「子どもの学力」に関する実態調査(首都圏在住で子どもがいる35~49歳女性対象) 

2015年06月30日
オウチーノ総研は、首都圏在住で子どもがいる 35~49歳の女性 695 名を対象に、「『子どもの学力』に関するアンケート調査」を行った。まず、「小学生・中学生のときの学力は、お子様の将来に影響を与えると思いますか?」と聞いたところ、「非常に影響を与える」という人は 34.6%、「どちらかというと影響を与える」という人は 50.4%、「どちらかというと影響はない」という人は 11.6%、「全く影響はない」という人は 3.4%だった。また、「お子様の学力を気にしますか?」と聞いたところ、子どもが小学生の場合は 66.4%、子どもが中学生の場合は 79.1%が、子どもの学力を「非常に気にする」もしくは「どちらかというと気にする」と回答した。

【調査概要】

1. 85.0%の母親が、「小学生・中学生のときの学力は子どもの将来に影響を与える」と回答!

まず、「小学生・中学生のときの学力は、お子様の将来に影響を与えると思いますか?」と聞いたところ、「非常に影響を与える」という人は 34.6%、「どちらかというと影響を与える」という人は 50.4%、「どちらかというと影響はない」という人は11.6%、「全く影響はない」という人は 3.4%だった。「非常に影響を与える」と「どちらかというと影響を与える」という人を合わせると、85.0%の母親が「小学生・中学生のときの学力は子どもの将来に影響を与える」と考えていることが分かった。
その理由を聞いてみると、最も多かったのは「基礎が大事だから」だった。具体的には「生活する上での基本的な知識は小学校・中学校で学ぶから」(48 歳)や「理解できる、できないによって勉強が好きか嫌いか分かれると思う」(49 歳)などが挙がった。次いで、「進路、就職に関わるから」という理由が多く、「行く高校・大学にも影響するし、それによって出会える友だちなど人間関係や、就職にまで繋がると思う」(38 歳)や「学力によって進学できる学校の選択肢が広がる」(39 歳)などが具体的に挙がった。他には、「勉強に取り組む態度や姿勢が将来役立つから」という理由が挙がり、例えば「学力を高める学習習慣が身についていれば、一生自分を伸ばす努力ができる」(43 歳)や「学ぶ姿勢や良い習慣を身につけるという面で影響が大きいと思う」(48 歳)などの声が聞かれた。

反対に、「どちらかというと影響はない」、「全く影響はない」という人の理由を聞くと、「勉強以外にも大切なことはあるから」が最も多く挙がり、具体的には「出会う人や行動力の方が重要」(35 歳)などが挙がった。次いで「自分自身の体験から」という声が多く、「自分自身、そんなに影響していない」(35 歳)や「自分自身の経験上、学校の成績はあまり関係なかった」(37 歳)などが挙がった。

2. 中学生の母親の 79.1%が、子どもの学力を「気にする」と回答!

次に、「あなたは、お子様の学力を気にしますか?」と聞いた。結果、子どもが小学生の場合、「非常に気にする」人は26.0%、「どちらかというと気にする」人は 40.4%、「どちらかというと気にしない」人は 23.5%、「全く気にしない」人は10.1%だった。子どもが中学生の場合は、「非常に気にする」人が 39.3%、「どちらかというと気にする」人が 39.8%、「どちらかというと気にしない」人が 13.4%、「全く気にしない」人が 7.5%だった。「非常に気にする」、「どちらかというと気にする」を合わせると、子どもの学力を気にする人は、子どもが小学生の場合は 66.4%、中学生の場合は 79.1%だった。

