠を改善するために何を服用(使用)していますか?」との問いに対し、下記それぞれについて「一切使用していない」と答えた日本人の割合は以下の通りです:「医師処方の睡眠薬」(82%)、「市販の睡眠補助薬」(90%)、「ビタミン剤やサプリメント」(83%)、「ノンアルコール飲料(ミルクや紅茶など)」(59%)、「アルコール飲料」(62%)。この結果から、睡眠を改善するために薬やビタミン剤などの錠剤を活用する日本人は少なく、逆にアルコール飲料を活用する日本人は10ヵ国中一番多いことが判明しました(睡眠を改善するために、アルコール飲料を「ある程度しばしば飲む」「しょっちゅう飲む」の上位2項目を足した日本人の割合は18%でトップ。次いで英国が15%、米国が14%となっています)。
また、「次に挙げる項目が、あなたの生活、健康、健やかで満ち足りた暮らしを送るためにどれくらい重要な要素となるか、1(全く重要でない)~5(非常に重要)段階で評価してください」との問いに対し、日本人の平均ポイントは重要な要素から順番に、「睡眠(4.35)」「食生活(4.23)」「金銭/経済状況(4.17)」「趣味/気晴らし(3.97)」「大切な人との精神的な繋がり(3.83)」「家族/育児(3.68)」「仕事(3.59)」「エンターテイメント(3.49)」「社会生活(3.46)」「大切な人との肉体的な繋がり(3.38)」「運動(3.32)」となっており、「睡眠(4.35)」が一番重要な要素であると考えていることが分かりました。
また、「家族/育児(3.68)」「社会生活(3.46)」「エンターテイメント(3.49)」「運動(3.32)」「大切な人との精神的な繋がり(3.83)」「大切な人との肉体的な繋がり(3.38)」が重要な要素となると答えた日本人の平均ポイントは10ヵ国中最下位でした。逆に「食生活(4.23)」「趣味/気晴らし(3.97)」が重要な要素となると答えた日本人の平均ポイントは、10ヵ国中1位でした。
「次の6項目について、より良い睡眠を得るためのモチベーションとなる重要な要素かどうかを、1(全く重要でない)~5(非常に重要)段階で評価してください」の問いに対しては、重要な要素となる上から順番に「健やかで満ち足りた暮らし(3.92)」「集中力(3.68)」「感情の変化や気分を制御する能力(3.49)」「容姿・外見の改善(3.31)」「仕事での良いパフォーマンス(3.20)」「介護人としての良いパフォーマンス(2.87)」という回答でした。しかしながら、日本人の回答は、以下の5項目において10ヵ国中最下位のポイントを示しており、下記の要素が他国に比べると、良い睡眠を得るためのモチベーションとならないことを示しています:「健やかで満ち足りた暮らし(3.92)」「仕事での良いパフォーマンス(3.20)」「介護人としての良いパフォーマンス(2.87)」「集中力(3.68)」「感情の変化や気分を制御する能力(3.49)」。
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世界睡眠医学協会(WASM:World Association of Sleep Medicine)による毎年恒例の世界睡眠の日を支援して発表されたこの報告書では、仕事や金銭/経済状況についての心配事が、睡眠に悪影響を及ぼす主な要因であることが明らかになりました。さらに、睡眠は健やかで満ち足りた暮らしを送るための重要な要素であると世界中の人々が認識しているにもかかわらず、ほとんどの人が睡眠を改善するための手段を講じていないことも判明しました。
人々はもっと眠りたいと思っているが、その方法が分からない
米国、ブラジル、英国、フランス、オランダ、ドイツ、中国、日本、韓国、オーストラリアで調査した7,817人のうち、96%が睡眠は自分にとって重要だと回答しています。同時に、調査対象者の57%が、睡眠をより良いものにできるかもしれないが、睡眠を改善するための行動は起こしていないと回答しています。さらには、日常的に一晩中眠れている人は全体のわずか17%で、調査対象者の22%は、週に5~7日も、予定より早く目が覚めてしまうと回答しています。
加えて、調査対象者の6%が閉塞性睡眠時無呼吸を抱えていると回答しました。これは、世界中で1億人 以上がこの障害を患っているという他の報告書と一致する結果です。閉塞性睡眠時無呼吸患者の約80%が診断を受けていないと推定されるため、相当数の人々が、睡眠時無呼吸の適切な検査や診断、治療を受けることによって、恩恵を受けることができる可能性があります。
経済状況が睡眠に及ぼす影響
家族や仕事、学校、社会生活、パートナーとの関係性など、健やかで満ち足りた暮らし全般に影響を及ぼす12項目の要因リストの中で、「睡眠」が87%でトップにランクイン、「金銭/経済状況」が84%でその次に続きます。さらに、睡眠を妨げる13項目の要因リストの中では、「金銭/経済状況」が28%、「仕事」 が25%を占めています。一方で世界中の67%の人が携帯電話を手の届くところに置いて睡眠をとっているが、それらのテクノロジーが睡眠を妨げる要因であると回答したのはわずか21%でした。
「あなたの睡眠を妨げる要因となっているものは何ですか?」の問いに対して「仕事」と回答した国ランキングでは、韓国が43%で第1位、次いでブラジル (33%)、中国 (32%) が上位にきています。日本は23%で10ヵ国中5位となっています。「金銭/経済状況」と回答したのは、ブラジルが39%でトップ、ドイツと米国が共に31%でその次にランクインしています。日本は16%で10ヵ国中最下位となっています。
日本人の調査結果について
今回、フィリップスが実施をした睡眠に関する調査対象者には、750名の日本人(調査対象全体の約10%。男女比 48%:52%)が含まれています。
