熱中症対策に関するアンケート調査 

2015年04月15日
ミドリ安全.comは、熱中症の実態調査と啓発を目的に、1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)に住む20歳から59歳までの男女計500名へ、熱中症対策に関するアンケート調査を実施。

【調査結果】

■熱中症は国民病!?約6割が何らかの熱中症症状を実感

これまで熱中症になってしまった経験を聞いたところ、「過去に1度、熱中症になってしまった経験がある」と答えた方が14.0%(70名)、「過去に2度以上、熱中症になってしまった経験がある」と答えた方も6.4%(32名)存在し、約5人に1人(20.4%)が実際に熱中症の経験があることが分かりました。また熱中症にはなっていなくても、「熱中症か分からないが、熱中症の初期症状と似た症状を感じたことがある」と回答した方は全体の39.4%(197名)も存在し、これらを合わせると約6割の方が、何かしらの熱中症の症状を経験したということが分かりました。

また熱中症にかかった経験のある方、もしくは初期症状に似た症状を経験したことのあると回答した299名の方へ、どのようなシチュエーションで熱中症(初期症状に似た症状を含む)になりましたか、と質問したところ、最も多かったのは「屋外でのスポーツ中」33.8%(101名)で、次いで「屋外での仕事中」25.8%(77名)、「屋内での仕事中」17.4%(52名)と続きました。
さらに、自分が熱中症になってしまう危険性を事前に予期していましたかという質問をしたところ、54.8%の方が「全く想像すらしていなかった」(164名)と回答し、半数以上の方が事前に予期できておらず、熱中症は誰でもかかり得る症状であることが、改めて確認できました。

合わせて、その際に実施していた熱中症対策を聞いてみたところ、最も多かったのが「水分補給」84.6%(253名)でした。しかし「塩分補給」を行っていたと回答した方は38.1%(114名)に留まり、多くの方が水分補給以外の対策がおざなりになっていた現状が分かりました。

■お天気情報の取得手段は「テレビ」が最多


天気予報(気温)の情報収集に普段活用しているツールを聞いたところ、最も多かったツールは「テレビ」80.2%(401名)で、次いで「インターネット(PC)」58.2%(291名)、「インターネット(スマホ・モバイル)」27.8%(139名)と続きました。

■暑さ指標「WBGT」の認知率は35.2%

環境省が提唱する熱中症の予防指標の一つである「WBGT(暑さ指標)」の活用状況について聞いたところ、「知っており熱中症対策の参考にしたことがある」と回答した方は14.4%(72名)で、「知っているが活用したことはない」という方20.8%(104名)を合わせても、認知率は35.2%と低く、一般的にはまだ広く知られていない現状が分かりました。

■熱中症対策は7月から実施する人が最多、「行う予定なし」も23.2%


2015年は具体的にいつ頃から熱中症対策を行うかを聞いたところ、最も多かったのは「7月頃から」38.2%(191名)という答えでした。次いで「6月頃から」「行う予定はない」が並び23.2%(116名)という結果となり、4人に1人は熱中症対策を行う予定がないことも分かりました。
暑さを実感する7月頃から熱中症対策として行動に移す予定の方が多い一方、実際に熱中症で病院に運ばれる患者数は毎年5月から増え始めます。実際に2014年5月に熱中症で運ばれた方は全国で368人にのぼり、さらに6月に入ると1,051人まで増加しています(国立環境研究所集計) 。備えあれば憂いなし。熱中症対策は早めの対策が肝心です。

■熱中症対策を行う予定はないと回答した人の27.6%が「熱中症対策は自分には必要ない」と回答

熱中症対策を実施しないという116名へ実施しない理由を聞いた所、最も多かったのは「特に理由はない」56.9%(66名)で、次いで「自分には必要がないと思うから」27.6%(32名)、「面倒だから」13.8%(16名)と続きました。
また熱中症対策を行う予定と答えた384名へ「今年の熱中症予防対策活動の予定」を聞いたところ、「毎日行う」「ときどき行う」という回答を合わせて最も多かったのは「水分補給」 98.7%(379名)でした。一方、塩分補給に関しては「毎日行う」「ときどき行う」合わせて77%(296名)と、水分補給と比べると低い結果となりました。

さらに「水分補給を行う」と回答した379名に「あなたは何で水分補給を行う予定ですか」と聞いたところ、最も多かったのは「水」71.8%(272名)で、次いで「スポーツドリンク」48.8%(185名)、「お茶」45.1%(171名)と続き、「経口補水液」を使用すると回答した方は3.7%(14名)に留まりました。

■脱水時は水分補給だけでは逆に危険!?「自発的脱水」を7割以上が知らず
■熱中症対策「電解質補給の必要性」を60.6%が知らなかったと回答


脱水時には、水分と同時に電解質を摂る必要があります。脱水した状態で水分のみを補給してしまうと、体液の濃度が薄まってしまいます。すると身体は体液濃度をあげようと喉の乾きを止め、水分を尿として排泄しようとします。その結果、体液の量が回復しないまま余計に水分を失い、脱水がさらに進行してしまいます。
こうした「自発的脱水」を知っているか聞いたところ、72.4%( 362 名)の方が知らなかったと回答。また合わせて、熱中症対策には水分だけでなく、「電解質」の補給も欠かせないことを知っているか聞いたところ、「知っていた」と回答したのは39.4%(197名)に留まり、「電解質という言葉は知っていたが、熱中症対策に必要だとは知らなかった」という方が40.4%(202名)、「電解質という言葉自体を知らなかった」という方も20.2%(101名)にものぼりました。


「ミドリ安全.com調べ」

【調査概要】
有効回答数:1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住の20歳~59歳の男女500名(男性250名・女性250名)
調査地域:全国
調査期間:2015年4月10日(金)~2015年4月13日(月)
調査方法:インターネットリサーチ

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