「足のむくみ・だるさ」に関する調査(30代から60代の男女対象) 

2015年09月10日
テルモは、30代から60代の全国の一般の男女 1,000 人(男性:489 人、女性:511 人)を対象に、「足のむくみ・だるさ」に関するインターネットによるアンケート調査を実施。

その結果、「むくみ」「だるさ」など足に何らかの違和感を感じながらも、医師の診療は受けていない人が8割以上を占め、特に男性は足の健康に関する関心が低いことがわかりました。重大な足の病気のサインを見逃すことがないよう、今後は病気や治療についてのより適切な情報提供が必要になりそうです。

【調査のねらい】

日常感じる足のむくみ、だるさ、つり・・・。しかしそうしたトラブルの中に重大な病気のサインが隠れている場合があります。全国で年間推計患者数 20 万人、かつその予備軍は数百万人ともいわれている「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」は、治療や日常のケアによって症状が改善する病気です。要因として立ち仕事や妊娠、体質などが挙げられ、調理師など立ち仕事の長い人がなりやすいとも言われています。しかし初期症状がむくみ、だるさ、つり等日常的な現象であるため、病気の発症に気づかないまま放置して病状が進行しかねません。そこで本調査では、足のトラブルに気づき、病気かもしれないと認識している人がどのぐらいいるのかを調べました。

【主な調査結果】

〇足に何らかの違和感を感じる人は8割以上(83.9%) 足のトラブルが蔓延
「足のむくみ」「だるさ」など5項目について聞いたところ、足に何らかの違和感を感じている人が全体の8割以上(83.9%)。特に女性に顕著(90.0%)ですが、男性も約8割(77.5%)が違和感を感じています。

〇足の違和感~最も感じているのは、「2時間以上立ち仕事」の人
勤務形態では、2時間以上立ち仕事の人(87.7%)が最も多く、年代別では、働き盛り世代の 50 代(86.3%)が多くなっています。

〇男性は 82.8%が「下肢静脈瘤を知らない」、 約9割が「弾性ストッキング※を知らない」
日常的な足の痛みに悩まされる「下肢静脈瘤」について尋ねたところ、女性の 32.1%が「知っている」と回答しているのに対し、男性は2割以下(17.2%)。さらにその治療に関連のある「弾性ストッキング」について、男性の約9割(88.4%)が「知らない」と回答。女性に比べ足の健康への関心が低いようです。

〇婦人物風の医療用ストッキングには、男性の 66.3%が抵抗感
現在、流通している「弾性ストッキング」は婦人物のようなストッキングタイプが主流です。これを履くことに「抵抗感がある」男性が6割以上(66.3%)を占めています。

〇症状があっても「医師の診療は受けたことがない」人が8割以上
何らかの違和感を感じながらも、「医師の診断を受けたことはない」人が 84.6%と大多数。「単なる疲れ」「自然に治る」ととらえ、重大な病気を疑う意識はほとんど見られません。

※弾性ストッキングとは:四肢の静脈血、リンパ液のうっ滞を軽減または予防する等、静脈還流の促進を目的に使用する医療用の靴下類(腕用の弾性スリーブも含む)。弾力性のある素材と圧力デザインで、静脈還流を促進するように設計されています。

【調査結果】

足に何らかの違和感を感じる人は8割以上(83.9%)
男性 77.5%、女性は 90.0%が足にトラブル

「足のむくみ」「だるさ」「足のつり」「足の血管の膨らみや浮き」「その他、足の痛みや不快感」の5項目について聞いたところ、日常的に足に何らかの違和感を感じている人が全体の8割以上(83.9%)を占めることがわかりました。
また男性の約8割(77.5%)に対し、女性は9割(90.0%)がいずれかの項目で「感じる」と回答。かなり多くの方が足の違和感に悩まされていることがわかりました。

足の違和感~最も感じているのは、「2時間以上立ち仕事」の人!
足に何らかの違和感を感じていると回答した人を、勤務状態で3タイプに分けて比較したところ、「座りっぱなし」「立ち仕事2時間未満」を抑えて、「2時間以上立ち仕事」の人が全体で 87.7%と最も高くなっています。
年代別では、50 代の人が一番多く、5項目いずれかを「よく感じる」「たまに感じる」と答えています(86.3%)。この年代の人は、長期にわたり、立ち仕事が多い職場環境にいたものと思われます。