平日の平均睡眠時間が4時間以下の日本人は日本人調査対象全体の3%と10ヵ国中一番多く(次いで米国、フランス、ドイツ、英国が2%)、4~5時間も13%(次いでブラジルが10%、オーストラリアと英国が8%)と、10ヵ国中一番多い結果となりました。また、平日の平均就寝時刻も、午前2時以降が日本人調査対象全体の5%と10ヵ国中一番多く(2位が3%で韓国)、午前1~2時の間も11%で10ヵ国中断トツのトップ(ブラジルが6%で2位)となり、日本人は平日の睡眠時間が短く、就寝時間も遅い傾向にあるということが明らかになりました。
「あなたの睡眠を妨げる要因となっているものは何ですか?」との問いに対しての日本人の回答ランキングは、上位から「テレビやテクノロジー(SNSやEmail等)(25%)」「仕事(23%)」「就寝直前のカフェインや刺激物接種(17%)」「金銭/経済状況(16%)」「自分の健康(14%)」「同床者のいびきなどの睡眠問題(11%)」「家族の健康(10%)」「子供の世話(8%)」「就寝直前の食べ過ぎによる満腹感(6%)」の順となっています。本質問に対して「金銭/経済状況」と答えた日本人は全体の16%と10ヵ国中最下位(次いでオランダ21%、中国22%)、「家族の健康」と答えた日本人も10%で10ヵ国中最下位(次いでオランダ13%、ブラジル14%)で、 金銭/経済状況や家族の健康に対する悩みが睡眠障害を引き起こしている割合は、日本では10ヵ国中一番低い結果となりました。
「あなたは日常生活においてどのくらいストレスを感じているか、1(全く感じていない)~5(とても感じている)段階で評価してください」との問いに対しての国別平均ランキングは、ストレスを感じている国から順番に、「韓国(3.71)」「ブラジル(3.57)」「米国(3.47)」「英国(3.40)」「ドイツ(3.37)」「日本(3.34)」「オーストラリア(3.32)」「中国(3.28)」「フランス(3.19)」「オランダ(3.16)」となり、日本は10ヵ国中6番目となりました。
「寝室の大きさはどの位ですか?」の問いに対して、「狭い(13.4㎡以下)」と答えた日本人は全体の28%で、10ヵ国中、韓国(61%)、中国(46%)、ブラジル(35%)に次いで4位でしたが、その一方で「広い(18.6㎡以上)」と回答した日本人は18%で、フランス(36%)に次ぐ2位でした(3位が米国で16%)。
「普段どこで寝ていますか?」の問いに対しては、「シングルベッド」が日本人全体の42%で1位、次いで「(布団などを敷いた)床・畳(24%)」、「ダブルベッド(17%)」の順となっています。
「睡眠を改善するために何を服用(使用)していますか?」との問いに対し、下記それぞれについて「一切使用していない」と答えた日本人の割合は以下の通りです:「医師処方の睡眠薬」(82%)、「市販の睡眠補助薬」(90%)、「ビタミン剤やサプリメント」(83%)、「ノンアルコール飲料(ミルクや紅茶など)」(59%)、「アルコール飲料」(62%)。この結果から、睡眠を改善するために薬やビタミン剤などの錠剤を活用する日本人は少なく、逆にアルコール飲料を活用する日本人は10ヵ国中一番多いことが判明しました(睡眠を改善するために、アルコール飲料を「ある程度しばしば飲む」「しょっちゅう飲む」の上位2項目を足した日本人の割合は18%でトップ。次いで英国が15%、米国が14%となっています)。
また、「次に挙げる項目が、あなたの生活、健康、健やかで満ち足りた暮らしを送るためにどれくらい重要な要素となるか、1(全く重要でない)~5(非常に重要)段階で評価してください」との問いに対し、日本人の平均ポイントは重要な要素から順番に、「睡眠(4.35)」「食生活(4.23)」「金銭/経済状況(4.17)」「趣味/気晴らし(3.97)」「大切な人との精神的な繋がり(3.83)」「家族/育児(3.68)」「仕事(3.59)」「エンターテイメント(3.49)」「社会生活(3.46)」「大切な人との肉体的な繋がり(3.38)」「運動(3.32)」となっており、「睡眠(4.35)」が一番重要な要素であると考えていることが分かりました。
また、「家族/育児(3.68)」「社会生活(3.46)」「エンターテイメント(3.49)」「運動(3.32)」「大切な人との精神的な繋がり(3.83)」「大切な人との肉体的な繋がり(3.38)」が重要な要素となると答えた日本人の平均ポイントは10ヵ国中最下位でした。逆に「食生活(4.23)」「趣味/気晴らし(3.97)」が重要な要素となると答えた日本人の平均ポイントは、10ヵ国中1位でした。
「次の6項目について、より良い睡眠を得るためのモチベーションとなる重要な要素かどうかを、1(全く重要でない)~5(非常に重要)段階で評価してください」の問いに対しては、重要な要素となる上から順番に「健やかで満ち足りた暮らし(3.92)」「集中力(3.68)」「感情の変化や気分を制御する能力(3.49)」「容姿・外見の改善(3.31)」「仕事での良いパフォーマンス(3.20)」「介護人としての良いパフォーマンス(2.87)」という回答でした。しかしながら、日本人の回答は、以下の5項目において10ヵ国中最下位のポイントを示しており、下記の要素が他国に比べると、良い睡眠を得るためのモチベーションとならないことを示しています:「健やかで満ち足りた暮らし(3.92)」「仕事での良いパフォーマンス(3.20)」「介護人としての良いパフォーマンス(2.87)」「集中力(3.68)」「感情の変化や気分を制御する能力(3.49)」。
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