『失敗』に関するアンケート調査(20歳~59歳男女対象) 

2015年12月18日
オウチーノ総研は、20歳~59歳の男女698名を対象に、「『失敗』に関するアンケート調査」を行った。

はじめに、「『人生最大の失敗』をしたことはありますか?」という質問をした。結果、「ある」と回答した人が49.3%、「特にない」が50.7%だった。「ある」と回答した人の「人生最大の失敗」の内容を詳しく見ると、最も多かったのが「受験・進学」で18.9%、「結婚」が12.2%、「金銭関係」が11.3%と続いた。
次に、「人生最大の失敗」をしたことがあるという人を対象に、「今振り返ってみると、『人生最大の失敗』を経験できて良かったと思いますか?」という質問をした。「とても良かったと思う」、もしくは「どちらかというと良かったと思う」と回答した人を合わせると35.1%と、3人に1人はこの経験をポジティブに受け止めているようだ。また、「その『最大の失敗』の前から人生をやり直せるとしたら、やり直したいですか?」と聞いたところ、「とてもやり直したい」という人が56.1%と半数を超え、「どちらかというとやり直したい」と回答した人を合わせると8割近くにのぼった。

【調査結果】

2人に1人が「人生最大の失敗」を経験!

はじめに、「『人生最大の失敗』をしたことはありますか?」という質問をした。結果、「ある」と回答した人が49.3%、「特にない」が50.7%だった。「ある」と回答した人の「人生最大の失敗」を見ると、最も多かったのが「受験・進学」で18.9%、「結婚」が12.2%、「金銭関係」が11.3%、「恋愛・異性関係」が9.3%、「就職活動」と「仕事」がそれぞれ8.7%と続いた。

男女別に見ると、男女ともに「受験・進学」が最も多く、男性が18.1%、女性が19.7%。男性は、次いで「金銭関係」が14.5%、「仕事」が10.2%だった。女性は「結婚」が14.6%、「恋愛・異性関係」が10.7%と続いた。男性は金銭面で、女性は恋愛・結婚面で、失敗してきた人が多いようだ。

「受験・進学」と回答した人に、さらに詳しい内容を聞いた。結果、最も多かったのは「希望の進学先に落ちた」だった。具体的には「高校卒業時、浪人1年目にことごとく入学試験に落ちた」(45歳/男性)や「希望の学部に入学できなかった」(32歳/女性)などが挙がった。次いで「もっと勉強しておけば良かった」という声が多く、例えば「まともに勉強していたら、もっと良いところに就職できたかもしれない」(43歳/女性)、「高校卒業時に具体的な進路が定まらず、勉強がかなり疎かになっていた」(28歳/男性)などが聞かれた。他には「進路の選択を間違えた」が多く挙がった。具体的には「受験する大学を国公立しか考えず、やりたいことよりも行けるところを優先してしまった」(24歳/女性)や「文系に進んだが、やりたい仕事などを考えると理系に進めば良かった」(41歳/男性)などの声が聞かれた。

「結婚」では「相手選びを間違えた」という声が多く、具体的には「結婚した相手と価値観が違った」(51歳/男性)や「相手のことをよく理解していなかった」(50歳/男性)、「夫が働かなかった」(41歳/女性)などが挙がった。次いで多かったのが「妥協した」という声。例えば「好きな人と結婚しなかったこと」(52歳/女性)や「1番好きな人と結婚できず、その後そこそこ好きかもと思う人と結婚したが、やはりまったく楽しくない」(42歳/女性)などの声が聞かれた。他には「お付き合い期間をきちんととらず、相手の家庭について把握できないまま結婚してしまった」(48歳/女性)や「できちゃった結婚し、結局離婚した」(35歳/男性)、「育児も家事も大変でつらいから」(31歳/女性)などの声が挙がった。「金銭関係」については、「投資で失敗した」が最も多く、例えば「投資に手を出したら、増えるはずと思っていたものがことごとく下落した」(58歳/女性)や「倒産して株券が紙切れになった」(48歳/男性)などが挙がった。次いで「借金をした」という声が多く、「豪遊し、借金をしてしまったこと」(52歳/男性)や「闇金に手を染めてしまった」(36歳/男性)などが聞かれた。他には「貯金をしっかりしなかったこと」(33歳/女性)や「友人に金を貸したこと」(54歳/男性)、「ソーシャルゲームで多額の課金をしてしまった」(29歳/男性)などの声が挙がった。

「人生最大の失敗」から学んだことは、「後悔先に立たず」、「よく考えること」!