「むくみ」「だるさ」「足のつり」など5項目を調査、「だるさ」を感じるは6割以上(63.8%)
「足のむくみ」「だるさ」「足のつり」「足の血管の膨らみや浮き」「その他、足の痛みや不快感」の5項目について聞いたところ、それぞれの項目で「よく感じる」「たまに感じる」と回答した人は「むくみ」が 53.0%、「だるさ」が 63.8%、「つり」が 55.8%など3項目で過半数を占めました。

男女とも「足を動かす」「お風呂」などで4人のうち3人はセルフケアを実行
「足のためにやっていること」は「足を動かす」「お風呂に入る」「睡眠・休息をとる」がベスト3に。他にも「運動をする」「水分をとる」など、4人のうち3人が足のセルフケアに取り組んでいることがわかりました。

「弾性ストッキングを知らない」~男性の約9割
足に適度な圧迫をかけることで血流を良くするために開発された靴下類が「弾性ストッキング」ですが、この「弾性ストッキング」については、「知らない」「詳しくは知らない」が全体の 75.4%。特に男性は女性(63%)を上回る約9割(88.4%)が「知らない」「詳しくは知らない」と回答しています。
次にこの「弾性ストッキング」を使ってみたいか聞いたところ、こちらも男性の関心は低く、「使いたいと思わない」(45.4%)、「使ってみたいかわからない」(30.3%)で 75.7%を占めます。女性の 48.2%が使用に前向きなのとは対照的です。この結果は病気や治療方法の知識不足からくるものと推察されます。男性にも自分の足に関心を 持っていただくような啓発活動が今後の課題と言えそうです。

治療用でも、見た目は大事! 婦人物のようなストッキングタイプには抵抗感 ~男性の6割以上
現在、流通している「弾性ストッキング」は「婦人物のようなストッキングタイプ」が主流です。これを履くことに抵抗感があるかを男性に聞いたところ、「抵抗感がある」人が6割以上(66.3%)を占めています。
治療用とはいえ、日常履くソックスにファッション性は不可欠。ビジネスにもプライベートにもスマートな男性用ソックスタイプが求められているようです。

「下肢静脈瘤」は男性の8割以上(82.8%)が「知らない」と回答
日常的な足の痛みに悩まされる人が多い「下肢静脈瘤」。この病気について知っているかどうか尋ねたところ、「知らない」「詳しくは知らない」の回答が 75.2%。極めて認知度が低いことがわかりました。しかし男女別にみると、女性の 32.1%が「知っている」と回答しているのに対し、「知っている」と回答した男性は 17.2%にとどまりました。男性の8割以上(82.8%)がこの病気を認識していないようです。
さらに男性は、年代が若くなるほど認知度がダウン。30 代では女性が2割以上(21.5%)が知っているのに対して、男性は1割以下(6.3%)となり、男女の認識度合いの違いが明らかになりました。

症状があっても「医師の診療は受けたことがない」人が8割以上
「むくみ」や「だるさ」といった足に何らかの違和感を感じている人に対して「医師の診療を受けたことがあるか」を尋ねたところ、「受けていない」人が全体で8割を超えていることがわかりました(84.6%)。その理由として「単なる疲れだから」「自然に治る」「病気ではないから」の回答が上位を占め、足に違和感がありながら、重大な病気を疑う意識はほとんど見られないようです。その一方で「どの診療科に行けばいいか分からない」という声も約1割の方から聞かれます。中には重い症状の人も含まれている可能性があるので、病気や治療法の情報提供の必要が感じられます。

足の症状や不快感などで病院に行かないのはなぜですか?(複数回答)
・単なる疲れだから 50.1%
・自然に治ると思うから 34.5%
・病気ではないから 24.6%
・簡単な対処法で何とかなるから 15.2%
・忙しいから 12.8%
・症状がないから 11.3%
・どの診療科に行けばいいのかわからないから 10.8%
・その他 2.1%


【調査概要】
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:30代~60代の一般の男女 1,000 名
調査実施期間:2015 年 8 月 7 日~18 日
調査会社:株式会社クロス・マーケティング

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