「子育てと病院」に関するアンケート調査(20~39歳の子どもがいる既婚女性対象) 

2015年09月28日
オウチーノは、首都圏在住の20~39歳の子どもがいる既婚女性534名を対象に、「『子育てと病院』に関するアンケート調査」を行った。

まず、乳幼児の子どもを病院に連れて行く頻度を聞いた。結果、月に1回以上、子どもを病院に連れて行くという人は48.4%と約半数に上った。次に、「子どものかかりつけ医はいますか?」という質問をした。結果「いる」という人が79.0%、「いない」という人が21.0%で、約8割もの母親が子どものかかりつけ医を決めていることが分かった。また、「子どもを病院に連れて行く際、困っていることはありますか?」と聞いた。結果、「待ち時間が長い」が36.3%、「他の子どもの菌をもらう」が20.2%、「予約が取りづらい」が9.7%、「通いづらい・アクセスが悪い」が8.6%、「駐車場が少ない」が7.7%だった。最後に、就労中のワーキングマザーを対象に、「仕事がある日に子どもが病気になった場合、どう対処していますか?」と聞いた。結果「自分が仕事を休む・早退する」という人が圧倒的に多く72.0%、次いで「両親・義親に頼る」が28.0%、「夫が仕事を休む・早退する」が13.3%だった。

【調査結果】

2人に1人が、月に1回以上子どもを病院に連れて行く。

まず、子どもを病院に連れて行く頻度を聞いた。結果、「週に1回以上」という人が5.4%、「2週間に1回程度」が12.5%、「月に1回程度」が30.5%、「2、3カ月に1回程度」が30.3%、「半年に1回程度」が11.0%、「年に1回程度」が4.3%、「それ以下」が6.0%だった。月に1回以上子どもを病院に連れて行くという人は、48.4%と約半数に上った。また、月に1回以上子どもを病院に連れて行くという人は、専業主婦は44.8%だったのに対し、ワーキングマザーは54.1%と約10%の差が生じた。専業主婦の方が、常に子どもの様子をうかがえる人が多いため、医者に頼る回数は少なくなるのだろう。

約8割もの母親が、子どものかかりつけ医を決めている!

次に、「子どものかかりつけ医はいますか?」という質問をした。結果、「いる」という人が79.0%、「いない」という人が21.0%だった。約8割もの母親が子どものかかりつけ医を決めていることが分かった。また、「子どもの病気や怪我を予防していますか?」と聞いたところ、「予防している」という人が33.9%、「予防していない」という人が66.1%だった。専業主婦の場合、子どものかかりつけ医が「いる」という人は77.4%、子どもの病気や怪我を「予防している」という人が31.6%。一方で、ワーキングマザーの場合は、子どものかかりつけ医が「いる」という人は81.5%、病気や怪我を「予防している」という人は37.0%だった。子どもを病院に連れて行く頻度に続き、どちらもワーキングマザーの方の割合が高かった。子どもに付きっ切りとはいかない分、普段から子どもの体調の変化や怪我などに慎重な人が多いのかもしれない。

子どものかかりつけ医が「いる」という人に、その医師をかかりつけ医に選んだ理由を聞いた。結果、最も多かったのは「家から近いから」だった。具体的には「近くに病院が少ないため必然的にかかりつけ医になった」(29歳/専業主婦)や「保育園と自宅から一番近いから」(38歳/会社員)などが挙がった。次いで「信頼できる先生だから」が多く、例えば「先生が優しく、よく話を聞いてくれ、丁寧に説明してくれたから」(31歳/会社員)や「女医さんで話しやすく、子どもも怖がらずに行ってくれるから」(28歳/専業主婦)などの声が聞かれた。他には「評判が良いから」という理由も多く、具体的には「ネットでの評判が良く、実際に通ってみても良い病院だったから」(32歳/専業主婦)や「周りの友人も通っているから」(29歳/会社員)などが挙がった。かかりつけ医が「いない」理由は、「使い分けているから」が最も多かった。具体的には「風邪が長引くことが多く、1カ所では不安になり、3カ所程の病院を回っている」(30歳/会社員)や「その時の症状や時間帯によって、1番合っている病院に連れていくため」(38歳/専業主婦)などが挙がった。他には、「引っ越したばかりだから」や「体調を崩すことが少ないから」などが挙がった。また、子どもの病気や怪我を「予防している」という人には、具体的にどのような予防をしているか聞いた。最も多かったのは、「手洗いうがい」だった。他には、「食事に気を遣う」や「フロアマットやベビーゲートなどによる危機対策」などが多く挙がった。

病院の長い待ち時間が、多くの親子を困らせている!

「子どもを病院に連れて行く際、困っていることはありますか?」と聞いた。結果、「待ち時間が長い」が最も多く、専業主婦が34.7%、ワーキングマザーが38.9%、次いで「他の子どもの菌をもらう」が専業主婦22.6%、ワーキングマザー16.6%だった。専業主婦は「予約が取りづらい」が10.2%、「通いづらい・アクセスが悪い」が9.0%、「駐車場が少ない」が6.8%と続いた。ワーキングマザーは「受付時間内に行けない」が16.6%、「予約が取りづらい」と「駐車場が少ない」がともに9.0%と続いた。「受付時間内に行けない」は、ワーキングマザー特有の悩みと言える。

「待ち時間が長い」と回答した理由を聞いた。「子どもが飽きてしまうから」が最も多く、具体的には「長時間子どもを座らせておくことが難しいから」(29歳/会社員)や「お腹が空いたり眠くなったりと、ぐずってしまうから」(25歳/専業主婦)などが挙がった。他にも「子どもの具合が悪いなか待たせるのはかわいそうだから」や「予約をとっても長く待たされるから」などが挙がった。「他の子どもの菌をもらう」と回答した理由では、「お腹の風邪で受診したのにインフルエンザをもらってしまったから」(37歳/専業主婦)や「病気ではない兄弟を連れて行くのが心配だから」(27歳/専業主婦)などが挙がった。また、「受付時間内に行けない」と回答した理由では、「仕事終わりだと間に合わず、仕事をわざわざ休まないと行けないから」(27歳/会社員)や「深夜にやっている病院が少ないから」(26歳/会社員)などが挙がった。

子どもが病気になった場合、72.0%が「母親が仕事を休む」!

最後に、就労中のワーキングマザーを対象に、「仕事がある日に子どもが病気になった場合、どう対処していますか?」と聞いた。結果、「自分が仕事を休む・早退する」という人が圧倒的に多く72.0%、次いで「両親・義親に頼る」が28.0%、「夫が仕事を休む・早退する」が13.3%、「夫婦交代で仕事を休む・早退する」が11.8%、「病児保育を利用する」が5.7%、「その他」が2.4%だった。共働きでも、子どもの緊急時の対応は母親に任されていることが多いことが分かった。さらに、父親よりも両親や義親に頼る人が多く、夫婦ともに仕事と育児を両立させることはまだまだ難しいようだ。「自分が仕事を休む・早退する」という理由を聞いたところ、「融通がききやすい職場だから」が最も多かった。具体的には、「旦那より自分のほうが仕事の融通がきくから」(36歳/会社員)や「子育てに理解のある職場だから」(27歳/会社員)などが挙がった。「両親・義親に頼る」理由では、「どうしても仕事を休めない場合や緊急性が高い場合はお願いしている」(36歳/会社員)や「半日見てもらい、有給が減りすぎないように対応している」(30歳/会社員)などが挙がった。


【調査概要】
有効回答:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20~39歳の子どもがいる既婚女性534名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2015年9月10日(木)~9月17日(木)

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[オウチーノ]
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