熱中症対策に関する意識調査 

2015年05月25日
キリンビバレッジは、全国の10~60代の男女4,966人に、熱中症対策に関する意識調査を実施。

その結果、全体の8割以上(83.0%)が熱中症対策の必要性を感じている一方で、具体的な対策をしていない人が41.7%に上ることが明らかになりました。
また、実際に「熱中症対策をしている」と回答した600人に対し『具体的に行っている熱中症対策』をたずねたところ、「水分補給をこまめにしている」が94.7%と非常に高い一方、「塩分を意識的に摂取する」は50.8%と約半数に止まり、熱中症対策に欠かせない“水分と塩分”の補給において、塩分摂取への意識がまだまだ低いことがわかりました。

同様に熱中症対策をしている600名に『熱中症対策の食品・飲料をより良くするために期待すること』をたずねたところ、全体では「携帯に便利(48.3%)」、「値段の安さ(40.8%)」に次いで「おいしさ(39.3%)」が挙げられ、特に女性では「携帯に便利(53.0%)」に次いで「おいしさ(48.7%)」が第2位となりました。また、『熱中症対策に関して思うこと・感じること』をたずねたところ、女性では「いまや誰もが当たり前に行うべきこと(65.3%)」に次いで、「楽しい対策があれば試してみたい(29.0%)」、「おいしい対策商品があれば試してみたい(26.7%)」が上位項目となり、熱中症対策に対して“おいしさ”や“楽しさ”を期待していることが明らかになりました。

今回の調査結果から、多くの人が熱中症対策の必要性を感じているものの、実践していない人が4割に上ること、さらに実践者の中でも意識的な塩分摂取は半数に止まることが明らかになり、より一層の対策への機運づくり、塩分摂取の啓発が求められます。また今後の熱中症対策は、機能や効果に加えて、“おいしさ”や“楽しさ”といった新たな価値がカギになりそうです。

【調査結果】

1.8割が熱中症対策の必要性を意識!4割が「対策はしていない」

『熱中症対策をしているかどうか』をたずねたところ、「対策をしている(こまめな水分補給・適切な室温調整・塩分を意識的に摂取するなど)」が58.3%、「対策の必要性は感じているが対策はしていない」が24.7%、「対策をしていないし、必要性も感じていない」が17.0%という結果になりました。8割以上の人が熱中症対策の必要性を感じている一方で、対策をしていない人が約4割に上ることがわかりました。

2.5人に1人が「熱中症対策は自分ごとではない」と感じている!?

『熱中症対策をしていない理由』についてたずねたところ、「暑い時間にあまり外出していないため」が35.6%と最も高く、次いで「面倒くさいため(25.0%)」、「自分には特に必要ないと思うため(22.3%)」という結果になりました。5人に1人が、熱中症を自分ごとではなく他人事としてとらえていることがうかがえます。

3.熱中症対策をしない理由第1位は「暑い時間に外出しないから」
  実は熱中症経験のある女性の約3割が家庭で熱中症になっていた!


さきほどの結果より、『熱中症対策をしていない理由』について、「暑い時間にあまり外出していないため」が35.6%と最も高いことが明らかとなりました。
その一方で、「熱中症にかかったことがある」もしくは「熱中症の症状が出たことがある」と答えた人に対して、『熱中症にかかった場所』をたずねたところ、全体では「屋外施設(公園・遊園地・運動場等)(38.0%)」に次いで、「住居」が22.7%で第2位となり、特に女性は「住居(29.0%)」が約3割という結果になりました。外出時のみならず、住居内においても、熱中症対策は必要と言えます。

4.熱中症対策では、9割以上が「水分補給」を実践。「塩分摂取」は半数のみ

「熱中症対策をしている」と回答した600人に、『具体的に行っている熱中症対策』について「よくしている」「あまりしていない」「していない」の3段階でたずねたところ、「よくしている」は「水分補給をこまめにしている」が94.7%で最も高く、次いで「部屋を涼しく保つ(日常生活)(73.0%)」、「栄養をしっかりとる(72.8%)」という結果になり、「塩分を意識的に摂取する」は50.8%と半数に止まりました。一方で、「あまりしていない+していない」は「熱中症対策グッズを利用する」が75.6%で最も高く、次いで「冷却グッズを身につける(64.7%)」、「塩分を意識的に摂取する(49.1%)」となりました。熱中症対策には欠かせない“水分と塩分”ですが、水分に比べ塩分摂取への意識が希薄であることがうかがえます。

5.熱中症への“意識”から“対策実施”までには時間差が!
  5月に意識をし始め、7月に対策実施


「熱中症対策をしている」と回答した600人に、『何月から熱中症対策を意識するか』をたずねたところ、「6月」が31.0%で最も高く、次いで、「7月(29.2%)」、「5月(28.2%)」という結果になりました。また、『何月から熱中症対策を始めるか』をたずねたところ、「7月」が44.8%で最も高く、次いで「6月(27.3%)」、「5月(15.5%)」となりました。熱中症対策に対する意識は5月から始まるものの、実際の対策実施は7月開始が最も多く、熱中症対策に対する“意識”から“実施”までにズレが生じていることがうかがえます。

6. 実践者の約4割、女性は約半数が熱中症対策に「おいしさ」を求めている!

「熱中症対策をしている」と回答した600人に、『熱中症対策の食品・飲料をより良くするには、何を期待するか』をたずねたところ、全体では「おいしさ」が、「携帯に便利(48.3%)」、「値段の安さ(40.8%)」に次いで39.3%と第3位となりました。特に女性では、「おいしさ」が、「携帯に便利(53.0%)」に次いで48.7%と第2位となり、よりおいしさを重要視しているということが明らかになりました。

また、同様の600人に、『熱中症対策に関して思っていることや感じていること』をたずねたところ、「熱中症対策は、いまや誰もが当たり前に行う」が62.8%で最も高く、次いで、「楽しい熱中症対策があれば、ぜひ試してみたい(24.7%)」、「おいしい熱中症対策商品があれば、ぜひ試してみたい(23.0%)」が上位項目となりました。特に女性では「いまや誰もが当たり前に行うべきこと(65.3%)」に次いで、「楽しい対策があれば試してみたい(29.0%)」、「おいしい対策商品があれば試してみたい(26.7%)」が上位項目となり、熱中症対策に対して“おいしく、楽しく”を期待していることが明らかになりました。6割以上が熱中症対策は当たり前と認識している今、熱中症対策について“おいしさ”や“楽しさ”という、機能や効果に加えて新たな価値を求めているということがわかりました。


【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年5月2日(土)~7日(木)
調査対象:20代、30代、40代、50代、60代
サンプル数:4,966人
熱中症対策者:600人(男女年代による均等割付:各50名)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ValuePress]
 マイページ TOP