“夏の振り返り調査”の結果と“秋の天気傾向” 

2015年09月03日
ウェザーニューズは、今夏の印象を調べた“夏の振り返り調査”結果と“秋の天気傾向”を発表。

8月30日、全国のウェザーリポーターに“夏の終わりは早かった?”と質問し、計14,782人から寄せられた回答から、全国の8割の人が今年は夏の終わりが早かったと感じていることがわかりました。7月終盤から8月中旬にかけて各地で夏らしい暑さが続きましたが、8月下旬の気温は平年を大きく下回り、例年より早い涼しさを経験した多くの人が夏の終わりを早めに感じたようです。今年の秋(9月〜11月)は、9月前半に一時的に残暑が戻りますが、気温は上がっても32~33℃程度となる見込みです。大気の状態が不安定になるため、ゲリラ雷雨の発生にもまだ注意が必要です。9月後半〜11月の気温は平年並〜やや高めで推移し、周期変化しながら秋の深まりは順調に進む予想です。

【調査結果】

今年の夏、全国8割の人は終わりが早いと実感

ウェザーニューズは今夏の印象を調査するため、8月30日、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』内のウェザーリポーターに“今年、夏の終わりは早かった?”と質問し、「早い」「遅い」「いつも通り」から選択してもらいました。全国14,782人から寄せられた回答を集計した結果、「早い」と感じていた人が81%、「遅い」が2%、「いつも通り」が17%となり、全国の約8割の人が今年の夏は終わるのが早かったと感じていることがわかりました。お盆過ぎから北・東日本を中心に冷たい空気が流れ込みやすく、8月下旬の気温が平年より大幅に低くなったため、多くの人が夏の終わりを早く感じたようです。
早いと感じた割合が高い都道府県は、1位栃木県、2位山形県、3位福島県、4位東京都、5位埼玉県、6位、千葉県、7位茨城県、8位群馬県、9位神奈川県、10位岩手県となり、関東以北ではほとんどの人が早いと感じていることがわかりました。8月上旬は猛暑が続いていたにも関わらず、8月下旬には20℃近くまで下がったため、大幅な気温の低下が夏の終わりを感じやすくさせたと考えられます。

夏の振り返り(7月〜8月)

今年は、盛夏期は厳しい暑さでしたが、その期間が短く“短期集中型の夏”となりました。東京では猛暑日が過去最長の8日間連続を記録し、岐阜県の多治見では8月1日の39.9℃(今年の全国最高気温)を筆頭に、38℃以上の日が7日間に達しています。この厳しい暑さで、7月終わりから8月上旬にかけては全国で熱中症の搬送者数が大幅に増加しました。厳しい暑さにはなりましたが、今夏はエルニーニョ現象の影響でこの夏らしい暑さがあっという間に終わった点が特徴的です。お盆過ぎからオホーツク海高気圧の勢力が強まり、北・東日本を中心に冷たい空気が流れ込みやすくなったことで、8月下旬の気温は平年より大幅に低くなりました。東京は最高気温の低下が著しく、8月上旬は35℃以上の猛暑日が続きましたが、8月29日には21℃まで下がりました。東京は8月の最高気温が25℃に届かない涼しい日が6日間もあり、大冷夏となった1993年以来の記録となりました。

秋の天気傾向(9月〜11月)

今年の秋は10月にかけて順調に深まっていきますが、11月になると季節の歩みが少しスローペースになりそうです。9月前半は一時的に残暑が戻り、一部では最高気温が32〜33℃に達するところもあり、ゲリラ雷雨が発生する可能性もあります。9月後半の気温は平年並となる予想で、前線や台風の影響を受けやすく、天気が荒れる日もありそうです。

10月は秋らしく天気が周期変化し、気温は平年並の予想で、秋の深まりは順調になりそうです。10月下旬は寒気が南下し、北陸や北日本の日本海側で時雨(しぐ)れる日が増え、北海道では平年並の時期に初雪も観測できそうです。(平年の初雪 旭川市:10月23日、札幌市10月28日)。

11月も天気は周期変化する傾向です。北日本には寒気が流れ込み、日本海側は曇りや雨の日が多い予想です。ただ、東・西日本までは寒気が南下せず、気温は平年よりやや高くなりそうです。

なお、今後(9月以降)の台風発生数は平年並かやや多いと予想しています(平年:11.9個)。9月は台風の発生場所が例年より東寄りになると見られ、海水温が高い海域を長い時間通過することで大きく発達する可能性があります。9月下旬には日本に接近する恐れもあるため注意が必要です。10月以降は台風が発生しても、日本列島から南に離れたエリアを通過しやすくなるため、日本への影響は小さいと見られます。

〜秋の天気傾向 エリア別〜

北日本
9月から10月前半の気温は平年並の予想で、周期変化をしながら順調に秋が深まりそうです。10月後半の気温も平年並となり、日本海側で時雨の日が多く、北海道の早い所では初雪も見られる予想です。11月の気温は平年並〜やや高めとなりますが、冬型の気圧配置になることが多く、日本海側ほどぐずつく傾向です。

東日本
9月前半は残暑が戻る地域もありますが、9月後半以降の気温は平年並の予想で、秋雨前線や台風の影響を受ける恐れがあります。10月の気温は平年並で、秋らしい周期変化をしながら秋が順調に深まっていきそうです。北陸では10月下旬に時雨となる日が多くなる予想です。11月は気温がやや高めの予想で、季節の歩みが少しスローペースになりそうです。太平洋側では天気が周期的に変化しますが、時々冬型の気圧配置となるため、北陸では曇りや雨の日が多くなる予想です。

西日本
9月の気温は平年並の予想で、9月中旬以降は秋雨前線や台風の影響を受ける恐れがあります。10月は秋らしい周期変化をし、10月後半は日別の寒暖差が大きく朝晩の冷え込みもあるため気温変化を繰り返しながら、秋は順調に深まっていく予想です。11月の気温は平年よりもやや高めの予想で、季節の歩みが少しスローペースになりそうです。11月も周期変化し、時々冬型の気圧配置となるため、山陰では時雨で曇りや雨の日が多くなる予想です。

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[ウェザーニューズ]
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