子どもの学力を気にする理由として最も多く挙がったのは、子どもが小学生の場合、「授業についていけるか心配だから」だった。具体的には、「積極性に欠けるため、授業についていけているのか心配」(36 歳)や「学校の授業が楽しいと思えているか気になる」(38 歳)などが挙がった。次いで、「受験、進学に関わるから」という理由が多く、具体的には、「本人が中学受験を希望していたから」(47 歳)や「先の高校受験のことを考えると、子どもがどの程度の位置にいるのか把握したかった」(45 歳)などが挙げられた。他には「小学校で習うことはすべての基礎になるから」などが挙がり、例えば「基本が分からなくなり、勉強嫌いにならないように」(46 歳)などの声が聞かれた。子どもが中学生の場合は、「受験、進学に関わるから」が最も多く、具体的には「希望の高校に進学して欲しいから」(48歳)や「高校進学後の勉強姿勢につながる」(47 歳)などが挙がった。次いで「成績が悪いから」という理由が多く、例えば「成績が悪く、追試や補習があったり、親が呼び出される」(38 歳)や「小学生のときのように良い点が取れなくなった」(42 歳)などが挙がった。

子どもが小学生の場合と中学生の場合を比べると、中学生の方が子どもの学力を「気にする」という母親が多かった。
中学校に上がると勉強量が増え、内容にも大きな変化があると同時に、子どもの将来に繋がる受験や進学が身近になる。そのため母親も、子どもの学力を気にする人が増えるのだろう。
「どちらかというと気にしない」、「全く気にしない」と回答した人の理由は、小学生・中学生ともに「成績が良かったから、悪くなかったから」だった。小学生の場合は他に「まだ気にする必要はないから」など、中学生の場合は「本人の意志に任せているから」などが挙がった。

3. 75.6%が、小学生のうちは母親が勉強を見てあげている!

次に、「お子様の勉強を、ご自身で見たり教えたりしますか?」という質問をした。結果、小学生の場合は、「自分で教える」という人が75.6%、「夫が教える」が22.2%、「塾に通わせる」が23.7%、「家庭教師を呼ぶ」が 1.2%、「どれにも当てはまらない」が 10.1%だった。中学生の場合は、「自分で教える」という人が33.8%、「夫が教える」が 14.6%、「塾に通わせる」が 45.8%、「家庭教師を呼ぶ」が 1.8%、「どれにも当てはまらない」が 22.9%だった。
小学生のうちは、4 人に 3 人もの母親が子どもの勉強を見ており、それも母親の大切な役割であることが分かった。一方で中学生になると、子どもの勉強を見る母親は 3 人に 1 人に激減する。
中学生の勉強は科目や内容量が増え、難易度も上がるため、家庭で教えるには限界があるようだ。また、母親と父親では、子どもが小学生の場合は 53.4%、中学生の場合は 19.2%もの差が生じた。

4. 母親の 2 人に 1 人は、子どもの勉強姿勢に喝!
テストの成績より、勉強姿勢を叱る母親が多い。


次に、「テストの成績や勉強態度・姿勢を見て、叱ることはありますか?」と聞いた。テストの成績については、子どもが小学生の場合、「頻繁に叱る」という人は 2.9%、「時々叱る」人は 17.7%、「あまり叱らない」人は 45.7%、「全く叱らない」人は 33.7%。中学生の場合、「頻繁に叱る」人は 6.5%、「時々叱る」人は 27.3%、「あまり叱らない」人は 41.2%、「全く叱らない」人は 25.0%だった。また、勉強態度・姿勢については、子どもが小学生の場合、「頻繁に叱る」人は 7.5%、「時々叱る」人は 38.5%、「あまり叱らない」人は 33.7%、「全く叱らない」人は 20.3%。中学生の場合、「頻繁に叱る」人は 9.2%、「時々叱る」人は 37.7%、「あまり叱らない」人は 32.7%、「全く叱らない」人は 20.4%だった。「頻繁に叱る」と「時々叱る」を合わせると、テストの成績について「叱る」という人は、小学生の場合が 20.6%、中学生の場合が33.8%。勉強態度・姿勢について「叱る」という人は、小学生の場合が 46.0%、中学生の場合が 46.9%だった。成績よりも、勉強態度・姿勢など過程を重視する母親が多いようだ。また、小学生と中学生を比べると、テストの成績について「叱る」人の割合は 13.2%の差が生じたが、勉強態度・姿勢について「叱る」人の割合はほとんど変わらなかった。約半数の母親が、小さい頃から勉強への取り組み方を教育していることが分かった。


【調査概要】
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で子どもがいる 35~49 歳の女性 695 名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015 年 6 月 18 日(木)~6 月 24 日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オウチーノ総研]
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