次に「その『人生最大の失敗』から学んだことや気づきは何ですか?」と聞いた。結果、「受験・進学」が「人生最大の失敗」だと回答した人では「後悔先に立たず」という回答が多く、具体的には「後々後悔しないよう、考えて行動すること」(39歳/男性)や「後悔しないように今を大事に生きる」(56歳/女性)などが挙がった。他には「物事をひとつに決めず、多方面から見て判断すること」(41歳/男性)や「しばらく恥をかくことになろうとも、常にレベルの高い環境に身を置くことが大事だと気づいた」(37歳/男性)、「目標を具体化すること」(28歳/男性)などが挙がった。
「結婚」では、「よく考えること」という声が最も多く挙がった。例えば「勢いではなく一呼吸おいて考えること」(51歳/女性)や「若い時は迷いがあり過ぎる、慌ててはいけない」(41歳/女性)などの声が聞かれた。次いで「自分の意見を持つこと」という声が多く、具体的には「我慢のし過ぎは良くないこと、自分の考えをしっかり伝えること」(51歳/女性)や「人を信用しすぎてはいけない」(29歳/女性)などが挙がった。

「金銭関係」について最も多かったのが「金の貸し借りをしてはいけない」ということだった。具体的には「金の貸し借りはプロの仕事であり、素人は手を出してはいけない」(35歳/男性)や「親しくても金の貸し借りは慎重に」(54歳/男性)などが挙がった。他には「世の中にうまい話はないということ」(54歳/男性)や「計画性を持つことが大事」(27歳/女性)、「他力本願は失敗の元である」(55歳/男性)、「自分を見つめ直す冷静さをもつこと」(45歳/男性)などの声が聞かれた。

3人に1人が「人生最大の失敗」を経験して「良かったと思う」!
しかし8割が、その失敗の前から「やり直したい」。


次に、「人生最大の失敗」をしたことがあるという人を対象に、「今振り返ってみると、『人生最大の失敗』を経験できて良かったと思いますか?」という質問をした。結果、「とても良かったと思う」と回答した人が12.4%、「どちらかというと良かったと思う」が22.7%、「どちらかというと良かったとは思わない」が23.3%、「全く良かったとは思わない」が41.6%だった。「とても良かったと思う」、もしくは「どちらかというと良かったと思う」と回答した人を合わせると35.1%と、3人に1人は「人生最大の失敗」をポジティブに受け止めているようだ。

「良かったと思う」と回答した理由を聞いたところ、最も多かったのは「学ぶことがあったから」だった。具体的には「自分の身の丈を知ることができたから」(29歳/男性)や「人間としてのものの見方や幅が広がったと思うから」(56歳/男性)などが挙がった。次いで「同じ失敗を繰り返さないで済むから」という声が多く、例えば「それ以降、大きな失敗がないように振る舞うことができているから」(58歳/男性)や「結果として、2回目の結婚の成功につながったから」(46歳/男性)、「その後の行動の指針になったから」(24歳/女性)などが聞かれた。反対に「良かったとは思わない」と回答した理由では、「尾を引いているから」という人が多く、具体的には「ローンの返済が残っているから」(52歳/女性)、「いまだにトラウマになっていることがあるから」(32歳/女性)などが挙がった。次いで「取り返しがつかないことだから」という声が多く、例えば「費やした労力・時間・金銭は取り返せないから」(23歳/男性)や「友人を失ったことは取り返しがつかないから」(53歳/女性)などが聞かれた。

また、「その『最大の失敗』の前から人生をやり直せるとしたら、やり直したいですか?」と聞いたところ、「とてもやり直したい」という人が56.1%と半数を超え、「どちらかというとやり直したい」が22.4%、「どちらかというとやり直したくない」が7.0%、「全くやり直したくない」が14.5%だった。「とてもやり直したい」、もしくは「どちらかというとやり直したい」と回答した人を合わせると78.5%と、8割近くが人生をやり直したいと考えていた。失敗の経験をポジティブに捉えている人でも、人生「やり直したい」と感じている人はいるようだ。

2015年最大の失敗、最多は「金銭関係」。

最後に、「2015年の『最大の失敗』は何ですか?」という質問をした。結果「金銭関係」について最も多く挙がった。具体的には「通販で値段を1桁間違えて買ってしまった」(31歳/男性)や「ポイントほしさに、クレジットカードを頻繁に使い、自己破産した」(43歳/男性)、「住宅ローンの申し込み先を十分検討できずに決めてしまったこと」(35歳/男性)などの声が聞かれた。次いで、「病気・怪我」についての失敗が多く挙がった。例えば「タンスに足の小指をぶつけて骨折した」(21歳/男性)や「会社でストレスに耐えすぎて、病気になった」(37歳/女性)などが挙がった。他には「仕事」に関する回答が多く、具体的には「雇った人間がセクハラで訴えられたこと」(41歳/男性)、「仕事の準備が不十分で周りに迷惑をかけた」(39歳/男性)などが聞かれた。
また、「平穏な日々だった」(47歳/女性)や「安定した年だった」(41歳/男性)など、「特にない」と回答した人は60.2%だった。6割は、2015年を平和に終えられるようだ。


【調査概要】
有効回答:20歳~59歳の男女698名(学生は除く)
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2015年12月8日(火)~12月11日(金)

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[オウチーノ]
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