グローバル給与調査2016 

2016年01月28日
ロバート・ウォルターズ・ジャパンは、日本を含む世界24 カ国の雇用動向と職種・業種別の給与水準をまとめた「グローバル給与調査2016」を発表。同レポートでは、2015年の各国の職種別給与水準に加え、2016年の雇用動向見通しなどを記載しています。

同レポートは、24カ国全ての調査結果を収容したグローバル版(英語)と日本の調査結果のみをまとめた日本版(日本語・英語)の冊子を用意しており、希望者への無償配布しております。
 

「グローバル給与調査2016」(日本版)のポイント

<2015年の傾向>


・日系・外資系とも採用活発 日本の穏やかな景気回復が継続するとの見通しから、グローバル大手企業をはじめとする企業の積極採用が進み、転職に慎重だった労働者も求職活動に意欲的となりました。

・小売・消費財のバイリンガル需要 グローバル企業の日本参入増に伴いバイリンガル人材需要が増加。加えて、訪日観光客が2015年に過去最高レベルに達するなか、小売やホスピタリティ関連企業が人材確保に動き、中国語を話す小売・営業プロフェッショナルの需要も増加しました。

・IT関連では新しい分野の人材も 企業のIT投資が続く中でIT関連の求人市場も引き続き活発。セキュリティへの関心の高まりからネットワークおよびソフトウェアセキュリティ関連スペシャリストの需要が増加したほか、IoT(モノのインターネット化)、クラウド、ビッグデータ等の新ビジネスのためのIT人材需要も目立ちました。

・製造業でエンジニア人材の不足が深刻化 製造業の多くの分野で採用が活発化。これまでも人材不足が続いていたエンジニアの確保が一段と困難となり、営業、サプライチェーン従事者も不足しました。


<2016年の見通し>

・バイリンガル人材を求める企業を中心に活発な採用活動が続きますが、転職者に提示される給与上昇率は、業界により大きなばらつきが生じる見込みです。消費財・小売業界は5%未満と予想される一方、医療・医薬・バイオテクノロジー、金融サービス業界は若干高く5~10%、製造業部門のエンジニア、営業、サプライチェーンのほか、セキュリティ、データ関連のIT部門の人材は、最大20%の大幅増が見込まれます。

・一段と売り手市場に。企業の求人数と求職者数のギャップ拡大 大半の求人で日本語が堪能であることが求められている上、若年求職者のキャリア志向低下・人口減少が相まって人材難が一段と深刻に。

・製造業の人材不足続く 自動車・部品メーカーをはじめ製造業で採用が続き、電気、電子、機械のエンジニア不足に加え、スマートカーなど新世代車両開発のための家電や通信業界経験を持つエンジニアの需要も一段と強まります。アプリケーション、セールスエンジニアの採用競争も激化の見通し。

・IT関連も広範な分野で人材需要 ソーシャルメディア、ゲーム業界の求人が活発。情報セキュリティー、クラウド、IoTのほか、大容量データの処理解析ニーズの高まりを受けてデータサイエンティスト、アナリスト、コンサルタントの需要も増加するとみられています。

・バイリンガル人事経験者も不足 企業の人員拡充計画が進み社内人事・人材獲得の担当者の需要が高まり、特に金融サービスで深刻な担当者不足となるとみられています。

・薬事、品質保証も経験者需要 医療、医薬、バイオテクノロジー企業間で引き合いが強まります。また、医療機器関連では営業人材不足を補うため、他業種からの人材獲得の動きも予想されます。


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[ロバート・ウォルターズ・ジャパン]
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