組織・人事コンサルティング会社、マーサーは、「2015年世界生計費調査」の結果を発表した。今回の調査では、日本の都市は為替レートの影響(円安)により大きく順位を下げる結果となった。

・海外駐在員にとって最も物価が高い都市はルアンダ(アンゴラ)、最も低い都市はビシュケク(キルギス)

・米ドル価値の上昇に伴い多くの都市の順位が大幅に変動

・アフリカ、アジア、ヨーロッパの都市がランキング上位を占める

・アジアで最も物価が高い都市は香港が2位、4位にシンガポールが続く

・東京が昨年の7位から11位に、大阪が23位から32位にランクダウン

・東南アジアの都市の順位が急上昇。バンコクは順位を43上げ45位。ハノイ、ジャカルタ、ムンバイもそれぞれ順位を45、20、66上げる


【2015年 マーサー世界生計費調査】

都市ランキング(上位10都市)
2015    2014    都市    国

1    1    ルアンダ    アンゴラ
2    3    香港    香港
3    5    チューリッヒ    スイス
4    6    シンガポール    シンガポール
5    10    ジュネーブ    スイス
6    11    上海    中国
7    14    北京    中国
8    8    ソウル    韓国
9    2    ベルン    スイス
10    7    ンジャメナ    チャド

都市ランキング(下位10都市)
2015    2014    都市    国

198    194    トビリシ    グルジア
199    207    マナグア    ニカラグア
200    205    ケープタウン    南アフリカ共和国
201    191    ミンスク    ベラルーシ
202    199    バンジュール    ガンビア
203    193    スコピエ    マケドニア
204    202    チュニス    チュニジア
205    211    カラチ    パキスタン
206    210    ウィントフック    ナミビア
207    209    ビシュケク    キルギスタン

マーサーの調査によると、3年連続世界で最も物価が高い都市となったのは、アンゴラの首都ルアンダ(1位)であった。ルアンダは相対的に物価が安い都市と言われているが、輸入品や安全な住環境の利用は非常に高価である。アジアとヨーロッパの都市-香港(2位)、チューリッヒ(3位)、シンガポール(4位)、ジュネーブ(5 位)-が海外駐在員にとって最も物価が高い都市ランキングの上位という結果となった。

海外駐在員にとって最も物価が高い都市トップ10に入ったその他の都市は、上海(6位)、北京(7位)、ソウル(8位)、続いてスイスのベルン(9位)、チャドのンジャメナ (10位)となった。逆に海外駐在員にとって最も物価が低い都市は、キルギスのビシュケク(207位)、ナミビアのウィントフック(206位)、パキスタ ンのカラチ(205位)との調査結果が出ている。

今年で21年目を迎 えるマーサーの「世界生計費調査」は、世界で最も包括的な生計費調査の一つであり、多国籍企業や政府機関が海外駐在員の報酬・手当を設定する際に利用され ている。今回発表のランキングは、ニューヨークをベースとし、ニューヨークを100とした場合の、各都市の指数を比較している。基軸通貨は、米ドルとしている。
この調査は、5大陸207都市において住居費、交通費、食料、衣料、家庭用品、娯楽費用などを含む200品目以上の価格を調査し、それぞれを比較している。

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[マーサー]
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