2015年 シニア層の国内旅行動向調査 

2016年04月01日
シニア向け宿泊予約サービスを提供するゆこゆこは、50~60代男女877人を対象に、国内旅行動向調査を実施いたしました。
ゆこゆこでは、2010年から同内容の調査を実施し、シニア層の国内旅行動向の経年変化を追ってまいりました。2015年の調査では、以下のような結果がみられました。

【調査結果ダイジェスト】

■旅行回数・宿泊日数増加。昨年の消費増税による落ち込みから回復傾向
一回当たりの宿泊費(平均)は11,935円で対前年103.7%と、消費増税分以上の上昇。
年間旅行回数は2.78回で対前年0.24回増、総宿泊日数は4.39泊で対前年0.67泊増。
2014年の消費増税による旅行控えから、回復の兆しがみられる

■一泊あたりの宿泊費、4年連続上昇。宿泊施設の稼働率上昇による宿泊料金の高騰が影響か
旅行のきっかけは、「特に理由がなくても定期的に行く」が対前年4.3%減、
一泊あたりの宿泊費(平均)は、12,081円で対前年146円増と、4年連続上昇。消費増税に加え、
訪日外国人増加による宿泊施設の稼働率上昇によって、宿泊料金が高騰していることの影響とみられる

■宿泊にはお金をかけず、観光に重きを置いた旅行が増加傾向
【直近3回の旅行で利用した宿泊施設】では、「旅館」が2年連続減少。また、【旅行の目的】では、「温泉やお風呂」が2年連続減少、一方で「名所・街並みの観光」「神社・仏閣・城の観光」「旬や地元のおいしいものを食べる」が増加。宿泊先にはお金をかけず、観光に重きを置いた旅行が増加傾向にある

【調査結果】

1. この一年間(※)の国内旅行について ※2013年12月~2014年11月

1)国内旅行回数
全体では、2.78回(対前年0.24回増)でした。2014年の調査では、2.54回(対前年0.32回減)と、2014年4月の消費増税による旅行控えから、今年は回復の兆しがみられました。

2)総宿泊数
全体では、4.39泊(対前年0.67泊増)でした。こちらも、旅行回数同様、昨年からの回復傾向がみられます。

2.直近3回での旅行状況

1)同行者
最も多かったのは、「夫婦2人での旅行」の34.6%でした。次いで、「友人・知人と3人以上での旅行」10.9%、「成人した子供を連れた旅行」10.4%でした。

2)交通手段
最も多かったのは、「自家用車」の46.1%(対前年2.2ポイント増)でした。2015年6月を境にガソリン価格の下落が続いている影響と考えられます。その他、前年からの伸びがみられたのは「新幹線・特急列車」(対前年2.8ポイント増)でした。こちらは、2015年3月14日に開通した北陸新幹線の影響によるものと考えられます。また、「団体バス」6.2%(対前年3.5ポイント)、「高速バス」3.5%(対前年0.4ポイント)では減少がみられました。

3)宿泊施設
最も多かったのは、「旅館」の21.6%(対前年2.0ポイント減)、次いで「リゾートホテル」20.9%(対前年0.9ポイント減)でした。宿泊料金の高い施設が減少傾向である一方、「シティホテル」「ビジネスホテル」などは増加しており、宿泊施設にはなるべくお金をかけない傾向がみられました。

4)一泊あたりの宿泊費
全体では、12,081円(対前年146円増)で、2011年から4年連続の上昇となりました。これは、消費増税に加え、訪日外国人増加により宿泊施設の稼働率が上昇し、宿泊料金が高騰したことによる影響と考えられます。

3.旅行のきっかけと目的

1)旅行のきっかけ
最も多かったのは、「家族や友達から誘われた」の49.4%(対前年1.0ポイント増)、次いで「今のうちに旅行に行ったり、思い出を作りたい」の45.0%(対前年0.6ポイント増)でした。「特に理由が無くても定期的に行く」は、20.3%(対前年0.7%ポイント減)と、2013年から2年連続の減少となりました。このことより、宿泊費が高騰する一方で、旅行回数は担保したいため、「行く理由のある旅行」を重視していることがうかがえます。

2)旅行の目的
最も多かったのは、「温泉やお風呂」の63.2%(対前年2.2ポイント減)で、2年連続の減少となりました。前年からの伸びがみられたのは、「名所・街並みの観光」55.4%(対前年4.3ポイント増)、「神社・仏閣・城の観光」33.9%(対前年3.3ポイント増)、「旬や地元のおいしいものを食べる」49.7%(対前年1.3ポイント増)などでした。このことより、観光を重視した旅行が増加傾向であるといえます。

4.宿泊施設の手配方法

1)宿泊施設を探す際の情報源
個人旅行時に宿泊施設を探す際の情報源として最も多かったのは、「宿泊予約サイト」の50.3%(対前年4.1ポイント増)、次いで「旅行会社のパンフレット」32.0%(対前年2.8ポイント増)、「宿泊施設のホームページ」32.2%(対前年1.8ポイント増)でした。

2)宿泊施設の予約方法
最も多かったのは、「宿泊予約サイトで予約する」の45.9%(対前年3.9ポイント増)でした。年代別にみると、50代では「宿泊予約サイトで予約する」、「宿泊施設のホームページで予約する」が昨年から大きく増加し、「宿泊施設に直接電話連絡して予約する」が大きく減少していることより、ネットシフトがより加速しているものと考えられます。


【調査概要】
調査期間:2015年12月2日~2015年12月17日
調査対象:沖縄県を除く46都道府県の50~60代男女
対象条件:過去1年以内に宿泊旅行(※)をした人 ※出張・帰省を除く
調査方法:FAX調査(J-FAX:日本能率協会総合研究所)
調査会社:株式会社アンド・ディ
有効回答件数:877件

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ゆこゆこ]
 マイページ TOP